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アラブ首長国連邦館「 Wetland (ウェットランド)」

PR TIMES / 2020年3月23日 9時35分

第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展

ドバイと東京を拠点に活動する建築家ワイル・アル・アワールと寺本健一がキュレーション。
アラブ首長国連邦独特の「サブカ(塩原)」にみられる塩化合物から
ポルトランドセメントに代わる、再生可能資源による建築材料の可能性を探る。



[画像1: https://prtimes.jp/i/55332/1/resize/d55332-1-128607-1.jpg ]


アラブ首長国連邦の独特な地質を形成する塩鉱物の可能性
2020年8月29日から11月29日まで開催される、第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展のアラブ首長国連邦館のテーマは「Wetland(ウェットランド)」。ドバイをベースに活動する建築家のワイル・アル・アワールと寺本健一によるキュレーションにより展開されます。彼らはアラブ首長国連邦の独特な「サブカ(塩原)」という地質を形成する塩化合物のリサーチを通し、一般的なポルトランドセメントと同等の性能を持つ、再生可能資源による代替セメントを作り出そうと試みています。
本展はその塩化合物が、再生可能資源による建築材料の開発にどのように影響を及ぼすかを探求し、建設業界の重大な環境負荷問題に対する打開案を、アートインスタレーションにて提案します。

キューレーターはUAEで活動するレバノン人、日本人建築家
本展のキュレーターであるwaiwai(旧称ibda design )のワイル・アル・アワールと寺本健一は、次のように述べています。「水に次いで世界で2番目に消費量の多い材料であるセメント。その生産において、セメント産業が世界中で排出する温室効果ガスの量は人為的排出量の約8%を占めています。したがって、一般的なポルトランドセメントに代わる代替セメントの開発は、持続可能な未来を形成するために不可欠です。」そして、「サブカはアラブ首長国連邦で最も豊かな地質学的特徴の1つであり、その鉱物構成は天然再生可能資源として、従来のポルトランドセメントと同等の強度をもつ建築材料を作り出す可能性を秘めています。」

本館のコーディネートディレクターであるライラ・ビンブレックは、「2年ごとに開催されるヴェネツィア・ビエンナーレの国際建築展は、建築家、キュレーター、思想家がコラボレーションし、アイデアを共有するためのプラットフォーム。」とし、「今年はアラブ首長国連邦にとってビエンナーレへの10回目の参加です。キュレーターは、ローカルな視点から、環境持続可能性や気候変動に関わるグローバルな対話を引き出そうとしています。本展は、アラブ首長国連邦の最も豊富で珍しい天然資源の1つからインスピレーションを得て、持続可能な社会の構築に関する体験型の展覧会を目指しています。」と述べています。

総合テーマ「How will we live together ? 」に対して
第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターであるレバノン人建築家ハシム・サルキスは、「How will we live together ? (どのようにして一緒に暮らすのか)」という総合テーマを掲げました。アラブ首長国連邦館は、サルキスの問う「政治的格差や経済的不平等による社会の分断が拡大する中、非排他的に共生できる空間を模索すること」に応じた展示を行います。
ワイルと寺本は、サルキスの求める「誠意ある身近な相談者であると同時に、空間の管理人であるという建築家の見落とされている役割」を担うべく、アラブ首長国連邦館のために、ニューヨーク大学アブダビ校、アメリカ大学シャルジャ校、東京大学(佐藤淳+荒木美香、小渕祐介)との横断的なコラボレーションを行っています。
アラブ首長国連邦館は、サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒャン財団の主催のもと、アラブ首長国連邦文化知識開発省の支援を受け、ヴェネツィア・ビエンナーレ・アルセナーレ地区に展示します。2020年は、アラブ首長国連邦にとって、2009年以来、ヴェネツィア・ビエンナーレでの10回目の展覧会であり、国際建築展へは4回目の参加となります。

waiwai(ワイワイ)プロフィール
ドバイと東京にオフィスを持つ、建築・都市・ランドスケープ・グラフィックデザインを手掛ける、多くの受賞歴のある建築デザイン事務所です。
複合的なデザインアプローチを得意とし、プロジェクトの置かれた状況に対して、社会的、経済的、技術的側面を総合的に捉え、それぞれにふさわしいアプローチを取ることで、プロジェクトごとの、そこにしかないコンセプトを発見し、実現することで知られています。同社は、ドバイのジャミールアートセンター、ジャダフアートパーク、アルワルカのモスク、ハイd3、ジェッダのハイ:クリエイティブハブなど、各地域の重要な文化施設に取り組んできました。
以前はibda design(イブダデザイン:アラビア語で「開始」の意)として知られていましたが、2019年に十周年を迎えたのを機に、waiwai(賑やかに騒いでいる様子を表す日本の擬態語)と改名されました。
ドバイ事務所の代表であるワイル・アル・アワール(レバノン)と寺本健一(日本)は、それぞれ母国から遠い国々のプロジェクトで研鑽を積み、その後ドバイで協働するというユニークな経歴を持っています。彼らは、アウトサイダーとしての気配りのある視点を保ちながら、都市を間近で、そして遠くからでも注意深く観察する能力を共有しています。アートセンターや公園、学校や大学のキャンパス、複合施設の開発、プライベートヴィラ、モスクなど、さまざまな規模やプログラムのプロジェクトの設計において、実績を有しています。
2019年日経アーキテクチャーアーキテクツオブザイヤ―トップ50組の候補、建築分野トップ17組に選出。
2018年デザインヴァンガードで世界のトップ10エマージングファームの1つに認定。
2017年アーキテクチュアルダイジェスト誌で中東にあるトップ50のオフィスに選出。
[画像2: https://prtimes.jp/i/55332/1/resize/d55332-1-652961-2.jpg ]


