フォーミュラEが11月5日~8日にプレシーズンテストを実施
PR TIMES / 2024年11月8日 10時15分
40人以上のドライバーがスペインに集結
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・バレンシアの大規模洪水の影響により、ABB FIAフォーミュラE世界選手権プレシーズンテストはマドリードのハラマ・サーキットに変更。バレンシアの被災地支援活動も実施
・0-60 mph加速1.82秒の高性能を誇るフォーミュラE最新マシン「GEN3 Evo」が初の公式テストに登場。パフォーマンスや持続可能性に加え、95%以上の電気モーター効率が特長
・11月8日にFIA選手権史上初・女性ドライバーのみのテストセッションを開催。小山美姫選手を含むトップ女性ドライバーらが新型GEN3 Evoでテスト実施
・シーズン11開幕前のドライバー交代にも注目。東京、サンパウロ、モナコなどで開催のシーズンカーレンダーも公開。スリリングなレースと革新的な電気自動車の技術進歩へコミット
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、12月にサンパウロで迎えるシーズン11の開幕に先立ち、11月5日から8日にかけてプレシーズンテストを開催しました。4日間をかけて、11チームがサーキットで最終調整を行っており、FIA選手権史上初の女性ドライバーのみのテストセッション開催という歴史的なマイルストーンが実現します。
スペイン・バレンシアで発生した大規模洪水の影響を受け、フォーミュラEは、FIA(国際自動車連盟)、地元当局、リカルド・トルモ・サーキットとの協議の末、プレシーズンテストをマドリードのハラマ・サーキットに変更することを決定しました。2017年以降、バレンシアはフォーミュラEにとって重要で特別な拠点でしたが、現地の復旧と救援活動を優先するために、開催地変更が決定されました。フォーミュラEは、バレンシアのコミュニティの復興に対する継続的な支援を約束しています。
フォーミュラEのチーフ・チャンピオンシップ・オフィサーであるアルベルト・ロンゴは次のように述べています。
「ハラマ・サーキットチームの献身的な努力により、マドリードでプレシーズンテストを開催できることを非常に感謝しています。レースの準備を進めながらも、私たちの想いはバレンシアのコミュニティと共にあります。今シーズンは、『GEN3 Evo』を初公開し、その驚異的な加速速度をお披露目するという重要な節目となります。さらに、FIA選手権初の女性ドライバーのみによるテストを実施し、モータースポーツにおけるダイバーシティ&インクルージョンへのコミットメントを反映した歴史を刻めることを誇りに思います。来月サンパウロで開幕する新シーズンに向けて、期待が高まっています。フォーミュラEの第11シーズン、共に盛り上げていきましょう。」
バレンシア支援に5万ユーロを寄付
フォーミュラEは、大規模洪水による被害を受けたバレンシアに対して、少なくとも5万ユーロを寄付することを発表しました。ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、緊急支援として財政支援や地域コミュニティに焦点を当てた支援策を開始します。さらに、寄付金を募る「GoFundMeページ」の公開や、ボランティア支援、プレシーズンテスト期間中に全レーシングカーでバレンシア支援のシンボルの掲出なども実施し、ファンやパートナー、チームやスタッフに向けて、被災地への支援を呼びかけます。
小山美姫選手がプレシーズンテストの女性ドライバーに選出
SUPER GT選手権参戦の日本人ドライバーであり、TOYOTA GAZOO Racingの開発ドライバーも務める小山美姫選手が、今回プレシーズンテストの女性ドライバー限定のテストセッションにて、ローラ・ヤマハABTのドライバーに選抜されました。小山選手は、男女混合のシングルシーターFIA選手権で優勝した初の女性レーサーであり、2022年の「FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP(フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズチャンピオンシップ)」を制するなど、輝かしい成績を収めています。本セッションはエリートドライバー層に活躍の場を提供することを目的とした初の試みで、各チームは、少なくとも1名の女性ドライバーを今シーズンのマシンで走らせることが義務付けられています。ドライバーたちは記者会見やブリーフィング、インタビューにも参加し、モータースポーツ界での知名度を高め、オーディエンスからプロレーサーまで、今後のロールモデルとなるドライバーの育成を図ります。
フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車によるFIA世界選手権で、カーボンニュートラルが認証された唯一のスポーツです。世界有数の都市の中心部でドラマチックなレースを展開し、世界をリードする自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを加速させるためのモータースポーツプラットフォームを提供しています。フォーミュラEのチーム、メーカー、パートナー、放送局、開催都市は、このスポーツに対する情熱と、持続可能な人類の進歩を加速させ、人々と地球により良い未来をもたらす可能性を信じるという信念によって結ばれています。
公式ウェブサイト:https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/2023-24/r5-tokyo
ABBについて
ABBは、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて、電気化とオートメーションの領域で世界をリードするエンジニアリング企業です。エンジニアリングのノウハウとソフトウェアを結び付け、モノの製造・輸送・動力・オペレーションを最適化します。140年以上にわたる卓越した歴史を基に、ABBの105,000人以上の従業員が、産業変革を加速するイノベーションの推進に尽力しています。
公式ウェブサイト:https://new.abb.com/jp
<参考情報>
GEN3 EVO時代の到来
シーズン11のプレシーズンテストは、待望の最新マシン「GEN3 Evo」のデビューという新時代の幕開けを告げるものとなりました。このレーシングカーは、性能、持続可能性、効率性を兼ね備えた電気自動車レースの技術が結集した大きなマイルストーンです。
この画期的なマシンは、0-60 mph(0-96.5 km/h)加速をわずか1.82秒で達成し、FIA公認のシングルシーターカーとしては最速であるだけでなく、加速性能では現行のF1マシンを30%上回っており、フォーミュラEの革新性と環境への責任に対する継続的な取り組みを反映しています。
GEN3 EVO 主な特徴
・空力性能と耐久性を向上させる、強化された新たなボディキット
・予選、レーススタート、アタックモードなど、レースの重要な局面で利用可能な強化型四輪駆動機能
・最適化されたハンコックの電気自動車専用タイヤ「iON」は全天候型の優れたグリップ性能を保有
・タイヤの再利用可能素材の割合を26%から35%に増加
レース期間の特定のフェーズで、初めて四輪駆動が利用可能となり、ドライバーは重要な状況下でより優れた制御性と加速性を備えることができます。環境への影響を最小限に抑えるため、バッテリー材料の倫理的かつ持続可能な調達を徹底されたレーシングカーのデザインは、地球への永続的なコミットメントを掲げた革新的なレースの新たな一章を切り開きます。
新境地を開拓:フォーミュラEの歴史的な女性ドライバーテスト
今回のプレシーズンテストでは、FIA選手権初の画期的なイベントとして、女性ドライバー限定のテストセッションも予定されています。11月8日(金)に予定されているこのセッションでは、フォーミュラEの新型レーシングカー「GEN3 Evo」を、選抜された女性ドライバーたちが乗車します。選手権に参加する各チームは、半日のセッションに少なくとも1名の女性ドライバーを参加させることが義務付けられ、2名のドライバーの参加が奨励されており、全員が今シーズンのレーシングカーで参戦します。この歴史的なテストには、モータースポーツ界からトップクラスの才能が集結し、注目のドライバーが揃いました。
本セッションは、プレシーズンテストの序盤で、世界トップクラス11のチーム、ドライバー22人が使用したレーシングカーと同じ車体で実施されます。セッションの様子は、フォーミュラEのSNSアカウントやウェブサイト、アプリでライブ配信される予定です。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152544/1/152544-1-befbc3ad84634d36c6ac1e7cd0f23372-2026x1507.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ドライバー獲得競争の動き
