抗ウイルス薬の開発に取組むキノファーマが、子宮頸がんの前状態である子宮頸部異形成に対する治療薬の有効性を確認する治験を韓国にて開始
PR TIMES / 2020年7月5日 12時40分
~子宮頸部に持続感染するヒトパピローマウイルスを排除し、組織の改善を促す新たなアプローチ~
株式会社キノファーマ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:黒石眞史、以下「キノファーマ」)は、開発中の子宮頸部異形成治療薬(以下、本剤)のヒトでの有効性を確認する1/2相臨床試験を韓国にて開始いたしましたのでお知らせします。
子宮頸部異形成は子宮頸がんの前段階であり、発症の原因のほとんどはヒトパピローマウイルス(以下、HPV)の持続的な感染によるものです。近年では20~30歳代の女性において子宮頸がんの罹患率・死亡者数 も増加傾向にあり、社会課題となっております。
重度の子宮頸部異形成の場合は、手術による部分切除等が治療の第一選択となりますが、手術による影響として切迫早産の傾向が出ることが報告されています。軽度および中等度の子宮頸部異形成の場合は自然治癒することも多く経過観察が基本となりますが、現在において HPV を排除することを目的とした薬物療法が無いことから、罹患している女性の不安の払拭には至っておりません。
本剤は新規抗ウイルス作用機序にてHPVの増殖を抑制することが実験モデルで確かめられています。子宮頸部異形成の患者に投与することにより、子宮頸部からのHPV感染排除ならびに組織の改善を目指し、子宮頸部組織の切除や子宮頸がんへの進展を未然に防ぐ治療を目指します。
<キノファーマについて>
キノファーマは、京都大学との産学連携で医薬品の研究開発に取り組んでいる大学発ベンチャーです。子宮頸部異形成、ウイルス性のイボ(疣贅、尖圭コンジローマ)、流行性角結膜炎など、多様なウイルス性疾患を対象とした新規低分子治療薬およびダウン症などの神経変性疾患治療薬の研究開発に取り組んでおります。また、当社において蓄積した抗ウイルス薬研究の知見を活かし、次世代パンデミック感染症治療薬の開発にも着手いたしました。詳細については、https://www.kinopharma.com/をご覧ください。
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