市民が集まり、みんなで考える“東京のマナー”『Tokyo Good Manners Meeting』開催
PR TIMES / 2017年3月28日 13時29分
~マナーを「守る」だけではなく「つくる」社会へ~
東京を舞台としたマナー向上プロジェクトの推進母体である一般社団法人Tokyo Good Manners Project(略称TGMP)は、3月25日に東京・表参道の「COMMUNE 2nd」において、新しいマナーの在り方を考えるイベント『Tokyo Good Manners Meeting/東京グッドマナーミーティング』を開催しました。
イベントでは、日本で活躍している外国人有識者による“海外から見た東京のマナー”を議論するパネルディスカッションや、東京都内の市民大学代表者が集まり地域に密着したグッドマナーの在り方を考えるトークセッションなどを展開。来場者と共に“東京のグッドマナー”を考え、マナーを守るだけではなく皆でマナーをつくる社会の創出へ向けた第一歩を踏み出しました。
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イベント概要
イベント名:Tokyo Good Manners Meeting/東京グッドマナーミーティング
開催日:2017年3月25日(土)
会場:COMMUNE2nd (東京都港区南⻘⼭)
主催:一般社団法人 Tokyo Good Manners Project
協力:シブヤ大学・自由大学・日本橋街大學・丸の内朝大学
実施内容:東京の「マナー」に関するトークセッション、市民大学に関する紹介・案内
激論!外国人から見た “東京のマナー”
日本で活躍する外国人有識者を代表して、日本酒の酒匠兼蔵人として活躍する米国出身のジャスティン・ポッツ氏、元トリップアドバイザー代表でインバウンド専門家として活躍する中国上海出身の原田 劉 静織氏、アートデザイナーとして日本の雑誌、広告などで活躍する豪州出身のエイドリアン・ホーガン氏が登壇。渋谷区長の長谷部健氏も加わり、2020年に向けた東京のマナーの在り方について意見が交わされました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/24951/1/resize/d24951-1-778425-0.jpg ]
外国人から見た“東京のマナー”の印象は、礼儀正しさ、丁寧さ、謙虚さ、みんなで決められたルールを守る姿勢などに対して高い評価があった一方で、「マナーは国によって基準が異なる。東京で良いとされるマナーが必ずしもすべての国の人にとって良いとは限らない」(ポッツ氏)、「東京にとっては当たり前のマナーやルールであっても、外国人の人は知らないことも多い。それで“外国人はマナーが悪い”と評価するのは避けるべき」(原田氏)といったコメントも。異なる文化や価値観に理解を示したうえで、日本人が“良い”と思っているマナーを理解してもらうことの重要性が挙げられました。
また、東京のグッドマナーをインバウンドに理解してもらうポイントとして、ホーガン氏は「日本で様々な初めての経験をする人は、緊張しているはず。その場を楽しんでもらうための伝え方は大切」とコメント。続いてポッツ氏は「マナーや文化を”見える化”するためには、もっと日本人が楽しむことが大切。言葉で伝わらないことは、実際にやってその場面を味わってみるのが一番で、例えば日本ならではのお酒の楽しみ方を伝えるには、日本人がもっとお酒を楽しめばいい。楽しい機会を作れば、そこで自然とマナーや文化が理解されるはず」と語りました。
一方、外国人を迎え入れる側にある長谷部区長は、これからの渋谷について「パリ、ロンドン、ニューヨークなどと並ぶ成熟した国際都市を目指すためには、ダイバーシティ=多様性が重要だ」とした上で、マナーについては様々な価値観が集まり混ざり合う中で相互理解からマナーが生まれることの重要性を指摘。「お互いの違いに寛容になる多様性の中にも調和が必要。大切なことは街のマナーが良くなり続けること」と語りました。
“市民目線”でこれからの東京のマナーを語り合う
続いて行われたトークセッションには、シブヤ大学の左京泰明氏、自由大学の岡島悦代氏、日本橋街大學の渡邊健太氏、丸の内朝大学の山本寛明氏が登壇し、各市民大学における取組みを紹介したほか、これからそれぞれの地域の特徴を活かしてどのようなマナーを生み出していきたいかなどについて意見が交わされました。
これからの東京マナーについて、古き文化が残る日本橋からは「江戸文化の再生に挑戦したい」(渡邊さん)、自転車利用者が増加する青山エリアからは「人に街にやさしい自転車マナーを発信したい」(岡島さん)などの意見が寄せられ、2020年に向けた街づくりからコミュニティの共通理解として新しいマナーを生み出していくことに意欲を見せました。
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日本酒と共に味わう、日本のマナー
イベントの最後には、再びジャスティン・ポッツ氏が登壇。酒匠兼蔵人として活躍するポッツ氏が、エイドリアン・ホーガン氏を“お客様”として招いて、日本酒を楽しみながら日本人のマナーについて語り合いました。
ポッツ氏は、お酒の味わいに合わせたグラス選びのポイントや、自身が日本酒に魅了されたエピソード、雪見酒や花見酒など日本の酒文化の素晴らしさを披露した上で、「日本酒がビールやワインのようにグローバルな文化になれば」とコメント。また、お酒の席におけるマナーは国によっても空間によっても大きく異なるとした上で、「日本酒の素晴らしさが伝わる空間を生み出し体験する機会を多くの外国人に提供しながら、マナーだけでなくその背景にある文化やフィロソフィを知ってもらうことが重要だ」と語りました。
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Tokyo Good Manners Projectについて
東京で暮らす一人ひとりが自分たちのグッドマナーに誇りを持ち、東京を訪れる世界中の人々に文化としてのグッドマナーを楽しんでもらうために“TOKYO GOOD“というコンセプトを掲げ、さまざまな活動を展開しております。
公式URL:http://goodmanners.tokyo/
■「Tokyo Good Museum」
東京全体を「かたちのない美術館」と見立て、東京のグッドマナーやそれを構成するヒト・モノ・コトを「作品」として収蔵します。作品はウェブサイトや広告、SNSを通じて世の中に発信していきます。
サイトURL:https://goodmanners.tokyo/museum/
■TOKYO GOOD MUSEUM マガジン
TOKYO GOOD MUSEUMの収蔵作品を中心に、幅広い東京のGOODを集めたマガジンを発刊(日本語版・英語版)します。日本の方へも、インバウンドの方へも、新しい形の東京ガイドとして、街を歩きながら新たな東京の魅力を感じられる内容をお届けします。
第1弾は、「渋谷」と「浅草」にフォーカスした特集で、3月末~発刊を予定しています。
■市民大学・マナークリエーション講座
TGMPパートナーのシブヤ大学・自由大学・日本橋街大學・丸の内朝大学にて、TGMPと連携したマナークリエーション講座を順次実施しております。
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