ダイヤモンド半導体を開発する、北大×産総研発スタートアップの大熊ダイヤモンドデバイスがシードラウンドにて1.4億円の資金調達を実施
PR TIMES / 2023年5月24日 10時45分
ダイヤモンド半導体の社会実装を目指す大熊ダイヤモンドデバイス株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:星川尚久)は、ダイヤモンド半導体および関連技術の開発を目的とし、総額1.4億円の資金調達を実施しました。
本調達は、Coral Capitalをリード投資家とし、Deep Tech向けでは初のシードラウンド投資となるグロービス・キャピタル・パートナーズを追加引受先としております。
■大熊ダイヤモンドデバイスについて
大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、福島第一原発廃炉プロジェクトへ適応する要素技術をきっかけとして、世界初となるダイヤモンド半導体の社会実装を目指す、北海道大学および産業技術総合研究所を基とする2022年3月創業のスタートアップです。ダイヤモンド半導体はシリコン・SiC・GaNに代わる「究極の半導体」と言われ、1980年代に日本が世界に先駆けてガスからの人工ダイヤモンド合成に成功し、以降30年以上に渡って世界中で研究開発がされています。
東日本大震災による福島第一原発での事故の後、高温かつ高放射線環境下に耐えうるダイヤモンド半導体へのニーズが急速に高まり、弊社取締役である金子純一を筆頭に国内の研究機関が一丸となって研究開発に取り組んで参りました。
10年超に及ぶ研究を経て、世界で初めてダイヤモンド半導体が実用的な増幅器として動作するレベルに達したため、弊社は創業に至りました。この度の資金調達を基に、ダイヤモンド半導体の社会実装に向けて、研究開発および人材採用を更に加速して参ります。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=5E-HNY2pg5k ]
■NICTのBeyond 5G研究開発促進事業にスタートアップとして唯一採択
ダイヤモンド半導体は次世代の5Gを超える超高速通信インフラ、電動航空機、電動自動車、電動船舶などの省エネデバイスとして有用と言われています。次世代超高速通信インフラへの適用する期待から、当社の社会的意義・技術力が評価され、23年1月にはNICT (国立研究開発法人 情報通信研究機構)「Beyond 5G研究開発促進事業」にスタートアップとして唯一選出されました。また、福島県の「地域復興実用化開発等促進事業」「Fukushima Tech Createアクセラレーションプログラム」にも採択されるなど、手厚い支援を受けております。
当社では、ダイヤモンド半導体の社会実装に向けて、共に研究開発に取り組む仲間を募集しております。
https://ookuma-dd.com/contact/
(参考)
NICT「Beyond 5G研究開発促進事業 委託研究」:https://www.nict.go.jp/collabo/commission/B5Gsokushin/B5G_06701.html
福島県「地域復興実用化開発等促進事業」:https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/jitsuyoka/
Fukushima Tech Createアクセラレーションプログラム:https://fica.jp/
■投資家からのコメント
Coral Capitalパートナー 西村 賢 氏
[画像1: https://prtimes.jp/i/120349/1/resize/d120349-1-ad20b15b194a10e2bd11-0.png ]
長年ダイヤモンドの応用研究に取り組んでこられた研究者の方々と、連続起業家の星川代表が創業した大熊ダイヤモンドは、これまで誰も実現できていなかったダイヤモンド半導体という究極の次世代パワー半導体の商用化に最も近い位置にいるチームです。原発の廃炉という国難を契機として要素技術開発を一気に進めれば、それがBeyond5Gの超高速通信インフラの実現や、電気自動車の省エネ化を進める重要な技術になります。安全保障上の観点から見ても、きわめて重要な技術開発の初期フェーズを支援できることを、Coral Capitalとして光栄に思います。
Globis Capital Partners
代表パートナー 今野 穣 氏
インベストメントプロフェッショナル 中村 達哉 氏
[画像2: https://prtimes.jp/i/120349/1/resize/d120349-1-67ca1d376e50ae05337a-2.png ]
今回、3つの理由から大熊ダイヤモンドデバイス社に投資させていただくに至りました。
1. パワー及び高周波半導体における不可逆かつ必然な技術的ニーズの高まり
2. 解決策となるダイヤモンド半導体は日本が世界を牽引する研究開発領域
3. その商用化実現に最も近い研究×技術×経営実務家のバランスの取れたチーム
半導体の事業化は決して平たんな道のりではありませんが、「易きになじまず難きにつく」の精神で、大熊町発・世界と伍するスタートアップとなることを期待しています!
■本件に関する問い合わせ、取材のお申し込みは下記よりご連絡ください
https://ookuma-dd.com/contact/
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