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こうすれば誰でも気持ちよく話せる…「はい」「ええ」「そうですか」の3パターンだけで対話を盛り上げるワザ

プレジデントオンライン / 2025年2月8日 17時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Boyloso

初対面の人との会食や打ち合わせの気まずさはどう解消すればよいのか。マナー講師の諏内えみさんは「相手も緊張するのは同じ。あなたの行動で『好意』が伝われば、安心して会話ができる」という――。

※本稿は、諏内えみ『我慢しない、侮らせないビジネスパーソンの処世術 戦略としてのずるいマナー』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

■打ち合わせで相手との距離を縮めたいなら

上司と部下の面談や初対面の方との打ち合わせなど、お互いちょっと緊張する場面において、相手に心を開いてもらいやすくなる方法があります。

「ラポール」と呼ばれる、コーチングの手法のひとつとしても知られているノウハウです。

【座る位置】

会議室や応接室、カフェなどでは、向かい合う形で座るのが一般的でしょう。ただ、面と向かってしまうと頻繁に目が合いやすく、慣れない同士ですとどうしても緊張しがちです。

そこで、テーブルの角を挟んだ位置に座るのがおすすめ。

必要なときだけしっかり目が合わせられるので、向かい合うより格段に話しやすくなります。

もしくは、斜め前に座るのもOK。ほどよい距離がとれるので緊張がほぐれます。仕事終わりにバーなどに行くなら、横並びに座るカウンター席も有効です。

つまり、お互い顔が見え過ぎない位置を選ぶのがポイントです。

【オーダーするとき】

飲み物などを注文する際は、まず相手に「何になさいますか?」と尋ねてください。返事をもらったら「私も同じものを」とオーダーするのです。

たったこれだけのことですが、「自分の好みと同じ」「一緒のものを頼んだ」という事実が好意を感じさせ、思いのほか2人の距離をグッと近づけてくれます。

どんな相手であってもオールマイティに使える、じつに簡単な魔法の言葉です。

■自分の名前を呼ばれると親近感を覚える

【名前を呼ぶ】

会話の中に、できるだけたくさん相手の名前を入れるようにしてください。

「○○さん、おはよう」
「□□様、どうぞお掛けください」
「△△さん、今日はお忙しいところありがとうございます」

といった具合です。

簡単なことですが、人は自分の名前を口に出してもらえると相手に対して親近感を覚えるものです。初対面なら、名前を覚えてくれた嬉しさも加わります。

これはビジネスのみならず、婚活や交友関係などプライベートなシーンであっても同様です。

より距離を縮めたい相手がいたら、ぜひ実践してその効果を体感してください。

■会話を続けることがだけが正解ではない

打ち合わせなどのシーンでは、お互いのタイプによっては話や空気感が嚙み合わず、うまくコミュニケーションがとれずに困ってしまうこともあるでしょう。

たとえば寡黙で口下手なタイプの方など、会話が続かずに途方に暮れた経験はありませんか?

気まずいなりに懸命に話題を探して投げかけているのに、暖簾に腕押し。なんとか距離を縮めたい、場を温めたいと思っていても、「ええ」「そうですね」などあとに繋がらないリアクションばかり。この空気、一体どうしたものか……。

このようなときこそ「鏡の法則」の出番です。

人は、態度や会話のリズムが自分と近く、違和感のない相手に対して心地よいと感じるもの。これは手の位置や座り姿勢、表情なども含みます。

ですから、静かな人にはこちらも静かモードで対応してみましょう。

口数が少ない人や話下手な人からすると、場を和ませるための気遣いとわかってはいても、矢継ぎ早な質問は居心地がよいものではありません。

無理して必死に話しかけるより、むしろ「沈黙を恐れない」落ち着いた応対のほうがありがたく感じてくれます。

会話のラリーを続けることだけが正解ではありません。

もし「口数が少ない人だな」と思ったら、相手に合わせてあえて静かな時間を作ってみるのも、相手への思いやりになるのです。

椅子に座って会話を楽しむビジネスパーソン二人
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fizkes

■アイコンタクトも「鏡の法則」で

また、この「鏡の法則」は、アイコンタクトの頻度にも応用することができます。

つまり、相手によってアイコンタクトをとるパーセンテージを変えていく、ということです。

たとえば、相手があまりこちらを見ずに話をする方であったり、目線をそらしがちでシャイな方である場合、無理に目を合わせようとするのは得策ではありません。

こちら側がアイコンタクトの頻度を高めてしまうと圧迫感を与えることになり、相手にとっては非常に居心地が悪くなります。

逆に、しっかりと瞳を見つめて話をされる相手に対しては、こちらが目線をそらしてばかりいると大きな違和感となり、失礼なふるまいになってしまいます。

まずは会話の序盤で相手がどのようなタイプなのかを探ってみてください。そのうえで、自身のアイコンタクトの度合いを相手と同程度に合わせます。

なお、ちょっと攻めたい商談や、デキるビジネスパーソンに見られたいときは、相手よりやや多めのアイコンタクトが効果的。

使いどころも賢く計算して、「こちらでよろしいでしょうか?」と確認する際や「はい、お任せください!」と決めのひと言を言う場面では、バチッ!と相手の瞳を見つめましょう。

■3種類の相づちを使いまわす

相づちといえば、「はい」「うん」「へえ」「はいはい」「そうなんだー」「なるほど」「確かに!」などがあります。

ビジネスシーンで使うものとしては「はい」「ええ」「そうですか」などが妥当であり、「そうなんですね」「なるほど」「確かに」は、少々砕けたイメージになります。

そう考えると、フォーマルな場面で使える相づちのバリエーションは意外とないということに気づかれるでしょう。

では、少ない相づちで「あなたの話を興味深く聞いていますよ」とアピールできて、かつ相手を話しやすくする方法はあるのでしょうか。

じつは、たとえ「はい」「ええ」「そうですか」の3パターンしか持ち合わせていなくとも、ちゃんと術はあります。

ポイントは、同じ相づちを5回連続して使わないこと。

話し手にとって、相手が興味を持って聞いてくれているかは気になるものです。

諏内えみ『我慢しない、侮らせないビジネスパーソンの処世術 戦略としてのずるいマナー』(かんき出版)
諏内えみ『我慢しない、侮らせないビジネスパーソンの処世術 戦略としてのずるいマナー』(かんき出版)

始終「はい」だけでは、「興味がなさそう」「適当に聞き流しているのではないか?」と相手を不安にさせてしまいます。

そこで、ひとつの相づちを3~4回使ったら別の相づちに変えるなど、たった3種類の相づちであっても賢く計算して使いまわすようにしてみます。

「今『はい』を4回続けて言ってしまったので、そろそろ『ええ』を挟もう」「次は『そうですか』を入れておこう」などと、意識的に使い分けるのです。

ほんのちょっとした変化ですが、なぜか相手がもっと話したくなる相づちになります。ぜひ試してみてください。

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諏内 えみ(すない・えみ)
「マナースクール・ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表 
VIPアテンダント業務を経てスクールを設立。上質なふるまいや会話、社交術、テーブルマナーが学べるオンライン講座『Class the SUNAI』を主宰。難関幼稚園、名門小学校合格率95%のお受験講座は「にじみ出る育ちの良さ」が身につくと話題に。映画やドラマで女優への所作指導のほか、テレビ出演多数。著書に『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)』など。

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(「マナースクール・ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表  諏内 えみ)

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