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mRNAなど長鎖核酸分離用HPLCカラムを発売

PR TIMES / 2022年6月21日 14時45分

1000塩基などの比較的大きな核酸分離に最適

ナカライテスク株式会社(本社:京都市中京区、代表取締役社長:半井大、以下「ナカライテスク」)は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用カラムCOSMOSIL(R)シリーズに、長鎖核酸分離用カラム「RNA-RP1」、「RNA-SEC-1000」および「RNA-SEC-2000」をラインアップしました。
「RNA-RP1」は逆相クロマトグラフィー用カラム、一方、「RNA-SEC 1000」および「RNA-SEC-2000」はサイズ排除クロマトグラフィー用カラムであり、異なる2種類の分離モードを駆使したカラムは、mRNAのような長鎖核酸の分離分析への活用が期待されます。




20塩基程度の短鎖核酸は、逆相クロマトグラフィーでの分析例が多数報告されています。しかし、100塩基を超えるような長鎖核酸の逆相クロマトグラフィー分析においては、細孔を持たないノンポーラスポリマー充填剤が効果的である報告や300Åなどワイドポア型の細孔を持つシリカ系およびポリマー系充填剤が分離に適していたという報告がわずかにある程度で、短鎖核酸ほど分析方法は確立されていません。

ナカライテスクは、HPLCで長鎖核酸を分離すべく、逆相モードとサイズ排除モードの2種類のカラムで分析条件の検討を行いました。試料は、DNAやRNA分子量マーカーなど既知の長さの核酸断片を使用しました。検討の結果、分離に最も影響するのが充填剤の細孔径であることを見出し、そこから「RNA-RP1(細孔径非開示)」と「RNA-SEC-1000(細孔径1000Å)」および「RNA-SEC-2000(細孔径2000Å)」のカラム開発・販売へと繋がりました。

下図は、500-9000baseのssRNAを分析した結果です。逆相モードである「RNA-RP1」は、大きな分子量ほど保持が大きくなり溶出時間は遅くなりました。一方、サイズ排除モードである「RNA-SEC-1000」および「RNA-SEC-2000」は、逆相モードとは異なり、大きな分子量ほど溶出時間は早くなり、また、充填剤の細孔径が大きいほど、分子量の大きなRNAの分離は改善されました。今後はさらに事例を増やしていきます。


[画像1: https://prtimes.jp/i/101780/1/resize/d101780-1-c21aa2c7107e3210309f-0.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/101780/1/resize/d101780-1-5158d1ee4a57b7f35376-1.png ]

【詳しい製品紹介はこちら】
https://www.nacalai.co.jp/global/cosmosil/mrna_oligonucleotides/

【COSMOSILについて】
COSMOSIL(コスモシール)は、ナカライテスクが販売しているHPLC用パックドカラムのブランド名です。COSMOSILは、逆相クロマトグラフィーで最も汎用的に使用されているC18カラムをはじめ、様々な固定相カラムを幅広くラインアップしています。その中でも「分離不十分」と「保持が小さい」といったC18カラムの課題を解決でき、且つC18カラムに近い感覚で使用できる製品を取り揃えているのがCOSMOSILの特長です。

【ナカライテスクについて】
ナカライテスクは1846年創業の和漢薬業から始まり、現在ではリサーチケミカル(試験研究用試薬)、ファインケミカル(化成品)、関連機器・機材を中心に、次代の科学を支える製品と技術提供を行っています。国内最大級の試薬・機材掲載数を誇る研究支援オンラインカタログe-Nacalai Search Versionの提供等も通じ、医療や生命科学、エネルギー、材料工学、エレクトロニクスなどの幅広い分野の研究者や技術者の支援に取り組んでいます。

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