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わが娘をセレブ妻にする絶対法則はあるか

プレジデントオンライン / 2013年4月30日 8時45分

30代男性の平均年収は、過去10年で大きく下がった

■なぜ東大卒女性に専業主婦が多いのか

娘に少しでも年収の高い人に嫁いでほしい……切なる親心です。最近は「自分の豊かな老後を夫ではなく娘に託す」という野心家のお母さまもいて、セレブ婚専門のお見合いパーティに娘と同伴で来て「中に入れますか?」とねばる方もいらっしゃるとか。

高収入男性と結婚するための第一の法則は「お金持ちのそばにいること」です。まず考えられるのはお金持ちの子弟が集う私立一貫校に入れること。もちろん男女共学校がベストです。

うっかり女子校に入れてしまった場合は、共学の大学を目指させましょう。叱咤激励して勉強させ、偏差値の高い大学に入ってもらいます。東大卒で40代前後の既婚女性には裕福な専業主婦が多い。なぜなら学内結婚で、自分が働かなくてもやっていける年収の夫と結婚しているからです。特に高学歴女性にとって、大学在学中は配偶者選択の一番重要なポイントなのです。

さらに確実なのは、高収入を稼げる専門職女性にすることです。例えば、医師や弁護士など難易度の高い資格試験を突破する職業など。女医のうち医者同士で結婚する人は約3分の1。3分の1は独身で、残りの人は他の職業の人と結婚しています。高収入専門職は激務で長時間労働。同僚と一緒にいる時間も長いし、よそで婚活する暇もない、ということで同業結婚が多いのです。同じ職場というのは、今も昔も変わらず、確実な婚活の場です。

プレジデント読者世代は職場結婚か学生時代に知り合った方との結婚で、奥様は専業主婦の方が多いと思います。しかし、皆さんの奥様のような幸福のモデルはすでに昭和の遺物と化しています。今や「お嫁さん候補」としての入社枠は会社にありません。ゼロではないとはいえ、社内結婚数は1994年から衰退しており、「女子大から大手企業などに事務職として就職させ、社内の男をゲット」という「昭和妻」の法則はもう過去のものです。

むしろ稼げる男性ほど「稼げないのに家計を掌握し、わずかなお小遣いしか渡さない昭和妻」をめとってしまうことを恐れています。セレブ男性たちの望む女性は、気だてがいいとか、美人というだけでなく、「自分のお金を浪費しない妻」「いざというときに頼りになる妻」「節税や蓄財、経営に明るい妻」「健康管理に明るい妻」です。

セレブとはいかないまでも、せめて「自分と同じぐらいの年収の男」を父親が望むと、娘はますます結婚から遠ざかります。現在、婚活しても結婚できないのは、「養ってほしい女性に対し、養える、または養う気のある男性の数が全く足りない」という数の問題。20代、30代男性の年収はバブル時に比べ中央値で約200万円も落ちています。未婚男性の8割が年収400万円未満というデータもあります。

今の日本に起きていることは「中流男性が1人では一家を養えない」という現象です。裕福な男性ですら依存度の高い女性は敬遠する。とにかく「稼げる」女性に育てることが、誰と結婚するのであれ、女の子の人生を幸せに導く一番の法則なのです。

自立したうえでリスクをとれる女性になれば、セレブ婚のチャンスがあります。お金持ち男性は、ハイリスク・ハイリターン志向の人が多く、妻も同じリスクをとる覚悟が必要だからです。親がリスクをとらない人生の見本を見せていては、セレブ婚は難しいでしょう。私が取材したセレブ妻の中には、夫が起業前の無職のときに出会い恋に落ちたという人もいて、今は夫婦で起業して成功しています。人を「愛する」リスクをとれる人、それこそがセレブ妻の資質と言えるでしょう。

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ジャーナリスト 
白河桃子 

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。「婚活(結婚活動)」の提唱者の1人。近著に『セレブ妻になれる人、なれない人』がある。

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(少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授 白河 桃子)

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