ワイル・アル・アワール
2009年に東京から中東に戻った後、ibda design(現:waiwai)を設立。自然現象、ランドスケープ、事物の関連性に関心を持つワイルは、横断的なアプローチに興味を持ち、デザインの境界を押し広げる挑戦をしています。

寺本健一
2012年にパートナーとして、ibda design(現:waiwai)に参加。多様な実務経験を通して、文化、地理および材料への理解を深め、常に自然現象と構造デザインに深い関心を持っています。ワイルと共にデザインに対する横断的なアプローチに興味を持ち、各プロジェクト特有のデザインを行うことを目指しています。

ヴェネツィア・ビエンナーレ展アラブ首長国連邦館
ヴェネツィア・ビエンナーレ(La Biennale di Venezia)に参加することにより、ヴェネツィア・ビエンナーレ展アラブ首長国連邦館(NPUAE)は、アラブ首長国連邦の芸術と建築活動を国際的なプラットフォームでサポートし、同国と国際コミュニティとの間における文化的対話を促進します。
アラブ首長国連邦のヴェネツィア・ビエンナーレへの参加は、2009年の第53回国際美術展のナショナルパビリオンに始まり、後続の美術展エディションにおいても継続されてきました。現在までに、国際建築展には4回参加しています。
アラブ首長国連邦館はヴェネチアインターンシップも開催し、アラブ首長国連邦の若い市民に、ヴェネチア会場での一ヶ月間のインターンシップを通し、ナショナルパビリオンの案内人として働く機会を提供しています。ビエンナーレでの六ヵ月間、月単位でローテーションが組まれ、さまざまなインターングループが展覧会の日常業務を監督し、また教育プログラムにも参加します。カフォスカリ大学など、アラブ首長国連邦やヴェネチアのその他の文化的機関と協力し合い運営しています。
ヴェネツィア・ビエンナーレのアラブ首長国連邦館は、アラブ首長国連邦文化知識開発省の支援を受け、サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤン財団が主催しています。

主催:サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤン財団
アブダビに本拠を置くサラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤン財団(SHF)は、アラブ首長国連邦のつながりと、より創造的で繁栄し続けるコミュニティの育成に取り組んでいる民間の非営利財団です。芸術、文化、遺産、人材育成、幼児教育など、様々な分野にまたがる非営利プログラムのアラブ首長国連邦及び国際的な情報を管理しています。SHFの活動の土台となるのは、アラブ首長国連邦の人々の知識と能力に投資し、彼らの可能性を最大限に引き出すことを支援するという共通の目的です。

協力:文化知識開発省
文化知識開発省は、アラブ首長国連邦の文化的課題の設定と創造的才能の育成に焦点を当てた主要な政府機関です。同省の目的は、文化部門においてアラブ首長国連邦の革新的で創造的な発展を通じ、同国の国民的アイデンティティを維持し、文化的な地位を国際社会上で促進することです。この目標は、アラブ首長国連邦ビジョン2021の戦略的目標と全体の意図に沿ったものです。これらは、豊かな遺産の維持、知識の共有、そして技術革新に重点を置いた、国の発展の次段階を示しています。
経済発展を支援する役割を考えると、同省はアラブ首長国連邦のクリエイティブ産業を守り、育成し、支援することに専念しています。これらには、文化的無形遺産、文化的有形遺産、文学、視覚芸術、舞台芸術、デザイン、視聴覚メディア、デジタルの技術革新など多様な分野が含まれます。
同省は、連邦および地方政府、民間セクター、市民社会組織、メディア機関を含むいくつかの団体と協力して、国の文化遺産や文化関連の保護をしています。
詳細につきましては、https://mckd.gov.ae をご覧ください。

【 Wetland (ウェットランド)】
期間:2020年8月29日-11月29日*
場所:第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展アラブ首長国連邦館
テーマ:「Wetland(ウェットランド)」
キュレーター:ワイル・アル・アワール、寺本健一(共にwaiwai)
コーディネートディレクター:ライラ・ビンブレック
主催:サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤン財団
協力:アラブ首長国連邦文化知識開発省
公式ウェブサイト:https://nationalpavilionuae.org/
公式SNS:
Facebook:https://www.facebook.com/NationalPavilionUAE
Instagram:https://www.instagram.com/nationalpavilionuae/
Twitter:https://twitter.com/pavilionuae/
( #UAEinVenice 使用のご協力をお願い致します。)

[画像3: https://prtimes.jp/i/55332/1/resize/d55332-1-777865-3.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/55332/1/resize/d55332-1-985145-4.jpg ]


*開催日程変更について(2020年3月5日 現在)
第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展は、イタリアでの新コロナウィルス(COVID-19)の継続的な流行を考慮し延期されました。第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展アラブ首長国連邦館へご来場の皆様、スタッフ、パートナーの安全確保は最重要事項であり、本展示は引き続きイタリアおよびUAE政府からの旅行および健康に関する勧告を順守します。
新しい展示会の日程は次のとおりです:2020年8月29日-11月29日

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