1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

冤罪、原発、公害など、戦後日本の闇を追いかけてきたルポライター・鎌田慧氏の仕事を集大成するシリーズが刊行スタート

PR TIMES / 2024年9月30日 14時45分

皓星社『鎌田慧セレクション─ 現代の記録 ─』刊行開始



株式会社皓星社(千代田区)はこのたび、行動するルポライター鎌田慧氏の仕事を集大成した『鎌田慧セレクション─現代の記録─』の刊行を開始する。

袴田巌さんの無罪判決が出された今月、第1巻として『冤罪を追う』を刊行した。

鎌田氏は、死刑制度、原発問題、労働問題、自動車産業など、戦後日本の闇を抉る作品を書き続けてきた。これらの著作・著述から重要作品を自選し、さらに「拾遺」として「単行本未収録文集」を加え、全12巻を2年間かけて刊行していく。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147999/1/147999-1-91a50c424d033311982377c1ecd93636-3900x3107.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全12巻のイメージ 装画は風間サチコ氏による


鎌田氏は1938年青森県生まれ。大学卒業後、鉄鋼新聞社記者、月刊誌「新評」編集部をへてフリーになり、1970年に初の単著『隠された公害:ドキュメント イタイイタイ病を追って』(三一新書)を刊行した。
以後、冤罪、原発、公害、労働、沖縄、教育など社会問題全般を取材し執筆、それらの運動に深く関わってきた。東日本大震災後の 2011年6月には、大江健三郎、坂本龍一、澤地久枝らとさようなら原発運動を呼びかけ、2012年7月、東京・代々木公園で17万人の集会、800 万筆の署名を集めた。2024年現在も、狭山事件の冤罪被害者・石川一雄さんの再審・無罪を求める活動などを精力的に行っている。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147999/1/147999-1-f7e5893c34fa3870d2d8f69b3205d2fb-3569x2376.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
澤地久枝氏(左)と鎌田慧氏(右)


第1巻『冤罪を追う』は、死刑事件で、戦後はじめて再審への道がひらかれた財田川事件を追った『死刑台からの生還』を収録。さらに狭山事件、袴田事件、福岡事件、三鷹事件、菊池事件 などの論考を再編集して収録した。
袴田巌さんの無罪判決が出たいま、冤罪の問題について考える契機になることが期待される。

発行元の皓星社は、1979年創業。ハンセン病患者・元患者の方々の作品集と、アジア問題の出版からスタートし、 現在は広く人文社会科学に関する本を刊行している。
本シリーズは、格差が拡大し差別と分断がはびこるいま、その種子が蒔かれた高度成長期の闇を暴く鎌田氏の仕事を再読することが必要だとの認識に立ち、同社の45周年記念企画として、刊行の運びとなった。

現在、東京堂書店(千代田区)にて、鎌田氏と東京堂書店の選書によるフェアが開催中。
鎌田氏が追求してきた、冤罪、原発、公害、労働、沖縄、教育などに関する本が壁面一面で大きく展開されているので、ぜひ足を運んでみてほしい。
○仕様
A5判並製 各巻平均350ページ 平均定価2700円+税

○全12巻の構成
1 冤罪を追う
2 真犯人出現と内部告発
3 日本の原発地帯
4 さようなら原発運動
5 自動車工場の闇
6 鉄鋼工場の闇
7 炭鉱の闇
8 教育工場といじめ
9 追い詰められた家族
10 成田闘争と国鉄民営化
11 沖縄とわが旅路
12 補遺

○著者 鎌田慧
1938年青森県生まれ。 弘前高等学校卒業後に上京、零細工場、カメラ工場の見習工などをへて、1960年に早稲田大学第一文学部露文科に入学。卒業後、鉄鋼新聞社記者、月刊誌「新評」編集部をへてフリーに。1970年に初の単著『隠された公害:ドキュメント イタイイタイ病を追って』(三一新書)を刊行。以後、冤罪、原発、公害、労働、沖縄、教育など、戦後日本の闇にその根を持つ社会問題全般を取材し執筆、それらの運動に深く関わってきた。東日本大震災後の 2011年6月には、大江健三郎、坂本龍一、澤地久枝らとさようなら原発運動を呼びかけ、2012年7月、東京・代々木公園で17万人の集会、800 万筆の署名を集めた。2024年現在も、狭山事件の冤罪被害者・石川一雄さんの再審・無罪を求める活動などを精力的に行っている。

主な著書
『自動車絶望工場:ある季節工の日記』(1973 年、現代史資料センター出版会、のちに講談社文庫)
『日本の原発地帯』(1982 年、潮出版社 のちに青志社より増補版)『死刑台からの生還』(1983 年、立風書房 のちに岩波現代文庫)『教育工場の子どもたち』(1984 年、岩波書店)
『反骨 鈴木東民の生涯』(1989、講談社 新田次郎文学賞受賞)『六ヶ所村の記録』(1991 年、岩波書店 毎日出版文化賞受賞)

○装画 風間サチコ https://www.mujin-to.com/artist/kazama/
1972年東京生まれ。1996年、武蔵野美術学園版画研究科修了。「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。古書研究など独自のリサーチを徹底し、歴史や現実の闇を彫りおこすことで真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。
〈パブリックコレクション〉
文化庁 東京国立近代美術館 東京都現代美術館
国立国際美術館 高橋コレクション ニューヨーク近代美術館 ほか

○特設サイト
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147999/1/147999-1-cb59c168094f0aa708ce5a53a36425c3-1279x678.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全12巻 特設サイト

https://libro-koseisha.co.jp/special/kamata-selection/

○ご連絡先
株式会社 皓星社
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-10
TEL 03-6272-9330 FAX 03-6272-9921
または弊社サイトの 問い合わせフォーム よりご連絡ください

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください