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「企業名入りのボールペン」は今すぐ捨てて…あなたの家を散らかしている「ちょっとした小物」の正体

プレジデントオンライン / 2025年2月4日 16時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/suteishi

あなたの家はなぜ一向に片づかないのか。ときめくかどうかで捨てるか残すかを決める「こんまりメソッド」を提唱する片づけのプロ・近藤麻理恵(こんまり)さんの夫でプロデューサーの川原卓巳さんは「多くの家には、使わないのに捨てられない『小物』が家中にある。『ちょっとくらいはいいや』と油断していると、あっという間に散らかってしまう」という――。

※本稿は、川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

■「小物」はなかなかのクセモノ

①衣類、②本、③書類の次は④「小物」です。あなたの部屋にある小さなバスケットや小箱。そのなかを覗いてみましょう。いろんな小物が放り込まれているはずです。

ポケットティッシュ、付箋、シール、余った薬、食べかけのガム、余ったUSBケーブル、キーホルダー、お守り、ボールペン、安全ピン、消しゴム、服の予備ボタン――(服の予備のボタンを使える大人にいつかなってみたいです)。

それらの小物はなぜそこにあるのでしょうか。そもそもそこにポケットティッシュや付箋やシールが入っていたのを覚えていましたか? たいていの人は首を横に振ると思います。でも、もちろん入れたのはほかならぬ自分自身です。

この小物のカテゴリーはなかなかのクセモノ。小物というのはパッと見、小さく可愛げに思えます。しかし部屋には膨大な量の小物が存在します。一大勢力です。

「いつか使うかも」と適当にそのへんに入れた小物。しかしその「いつか」はほぼ訪れません。そんな調子で小物は積もり積もっていく。あなたの知らぬ間に無限に積もっていくのです。

■「ちょっとくらい…」の油断が家を散らかす

用途のない小物は迷子の状態。自分の行き先もわからず、居場所もわかっていない。とても不安な心境で過ごしています。なので、きちんと居場所を伝えて、そこにいてもらいましょう。もちろん、そのまえに「捨てる/残す」の判断をしたうえで。もし必要ないモノならば、いますぐ手放しましょう。ちょっとくらいはいいやと油断していると、そのちょっとが積み重なってあっという間に散らかってしまいます。

ときめくモノが、さらにときめく暮らし。それは小物の片づけをいかにやり切るかにかかっています。

不要なんだけど存在する小物の代表例をいくつか挙げていきます。

■「使わない贈り物」は心遣いに感謝して捨てる

ちょっとした贈り物

友人、知人からの贈り物はなかなか捨てづらいものです。使わずにそのままずっと放置しているモノはありませんか。ミニタオル、マグカップ、キーホルダー、カードケース。なぜいつまでも使わないのでしょうか。大切だから? 違いますよね。あなたの趣味に合わないからです。

捨てるに捨てられないというその気持ち、とってもわかります。せっかくもらったのに悪い気がする。でもだからこそハッキリ言います。不要なモノはやはり不要。かつてそれを贈られたとき、あなたは相手の心遣いにときめいたはずです。それで十分。そこに感謝の気持ちがあればもう十分です。

あなたのために時間とお金を使って選んでくれた贈り主。そしてその贈り物。どちらにも「ありがとう」と心のなかでふたたび感謝を伝え、捨ててあげてください。逆の立場で考えると、せっかくの贈り物で喜んでもらおうと思ったのに、そのせいで苦しめていたとしたら本末転倒ですよね。だから大丈夫。安心して手放してください。

川原卓巳さん
提供=徳間書店
川原卓巳さん - 提供=徳間書店

■ケーブル類は「必要な時に買う」で十分

電源コード、接続ケーブル

使っていない電源コードや接続ケーブルのたぐいもいりません。捨ててください。取っておいたところでほとんど役に立ちません。いざ使おうとすると、たいてい長すぎて見苦しくなるか、短すぎて使い物にならない。一見すると似たようなコードも、先っちょの種類がいろいろとあって汎用性に欠けます。もはや用途不明になっている謎の接続ケーブルもいりません。

たまにスマホの充電ケーブルを束にして取っておいている人を見かけます。でも、そうしょっちゅう取り換えるものでもないはずです。どれも必要になったらなったで、そのときに新品を買うのでも十分いけるはずです。

化粧品サンプル

洗面所の棚にちょこんと置かれた化粧水や乳液などのサンプル品。ずっとそこにあります。いったいいつそれを使うのでしょうか。旅行のときに持って行こう! その気持ちわかります! 小分けになっているしちょうどいい!

