抗体誘導ペプチド「FPP004X」に関する独占ライセンス契約締結のお知らせ
PR TIMES / 2024年6月5日 18時15分
株式会社ファンペップ(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:三好 稔美)は、国立大学法人大阪大学(以下、「大阪大学」)との間で、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究の成果である抗体誘導ペプチドFPP004Xの共有特許について、その特許権の効力に基づき、当社による全世界での、独占的な研究開発、製造及び販売、並びに第三者への実施許諾(再実施許諾権付)を可能とする契約(以下「本実施契約」)を、共有者である大阪大学との間で締結いたしましたので、お知らせいたします。
抗体誘導ペプチドは、患者様の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果が期待されるペプチド治療ワクチンです。
当社が開発中のFPP004Xは、標的タンパク質IgEに対する抗体誘導ペプチドです。IgE(Immunoglobulin E)は、体内に入った異物を排除する働きを持つ抗体の一種で、花粉等の原因物質(アレルゲン)に結合するとアレルギー反応を引き起こします。FPP004Xは、免疫細胞に抗IgE抗体を一定期間産生させることから、アレルギーに対する持続的な効果が期待されます。この特長を活かし、当社は、社会問題となっている花粉症を第一の適応症として、花粉飛散前に投与することでシーズンを通して症状を緩和できる、患者様にとって利便性の高い新しい治療選択肢を提供することを目指しています。
FPP004Xに関して、当社は、2024年3月に塩野義製薬株式会社(以下「塩野義製薬」)との間でオプション契約(以下「本オプション契約」)を締結しており、塩野義製薬は、当社が実施する臨床試験結果等にもとづき、FPP004Xの全世界における研究開発、製造及び販売に関する独占的ライセンスを取得するオプション権(以下「本オプション権」)を保有しています。当社は、塩野義製薬との連携のもとで、2025年の日本国内での臨床試験開始を目指して前臨床試験を実施中のFPP004Xの研究開発を推進してまいります。
なお、本実施契約締結に伴い、当社は大阪大学に契約一時金を支払う予定です。さらに本オプション契約(本オプション権が行使された場合に締結されるライセンス契約を含む)に関して塩野義製薬から受取る一時金、マイルストーン及びロイヤリティーの一部を支払う予定です。
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