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J-ECOL、ラベル台紙(剥離紙)のリサイクルとトレースの実証実験を開始 年間約9万3000tの再資源化をめざす

PR TIMES / 2024年11月14日 11時45分



一般社団法人ラベル循環協会(本社:東京都港区、代表理事 高島哲也、以下「J-ECOL」)は、シール・ラベル製品に使われているラベル台紙(以下、「剥離紙」)の再資源化および資源循環のスキーム確立を推進しています。このたび、剝離紙の適正分別とリサイクルのための適正ルートを構築し、さらに、リサイクル資源生産までの履歴をデジタル情報化してトレースを可能にする実証実験を開始します。実証実験の期間は11月18日(月)から1月31日(金)まで、J-ECOLの会員企業である株式会社サンエー化研、TOPPANエッジ株式会社、株式会社DNPデータテクノ、株式会社サトー、株式会社日誠産業、日本製紙グループなど9社が参画し行います。

剥離紙の現状について
シール・ラベルの粘着面を保護するための剥離紙は、各企業の努力により、リサイクルや削減の取り組みが行われています。しかし、サプライチェーン全体での仕組みが整っておらず、本来はリサイクルができるにも関わらず廃棄による処分が中心です。
シール・ラベル製品の半分は剥離紙でできており、流通量は日本国内だけでも年間約9万3000tにおよびます。これらを廃棄することなく有効活用するには、企業連携によるリサイクルのスキームを整備するとともに、シール・ラベル製品を使用する各企業においてもリサイクルに向けた運用の見直しを並行して行うことが重要です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/151760/1/151760-1-0565a96f190ccab258af745a20e4b063-1623x570.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


剥離紙の資源価値
剥離紙は、廃棄物では「専ら物※1」に該当し、廃棄物を材料・原料として再利用するマテリアルリサイクルで処分をすることが前提です。古紙にあたるため原料として価値が低く、有価物※2として扱われることが難しい資源です。剥離紙の排出企業が適切に分別し、マテリアルリサイクルの適正ルートに乗せることで、さまざまな紙製品にリサイクルでき、資源の有効活用とCO2削減につながります。
※1専ら物:専ら再生利用の目的となる産業廃棄物とされ、産業廃棄物のうち、古紙、くず鉄、空き瓶類、古繊維を指します。
※2有価物:物の性状、排出状況、引取価値などを勘案し総合的に判断されますが、「売却代金と運搬費を相殺しても、排出側に収入があるか否か」というものが、判断の大きな目安となっています。
東京都環境局「よくあるご質問廃棄物と資源循環

実証実験の概要
このたびの実証実験は、剥離紙リサイクルの課題をサプライチェーン全体で解決する取り組みです。
剥離紙の排出企業、古紙回収の中間処理企業、リサイクラー企業が連携して剥離紙の回収から再資源のスキームを実際に運用。回収から再資源化までの過程や資源量などをデジタル化し、データをクラウドシステムに蓄積・可視化してトレーサビリティを可能にします。また、取得データをもとに効率的なリサイクルに向けた運用の検証を行います。

■実施の目的
・サプライチェーンでのマテリアルリサイクルの確立
・国内の剥離紙の出荷量やリサイクル率の把握
・剥離紙が確実にリサイクル原料として使われるエビデンスの取得(排出、中間、再生)
・回収、リサイクル、再生資源の出荷までのデータを用いた環境負荷(GHG)の可視化

■トレーサビリティ情報の取得手順
1.J-ECOL協会事務局で完全単品IDのQRコードを発行
2.排出企業様は受け取ったQRコードを読み取り、剥離紙を発送時にQRコードを貼り付け
3.古紙業者が受け入れ時と、加工後の発送時にQRコードを読み取る
4.リサイクラー企業で受け入れ時にQRコード読み取る
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/151760/1/151760-1-a933c7ff44cdbeca9da6b89e690f34a4-1356x706.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


QRコードは、デンソーウェーブの登録商標です。その他記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

今後の展望
実証実験および検証後には、このたびの仕組みをシール・ラベル製品のサプライチェーン全体に定着させ、年間約9万3000tの剥離紙を確実に再資源化していく想定です。環境に配慮したシール・ラベル製品を次世代につなげるべく、剥離紙の削減と再資源化を推進します。
廃棄物の有効活用や資源循環は世界規模の社会課題であり、便利で安価なシール・ラベル製品による環境負荷を軽減することは、持続可能な企業活動においても不可欠です。今後もJ-ECOLはシール・ラベルのお取り扱いがある企業様およびリサイクラー様とのパートナーシップを強化し、資源の有効活用に取り組み、循環社会の実現をめざします。



一般社団法人 ラベル循環協会
J-ECOLはラベル業界における循環化社会を創造し、循環型社会を活性化することを目的する団体です。今やシール・ラベル(以下ラベル)は私たちの生活に当たり前に存在するモノですが、この活躍の裏で一つ課題を抱えています。それはラベルの粘着面を保護するためのラベル台紙が、ラベル使用後に不要物として扱われていることです。これを、ラベルを使用する企業、製造する企業、そしてラベル台紙を再利用する企業、その他関連する企業が限られた資源を有効活用するという同じ意志が課題解決には必要です。皆様と一緒に循環型社会理念を推進し、環境負荷軽減に寄与して参ります。
所在地 :東京都台東区北上野2丁目25番4号 東京シール印刷会館3F
代表者 :代表理事 高島哲也
設 立 :2023年5月30日
団体HP:https://www.j-ecol.or.jp/

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