イケア・ジャパン、東京電機大学、日本大学理工学部、芝浦工業大学との 産学連携研究プロジェクト・「子ども室プロジェクト」を実施
PR TIMES / 2013年1月11日 10時5分
子どもの意見を尊重した居場所づくりの重要性を確認
スウェーデン発世界最大級のホームファニッシング カンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市 代表取締役社長:ミカエル・パルムクイスト)は、東京電機大学、日本大学理工学部、芝浦工業大学の3大学との産学連携による「子ども室プロジェクト」に関する共同研究を2010年9月より推進しており、途中経過の報告会をこのほど東京電機大学・北千住新キャンパスにて開催しました。
研究の背景と目的:
子どもの置かれている環境は、社会的な観点から見ても、住環境的な観点から見ても、まだまだ快適とは言えず、配慮が必要と考える。子どもにとっての快適な環境作りをするためには、子どもの置かれている現状を知り、その結果をより良い環境作りに反映していくことが大切と考える。特に小学生の児童における1年生から6年生までの子どもの心身における成長過程や社会との接点が著しく変化し、それに伴う生活パターンも目覚ましく変わっていく。よって、本研究では児童(小学生)に特化し、子どもたち自身が落ち着ける子ども室・子どものための空間(居場所)のあり方についての研究を進めることとしたものです。
主だった研究内容:
研究機関は、東京電機大学理工学部勝又研究室を中心としたグループ、日本大学理工学部本杉研究室、芝浦工業大学工学部清水研究室で、各研究室の特性を活かした分野から研究を行った。具体的には、東京電機大学は、感性工学的な視点から「空間演出デザインの子ども部屋における応用」、日本大学は建築学的な視点から「住まいにおける子ども室の位置付けと子ども室のイメージに関する研究」、芝浦工業大学は建築計画学・建築人類学的な視点から「居住空間とモノから見る「子ども」の現在的様態― 「子ども」をめぐる空間と物質文化に関する研究」をテーマとして進めた。
主な研究内容は、文献調査、現状調査、ワークショップ形式をとり、主だっては次の通りです。
1) 日本における子ども室の誕生
2) 子ども室の現状を知るためのアンケート調査: 中学生・高校生・大学生を対象
3) 現在供給されている住まいの調査: 建築家のデザインした住まい、ハウジングメーカーの提供する住まいについての調査
4) 子ども室を含む住まい全体のなかにあるモノの調査
5) 子ども目線とおとな目線の子ども室制作ワークショップ
研究から見えてきたこと:
子ども室に対する考えやあり方は、時流との関係性が強い様子を伺うことができた。子どものモノから見た家でのライフスタイルを検証しても、リビングにモノが圧倒的に多く集まっていることが確認された。
また、大人の考える子ども室は、勉強ならびに就眠を中心に空間をつくる傾向が強く、勉強机と書棚、ベッドの3つの家具を窓際にコを描くように並べるパターンが多い。一方の子どもは、三者三様で、自分の望むこと-例えばお友達や家族員と語るための大きな机を部屋の真ん中に配置するなど、個の要求に合わせた家具を無意識ながらも自身の身丈に合わせて配置をする、という特徴が見えてきた。
子ども室のスペースに関しては、広ければ良い、という訳ではなく、実験を行った際に使った6畳という部屋の大きさは、小学生低学年にとっては、体の大きさとの関係から落ち着きがなく、高学年になるにつれ、快適な空間スペースとなる様子が分析を行う過程で、分かり始めた。
さらに、子ども自身が考えて作り上げた部屋と、親が与えた部屋における子どもの落ち着き度や集中力の違いなどを比較してみると、子どもは子ども自身が好んで作った部屋に滞在している時のほうが、落ち着き度や集中力が高まる様子が伺えた。
本研究においては、主に子ども室における家具の配置を中心に、子どもが望む子ども室・子どものための空間のあり方を探ったわけだが、本研究は、子どもの人格を尊重し、子どもの目線を重ねることで、「子どもに優しい空間」、「子どもにとって快適な環境作り」に繋ながる足掛かりになることを標榜するとともに、その重要性を確認するものとなった。
今後も更に本研究を継続することで、より明確な結論を導きだす予定。
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