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CanonicalがUbuntu Core 24を発表

PR TIMES / 2024年6月5日 13時45分

IoTデバイスメーカー向けの新しい工場インストールシステム、AIoT対応のGPUサポート、LandscapeとMicrosoft Azure IoT Edgeによるデバイス管理統合機能を導入



東京 日本、2024年6月5日

Canonicalは本日、12年間の長期サポート(LTS)を保証したUbuntu Core 24の一般提供を発表しました。Ubuntuの改変不可フレーバーであるUbuntu Core 24は、すべてのシステムコンポーネントとシステム自体をコンテナ群にまとめ、カーネルによる厳密な隔離、高度なマネージドコンポーネント統合、信頼性の高いOTA更新、フェイルセーフロールバックにより、インテリジェントなエッジ/IoTアプリケーションを実現します。

ARM、X86、RISC-Vに対応するUbuntu Coreにより、世界の主流開発プラットフォームであるUbuntuが、何十億ものエッジデバイスに対応するプラットフォームに変身します。充実したアプリのエコシステムとオープンソースの管理インフラストラクチャにより、企業は運用したいサードパーティーのソリューションを容易に統合できます。

Canonicalの最高経営責任者(CEO)であるMark Shuttleworthは次のように述べています。「Ubuntu Coreは、ロックダウンされた堅牢な組み込みバージョンのUbuntuであり、Ubuntuアプリケーションをエッジに導入して次世代のインテリジェントデバイスを実現します。Ubuntu Core 24を通じてリアルタイムカーネルを備えた完全なAIスタックをエッジに導入し、産業用、車載用、セキュリティ重視型の組み込みソリューションでのミッションクリティカルな意思決定を可能にすることをうれしく思います。」

工場インストールを最適化し、市場化期間を短縮
Ubuntu Core 24は多数の機器の接続を想定しています。Canonicalは工場でのデバイスあたりのインストール時間を短縮し、工場でのエアギャップインストールを可能にすることで、短時間での展開と世界的サプライチェーンのセキュリティに対応しました。

Ubuntu Core 24は、Ubuntu Coreのカスタムイメージを作成するツールに検証セットを導入しました。検証セットとは、どのアプリケーションのどのバージョンを一緒にインストールすべきかを指定し、特定のデバイスに常に適切なアプリケーショングループをインストールすることを目的とした複数の署名済み文書です。この文書を無線で更新することで、デバイスの更新を常にテスト済みのアプリケーションの組み合わせに制限できます。

「業界賞を受賞したctrlX AUTOMATION自動化システムにUbuntu Coreを統合することで、生産プロセスが大幅に合理化されました。Ubuntu Coreのイメージ作成機能により、安全で効率的なデバイスを短時間で市場化できます。Ubuntu Coreにより、当社の制御システムが初回起動時からシームレスに動作し、インストール時間が短縮されるとともにデバイスの信頼性が高まります。この効率性の向上は生産ラインのダウンタイムを抑えるだけでなく、Bosch Rexrothの誇る信頼性と高性能を強化します。」― Holger Schnabel博士、Boschプロダクトオーナー

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141668/1/141668-1-eab8d4f97e9e5ca0da3a4e399a47676e-829x829.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





Bosch Rexroth、ctrlX(画像出典:Bosch Rexroth

Ubuntu Core 24では、規制の厳しい環境で自動ネットワーク要求の高度な制限が可能です。デバイスメーカーはデバイスの初期化中にすべてのネットワーク通信を無効化できるようになりました。エンジニアリングチームがエアギャップ環境でCoreの新しいバージョンに移行するためのオフラインリモデリング機能もあります。

「新しいデバイスのプロビジョニングと設定には多くの手作業が必要です。しかしUbuntu Coreを使えば、医療用セルフテストキオスクの設定にかかる時間が従来の25%に短縮されます。急速に増加するデバイスをヨーロッパ全体で管理しやすくなりました。」― Dries Oeyen氏、BeWell Innovations最高技術責任者(CTO)

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141668/1/141668-1-b5f055e6cd52e419611b45eee4ec6e7a-876x1062.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





BeWell Innovationsのセルフテストキオスク(画像出典:BeWell

AIoTやグラフィックスアプリケーション向けのGPU統合を改善
Ubuntu Core 24は、GPU処理やグラフィックスサポートに必要な新しい統合や機能を備えています。開発者はGPUインターフェイスを使用し、エッジで推論を実行するAIモデルからグラフィックスアクセラレーションを要する製品まで各種のアプリケーションを組み込めます。また、グラフィックスドライバーの更新によってハードウェア互換性を高め、共有ユーザースペース環境を通じてリソースの利用を最適化します。

