これだけは絶対に後回しにしてはいけない…50代から人生の幸福度を高めるために持つべき「2種類の趣味」
プレジデントオンライン / 2025年2月2日 15時15分
※本稿は、藤井孝一『50代がうまくいく人の戦略書』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■「一人」「みんな」二つ以上の趣味を持つ
趣味の楽しみ方は一つではありません。一人で楽しむ読書のような趣味もあれば、大人数で楽しむフットサルのような趣味もあります。一つの楽しみ方にこだわらず、バランスよく楽しむのが理想といえます。
経営コンサルタントの大前研一さんが「趣味を4つの軸で考える」ことを提唱していました。
4つの軸とは、次のとおりです。
②仲間とやること
③外でやること
④室内でやること
4象限でマトリクスをつくると、趣味は4つのいずれかに分類されます。
・一人でできる×室内でやる……読書、動画鑑賞、筋トレ、手芸など
・仲間とやる×外でやる……ゴルフ、ハイキング、野球など
・仲間とやる×室内でやる……合唱、バンド活動、麻雀など
理想はすべてのタイプの、少なくとも2つ以上のタイプの趣味を持っておくことです。
というのも、仲間と集まるのが好きだとしても、いろいろな事情で一人で過ごす日も当然あります。それに、歳を取るにつれて仲間に先立たれる可能性も出てきます。
そうなれば、一人で過ごす時間が多くなるわけです。そんなとき、一人でも楽しめる趣味を持っていたほうが退屈しません。
ゴルフが趣味の場合も雨や雪が降ったりしてラウンドできなくなると、とたんに暇になります。
ましてや現代の真夏にゴルフをするのは非常に危険です。実際にゴルフをしている私の経験でも、夏場に救急車で運ばれていく人を何人も見ています。特にゴルファーには高齢者が多いので心配になります。
やはり天候や体調によっては室内で読書でもしておくのが安全です。
■料理教室にいくと叱られてばかり。だからいい
私は孤独が苦にならないタイプですが、教室に通って仲間に囲まれながら学ぶのが好きです。だから、料理もヨガも教室に通っています。
教室のよさは、なんといっても人間関係ができるということです。メソッドがしっかりしているので、上達や知識習得が早いのも魅力です。
意外にメリットだと感じるのは、叱ってもらえることです。50代にもなると会社でも叱られる機会がめっきり減っているはずです。
私も仕事では厳しい助言をしてくれる人がいなくなっているのを感じています。でも、料理教室にいくと叱られてばかりです。油を引かないでフライパンを温めると叱られますし、手洗いが不充分だったり、包丁の扱いがちょっと雑になったりすると注意されます。
叱られると「まだまだだな」と感じ、謙虚な気持ちになれます。経営者が茶道などの稽古事を嗜むことを好むのも、案外叱られるためだったのかもしれません。
ちなみに、私の趣味の1つはゴルフです。ゴルフをはじめたのは、アメリカに住んでいた20代の頃です。30代になり、子育てをするようになってからはプレーをする機会がめっきり減り、45歳から再開して10年以上が経過しました。
■ゴルフが趣味として優れていると言える理由
腕に覚えがあるというほどではないものの、ゴルフをする時間は貴重な楽しみといえます。
ゴルフが趣味として優れていると思う理由は、私が人生のテーマとしている「お金」と「健康」と「人間関係」に深く関係しているからです。
ゴルフをしてお金をいただけるわけではありませんが、「ゴルフを楽しめるくらいにはお金を稼ぎたい」というモチベーションにはなっています。
また、プレーを続けるためには健康維持が欠かせませんし、コースを回ると結構な運動にもなります。仲間と勝負することでテストステロンが増える効果も期待できます。
そして、5、6時間のラウンド中、ずっとおしゃべりをしているので、人間関係が豊かになります。まったく知らない人と回ることもあるので、新しい知り合いもたくさんできます。
高齢者のゴルファーにはトップを極めた経営者もいるので、お話を聞いているだけで勉強になります。
ゴルフをすると、ゴルフをするお金と健康と仲間がいることに感謝するようになります。
この3つを確認するためにプレーを続けているといっても過言ではありません。
■「やりたいこと」があるなら、すぐやる
遊びに限らずですが、強調しておきたいのは、やりたいことを「先延ばししない」ということです。
私が起業のお手伝いをしていると、あれこれ言い訳をして起業を先延ばししようとする人によく出会います。
「今、会社で力を入れているプロジェクトが終了したら……」
「部長に出世したら……」
「地方の出向先から東京に戻ったら……」
「定年退職をしたら……」
このように、行動しない言い訳が次から次に出てくるのです。
起業だけではありません。プライベートの夢についても、なぜか言い訳を持ち出して先延ばしする人があとを絶ちません。
「お金が貯まったら旅行しよう」
「時間ができたら趣味をはじめよう」
「子供が自立したら勉強をはじめよう」
でも、言い訳をしている間にも、時間は刻一刻と過ぎていきます。言い訳をしているうちに、不測の事態が発生する可能性もあります。最悪の場合、50代で命を落とす人もいます。
やりたいことがあったら、すぐにでもやったほうがいいです。少なくとも、準備に着手すべきです。
■70代、80代の先輩たちからの貴重なアドバイス
私は若い頃、世界各地を旅行したのですが、さまざまな理由で今ではいけない・いきにくくなってしまった場所がいくつもあります。
たとえば、シリアの世界遺産のいくつかは、内戦の影響で危機遺産の指定を受けています。エルサレムの旧市街も周辺情勢の悪化により、観光のハードルは上がっています。
イタリアのヴェネツィアも地球温暖化の影響で水没の危機に瀕しています。今後も、パンデミックや戦争などにより、いつどこにいけなくなるか予想がつきません。
あるいは自分の健康上の問題が理由でいけなくなることもあります。たとえば、マチュピチュは標高が高いため、高山病のリスクがあります。足腰が弱ってしまったら、いける場所は一気に限定されてしまいます。
年齢とともに制約が生じる遊びもあります。
たとえば、沖縄でスキューバダイビングする場合、60歳以上は病歴診断書の提示を求められ、特定の病歴があると参加ができません。
オートバイの大型免許は、教習所によって取得の年齢制限を設けているところがあります。「定年退職したらハーレー」のはずが、免許が取れなかったらどうしようもなくなります。
テーマパークのジェットコースターは、種類によって「55歳」「65歳」などの年齢制限を設けています。
「いつかやろう」と考えていたら、制限の日はあっという間にやってきます。先延ばししている余裕はありません。
よくいわれるように、人生で一番若いのは今です。私がスポーツジムで70代や80代の人とお話をすると、決まって次のような言葉をかけられます。
「あなた若くていいよね。今のうち、いろいろやっておいたほうがいいよ。だんだん食欲もなくなるから、食べたいものは今のうちに食べておきなさい」
こういったありがたい忠告に従い、先延ばしはやめようと肝に銘じています。先輩たちの忠告には重みがあります。
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経営コンサルタント
中小企業診断士。1966年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、大手金融機関を経て99年に独立。著書に『週末起業』(ちくま新書)など。
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(経営コンサルタント 藤井 孝一)
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