こどもの将来のために、親がしてあげられる3つのこと

PR TIMES / 2013年3月13日 9時17分

多様化する「こどもの教育」に悩める両親へ : 変わる親の教育観。 目先の学力より“将来性づくり”重視の傾向に :初等教育の権威 立命館大学 教育開発推進機構 陰山英男教授 監修

 新入学や進級など春の新生活へ向けて動き出すこの時期、早期教育志向の高まりや教育環境の変化に伴う、親たちの考え方を調べるため、マーケティング&リサーチ会社である株式会社シタシオンジャパンは、初頭教育の権威 陰山英男氏(立命館小学校副校長兼任)監修の下、「就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の“教育”に関する調査」を実施しました。
 その結果、「勉強ができる」「受験に勝ち抜く力」よりも、将来性を見据えた「社会を生き抜く力」を重視する母親が多いことがわかりました。さらに「社会を生き抜く力」を教育していく上でどのように教えたらよいか、その教育法に悩みを抱いており、これを受けて陰山教授は社会を生き抜くために重要なポイントを「目的設定力」「本質を見抜く理解力」「学び続ける姿勢」の3つにまとめ、家庭で取り組める具体的な教育方法を提案しました。



■受験に向けた学力向上よりも、「社会を生き抜く力」重視の母親が9割!

 まず、子どもの教育において重視している価値観について尋ねました。その結果、「勉強ができる、受験に勝ち抜く力」よりも、「メシが食える力」という言葉に象徴される「社会を生き抜く力」を重視する母親が93.7%と大半を占めることが明らかとなりました。【図表1】

 さらに、教育方針に関する重視点では、「面倒くさいことや難しいことでもあきらめない姿勢」や、「特定せず幅広い知識を身に付けさせること」などが高く選ばれており、その内容からも「社会を生き抜く力」を重視していることがわかります。【図表2】
 社会人として様々な経験を積んだ親が持っている不安を反映し、いかなる環境でも強く、たくましく、社会を生き抜いていくために必要な能力を子どものうちから身につけてほしいという親の意識が伺えます。


■「社会を生き抜く力」を身につけさせる教育に“自信が持てない”母親が6割以上!

 「教育について自信を持っているか」を聞いたところ64.8%の母親が「自信がない」と回答しました。【図表3】

同じ質問について教育志向別で見ると、「勉強ができる、受験に勝ち抜く力」よりも、「社会を生き抜く力」を重視する母親ほど、自分の行っている教育に自信を持っていない傾向がわかります。【図表3-a , 図表3-b】

 また、「社会を生き抜く力」を重視する母親は、図表2で確認した教育方針に関する重視点についても、やはり「自信がない」ということが、顕著に表れています。【図表4】 母親たちが「社会を生き抜く力」に関する教育について、重視すべきことについてはわかっていながらも、うまく教えられていない様子が確認できます。


■陰山教授が分析。今の母親の苦手意識に隠れていた3つの重要ポイントと親子で取り組める学習法

 本調査結果を受けて陰山教授は、「『社会を生き抜く力』を重視する教育へ価値観がシフトする変化の中で、多くの親は何をどうやって伝えていいか分からず、自信が持てずにいる。」と分析。

 しかしながら「母親が教育において重視している項目【図表2】には、『社会で生き抜く力』につながる3つのポイントが隠れており、それこそが、将来性を養うために、就学したてのうちから家庭教育において取り組める具体的な教育方法なのです。」と語り、「目標設定力」「本質を見抜く理解力」「学び続ける姿勢」の3つの要素を提案。さらに、それら3つの要素を育むために、親子で気軽に取り組むことができる具体的な方法についても、各要素ごとに提案します。


【point1】「目標設定力」


「走れる大人」が勝ち続ける!目標を持つことがモチベーションを維持に繋がる
関心や知識を広げ、将来をイメージさせることが、目標設定の基盤となる

 社会に出てからは、絶え間ない努力が求められることは皆さんご存知の通りだと思います。「走れる大人」が勝ち続けるのです。そのためには目標設定する力が重要です。この力を養うためには、子どものころから夢、あこがれを抱くことを習慣にしなければなりません。親が決めるのではなく、子どもが自ら設定することが大事です。

 子どものうちは目標を先生や親が決めてくれますが、やがて自分で目標を設定していかなければなりません。常に理想を求め、新たな目標を築き続けることが、能力の向上、モチベーション維持につながります。

 そのために親は、子どもに幅広い物事への興味を喚起させることが重要です。関心分野から知識を広げ、社会に
ついて教えることが将来の助けとなります。親子の会話の中で将来をイメージさせることが、「目標設定力」を育むことにつながるのです。

 子供の世界を広げ、幅広い知識を身に着けるために、例えば、百科事典や図鑑をリビングの取り出しやすいところに置くことも一つの方法です。調べることを習慣にし、繰り返すことで、子供の世界を大きく広げることができるのです。まさに”学ぶ喜び”を与えられる温故知新な逸品と言えるのではないでしょうか。


【point2】「本質を見抜く理解力」


できる大人は効率的!多くのタスクをこなすため、情報分析力と問題解決力が重要に
本と体験の相互作用が「違いのわかる子ども」を育む

 多様化するビジネスでは効率が求められます。一定の時間の中で、多くのタスクをこなせることも評価の一つです。そのためには「本質を見抜く理解力」が求められます。達成するべき仕事の本質を見抜くことができる人は、無駄なものも同時に見えています。本質に特化して取り組むことで、限られた時間の中で高いパフォーマンスを出すことができるのです。

 そのために、低学年のうちの情報分析力、問題解決力づくりが重要です。情報分析力で他との違いを発見し本質を見つけます。違いがわかるようになるためには、基準を知らなければなりません。基準とは「ものさし」であり、「常識」でもあります。基準に気づいたら「なぜ?なに?」という疑問が生まれます。問題解決力は、見つけた疑問にむけてアプローチする行動力です。生まれた疑問を、疑問のままにせず発見に変えることが、喜びにつながり、さらなる疑問を生むモチベーションとなります。
 子どもからの質問に、そのまま答えを返すことは、疑問と発見の繰り返しを止めてしまうことにつながります。この時期の子どもには、親が知っていることでも、一緒に調べてあげることが大切です。時間のかかることですが、これを繰り返すことで、やがて本質を見抜ける人になるのです。インターネットで様々なことを調べられる世の中ですが、本質をついた「疑問」がなければ、ネットは何の機能も果たしません。

 この「なぜ?なに?」意識を起こさせるためには、まず本で”基準”を得ることが必要です。そのために低学年から親子で図書館に行くことを習慣化させることをお勧めします。興味のあるものから発見の楽しみを覚えさせることができるのです。


【point3】「学び続ける姿勢」


学びの姿勢を身に付けることで、変化が著しい社会・ビジネス環境に対応し続けることができる
規則正しい生活が、学び習慣の下地づくりに

 日々のニュースでも実感するように、社会はめまぐるしい変化を遂げています。特に情報環境の著しい変化に伴い、新たなサービスや産業が、日々世の中を大きく変えています。社会を生き抜くためには、次の時代の環境に対応できる力を身に付けなければなりません。大人になってからも、常に学び続けることが社会で生き抜くために必要です。
 「学び続ける姿勢」を身につけるためには、規則正しい生活習慣が大切です。教育熱心な親ほど、早寝早起きと
きちんとした食事という基礎を疎かにしがちです。寝る時間、食事の時間、勉強の時間、テレビの時間といった“規則”も、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に相談しながら決めましょう。子どもが納得をした上で時間を守ることで、自立心が育ちます。
 その生活習慣の中で、毎日の短時間での集中した勉強が、学び続ける下地をつくります。苦手意識なく学びの習慣を身に付けることで、子どもの達成感や集中力、楽しみにつながります。小さいころからの学び習慣は、将来、大きな
財産となるでしょう。

 また、正しい学び習慣を身につけさせるためにまず、親が勉強している姿を見守り、時に手助けしてあげることが必要です。家族のいるリビングで勉強をさせ、その様子を気にかけてあげることで、子どもは達成感を覚え、勉強が嫌いでなくなるのです。この場合、家庭学習の時間は「学年×15~20分」で十分です。時間よりもまず集中力を養うことが重要だからです。


調査実施概要

◎「就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の「教育」に関する調査」

調査対象者 :東(1都3県)・名・阪(近郊含む)各地域の、
習い事をしている幼稚園年長~小学校4年生までの子を持つ母親1,500名
対象者の学年に関する有効回答数内訳
(兄弟がいる場合には、年上の子どもを対象として回答する)

6歳(未就学) :300人(男児150、女児150)
小学1年 :300人(男児150、女児150)
小学2年 :300人(男児150、女児150)
小学3年 :300人(男児150、女児150)
小学4年 :300人(男児150、女児150)
計 : 1500人
調査方法 :インターネット調査
調査実施会社:株式会社シタシオンジャパン
調査実施期間:2013年1月19日(土)~1月20日(日)

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