「当社のテクノロジーはコンピュータービジョンで出荷に関するロジスティクスプランナーの判断を助けます。Ubuntu Coreを使えば、高いセキュリティと信頼性でAIモデルを導入し、エッジシステムのフリートを更新できます。このエンドツーエンドのインフラストラクチャにより当社システムは極めて厳しい企業環境でもセキュリティを維持し、新しいAIアプリケーションを短期間で市場化できます。」 ― Robert Martin氏、Rehrig Pacific Companyテクノロジー部門バイスプレジデント

Ubuntu Coreは、Canonicalの組み込みLinux向けセキュアディスプレイサーバーであるUbuntu Frameとも併用できます。Core 24の場合、Ubuntu Frameはオープンソース、プロプライエタリのプラットフォームの組み合わせを含め、ハイブリッドGPUシステムをサポートします。そのほかUbuntu Coreと併用可能なUbuntu Frameの機能には、マルチディスプレイデバイス対応ソリューション、スクリーンロック、シームレスブート、ドラッグ&ドロップのサポート、省エネディスプレイ、リモートアシスタンスのサポート、実行時のディスプレイレイアウトの変更、ユーザー設定可能な新しい診断画面などがあります。


「Ubuntu Frameでは、Proto Hologramを使用して画期的なホログラムや空間処理機能をスムーズに実行でき、特定のドライバー、ウィンドウの調整、クライアントサーバー通信の確保などの心配がありません。Ubuntu Coreにより、当社プラットフォームを世界中の公共スペースに安全かつ簡単に導入し、接続や通信に対する人々の認識に革命を起こします。」― Edward Ginis氏、Proto共同設立者&最高技術責任者(CTO)
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141668/1/141668-1-d6ad3c1302462f283e34395a042ce32c-1200x1692.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





Proto Epicホログラムディスプレイ(画像出典:Proto

ニーズに応じたオープンソースのデバイス管理
Ubuntu Core 24は、Canonicalのシステム管理ツールであるLandscapeおよびMicrosoft Azure IoT Edgeを統合し、各組織のニーズに応じた方法の選択を可能にしています。

LandscapeはOTA更新の一括制御、監査、アクセス制御、複数デバイス共通のコンプライアンスに対応します。管理ツールは接続の多い環境とエアギャップ環境の両方に対応し、カナリアリリース、リモートでのデバイスリモデリング、システムモニタリングなどの機能により、デバイス管理作業を効率化します。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141668/1/141668-1-a84722c1d9c4c0121da828e0107fc2e2-1680x1024.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


Canonicalは、Ubuntu CoreデバイスをAzure IoT Edgeサービスにシームレスに統合するAzure IoT Edgeのsnapも発表しました。組織はこのsnapにより、Azureポータルから多数の対応デバイスにエッジワークロードを展開し、管理とモニターが可能となります。

AMD64、ARM64ベースのアーキテクチャに対応するAzure IoT Edgeのsnapは、CanonicalのSnap Storeで公開中です。

ロボット開発者のための新しいROS統合機能
ロボット開発者は20年前から開発環境としてUbuntuを信頼してきました。Core 24の新しいデバイス管理、最適化されたインストール、AIoT機能を利用すれば、新製品を大規模に提供できます。Core 24は、ROS(Robot Operating System)でソリューションを導入する実運用向けの統合機能も提供します。

Canonicalは、モジュール型システム向けのROS基本snapを公開しました。Canonicalが維持管理するこれらのsnapは、ros_core、ros_base、desktopなど共通のROSパッケージ群をROSディストリビューションごとに複数のフレーバーで提供します。開発者はこれらを利用してモジュール型のROS snap環境を設計し、再構成を可能にするとともに、メモリやOTA更新帯域幅を全体的に削減できます。

「PantherロボットにUbuntu Coreを採用することで、現代の法制度で重視される信頼性とセキュリティを確保できます。ROS基本snapは、厳密なアプリケーション隔離を通じてセキュリティを強化し、ROSアプリケーションの導入を効率化します。このモジュール型のアプローチは大規模なカスタマイズを容易にし、さまざまなお客様のニーズに完璧に対応する安全、柔軟、効率的なロボティクスアーキテクチャを実現します。」 ― Dominik Nowak氏、Husarion共同設立者&最高経営責任者(CEO)

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/141668/1/141668-1-2c3f56761be423a143bbbda8b9dba5f6-1600x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





Husarionの高負荷作業用ロボットプラットフォームPanther(画像出典:Husarion

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Ubuntuを提供するCanonicalは、オープンソースのセキュリティ、サポート、サービスに特化した企業です。ポートフォリオには、極めて小型のデバイスから大規模なクラウド、カーネルからコンテナ、データベースからAIまで、重要なシステムを幅広く含みます。Canonicalは、大手技術ブランド、スタートアップ企業、行政、ホームユーザーを取引先に持ち、すべての皆様に信頼性の高いオープンソースを提供します。
https://jp.ubuntu.com/

【本件に対するお問い合わせ先】
Canonical Japan株式会社
Head of APAC Marketing Yvonne Yen
TEL:+886 9-1671-2112
E-mail:yvonne.yen@canonical.com

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