でも、それを本当に実行したこと、ありますか? せっかくの楽しい旅行先でサンプル品をせこせこと使うのはなんだか違う気がします。ときめく時間こそ、とっておきのときめく化粧品を使いたい。すぐ使って試したいと思える化粧品サンプル以外はすべて捨てましょう。

■企業ロゴの入ったボールペン、うちわ、メモ帳…

ノベルティグッズ

飲料水を買ったらついてくるコースター。開店記念のボールペン。仕事の取引先がくれるカレンダーやメモ帳。イベントでもらえるうちわ。どれもこれも無料ですが、宣伝文句や企業ロゴが載っていてときめきません。使うときをイメージしてときめきますか?

おすすめはノベルティを受け取らないようにすること。もちろん、お気に入りの企業やキャラクターの入っているモノなら話は別です。がっつり受け取って、家宝級に愛でてあげてください。

家電の外箱

あんがい多くの人が大事に取っておいている家電の外箱。中古品として売るときに箱もあったほうが高く売れる。引っ越しのときに外箱があったほうがよさそう。たぶんそんな理由で取っておいているのではないでしょうか。

でもそんなイベントはそうそう起きません。少なくとも何年も先の話でしょう。それだけのために部屋のスペースをつぶしておくのはもったいない。そのぶんの「場所代」が実は発生しているのです。外箱がなくても困りません。いますぐ捨ててください。

■「小物」を片づけた後は別世界が広がる

また、これは小物ではありませんが、どういうわけか家のなかのいたるところから出てくるのが小銭です。机の引き出し、玄関の上棚、はたまた鞄の底。小銭の散乱はいかにもだらしない。見つけしだい、すぐに財布にしまってください。

川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)
川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)

「小銭貯金」として貯金箱に入れるのはおすすめしません。それはただ小銭を放置する場所を変えたにすぎないからです。最近では銀行に大量の小銭を持っていくと、入金や両替に数百円の手数料がかかります。ですから小銭貯金の意味がほとんどなくなってきています。それも小銭貯金していること自体がときめいているならOKです! どんどん貯めて、ときめくことに使ってください。

小銭だって立派なお金です。雑に扱わず、財布に入れて持ち歩き、ぜひ使ってあげましょう。

あらためて最後にですが、小物の片づけをやり切ったあとの世界は別世界です。こんなにもこまごましたモノがあなたに影響を与えていたことを強く感じると思います。

そうなんです。ひとつひとつは些細なたいしたことのない存在だと思って見過ごしていても、そこから多大な影響を受けて生きている。真の自由と軽やかさを手に入れたあなたは別人です。

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川原 卓巳(かわはら・たくみ)
KonMari Media Inc. CEO
1984年広島県生口島生まれ。プロデューサー。大学卒業後、人材系コンサルティング会社に入社し、のべ5000人以上のビジネスパーソンのキャリアコンサルティングや、企業向けのビジネス構築・人材戦略を手がける。2013年に同社を退職し、近藤麻理恵のマネジメントと“こんまりメソッド”の世界展開をプロデュース。近藤の著書『人生がときめく片づけの魔法』シリーズを世界累計1400万部の大ベストセラーに導いた。2016年に活動拠点をアメリカに移し、「KonMari」ブランドの構築をさらに拡大させるとともに、日本発コンテンツの海外展開にも注力。2021年公開のNetflixオリジナルドキュメンタリー「KonMari “もっと”人生がときめく片づけの魔法(Sparking joy with Marie Kondo)」でエグゼクティブプロデューサーを務め、デイタイム・エミー賞を受賞する。2023年、「川原卓巳 プロデュースの学校」を設立し、グローバルに活躍するプロデューサー人材の育成に取り組んでいる。著書に『Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書』(ダイヤモンド社)、『川原卓巳 プロデュースの学校〈上・下〉』(匠書房)。

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(KonMari Media Inc. CEO 川原 卓巳)

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