昨シーズンがロンドンで閉幕して以来、シーズン11に向けたドライバー獲得競争は激しさを増し、活気に満ちたオフシーズンでした。マキシミリアン・ギュンターは、マセラティMSGレーシングを離れ、DS PENSKEに加わり、2度のフォーミュラEチャンピオンに輝いたジャン=エリック・ベルニュとペアを組むことになりました。両チームともステラティスのパワートレインを使用していますが、この移籍は、シーズン5からフォーミュラE選手権に参戦しているギュンターにとっても新たな章の始まりを意味します。一方、ストフェル・バンドーンはDS PENSKEを離れ、マセラティMSGレーシングに加わります。ここでは、NEOMマクラーレンから移籍した新人のジェイク・ヒューズとチームを組み、GEN3
Evoで共闘します。
一部のチームは安定性を重視し、昨シーズンと同じラインナップを維持することを選択しました。Envision Racingはロビン・フラインスと、シーズン2のワールドチャンピオンのセバスチャン・ブエミを、TAG Heuer Porscheはワールドチャンピオンのパスカル・ウェーレインとチームメイトのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタを継続起用します。Mahindra Racingはエドアルド・モルタラとニック・デ・フリースを、Jaguar TCS Racingのミッチ・エヴァンスとニック・キャシディのコンビは、シーズン10のロンドンでの最終戦でチームズワールドチャンピオンシップを制覇し、引き続きの参戦となります。
Andrettiでは、シーズン9のチャンピオン ジェイク・デニスが、シーズンオフ中にポルシェとワークスドライバー契約を結んだニコ・ミュラーとコンビを組むことになりました。ノーマン・ナトはAndrettiでの1年を経て、オリバー・ローランドと再び日産に戻ります。
今シーズンは、ルーキーのゼイン・マロニーが、シーズン3のワールドチャンピオン ルーカス・ディ・グラッシとコンビを組んで、フォーミュラE初参戦のローラ・ヤマハABTのドライバーを務めます。NEOM マクラーレンは、昨シーズンに代役として出場したテイラー・バーナードを再び迎え入れ、フォーミュラEのベテランであるサム・バードとともに初のフル参戦に臨みます。
新たに名称を変更したKiro Race Co.は、ドライバーラインナップをまだ発表しておらず、間もなく発表される予定です。
新たなチームと新たなパートナーシップ
シーズン11開幕が近づくにつれ、フォーミュラEのさまざまなチームが、新型マシン「GEN3 Evo」の導入に伴い、大幅な変革を遂げようとしています。ABTは、著名なローラ・カーズと提携し、ヤマハと複数年にわたる技術提携を結び、新シーズンはローラ・ヤマハABTとして再出発します。目を引くブルーとイエローのカラーリングを採用したチームは、ベテランドライバーのルーカス・ディ・グラッシとルーキーのゼイン・マロニーという強力なラインナップを揃えました。
また、注目すべき変更点として、ロサンゼルスを拠点とする投資会社 フォレストロード・カンパニーが、ERTフォーミュラEチームの株式を100%取得し、チーム名をKiro Race Co.にリブランドしました。シーズン11から、同社は大胆な黒と鮮やかな緑のカラーリングを採用し、Porsche Motorsport.との技術提携を締結しました。この提携により、チームはポルシェのチャンピオンシップ優勝パワートレイン技術を利用できるようになり、競争力向上を手に入れました。
注目のフォーミュラEの最新カレンダー
プレシーズンテストに続き、2024年12月7日(土)にブラジル・サンパウロでシーズン11が開幕します。サンパウロで開幕戦を迎えるのは今回が初めてです。その後、シーズンの中でも非常に高い人気を誇る、メキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットへと移ります。
最初のダブルヘッダーは、シーズン5からフォーミュラEのロケーションに加わったサウジアラビアです。シーズン11からは開催地をジェッダに移し、2025年2月14日~15日に開催されます。マイアミも復活し、ホームステッド=マイアミ・スピードウェイで初めて開催されます。これは、Andretti、DS PENSKE、Kiro Race Co.などのチームにとって重要なホームレースイベントです。
2025年5月3日と4日には、シーズン7からフルサーキットでの開催で成功を収めているモナコのアイコニックなストリートにて、ダブルヘッダーが開催されます。東京もダブルヘッダー形式に拡大し、5月に開催。その後、上海を経て、ファン人気の高いジャカルタレースが6月21日に開催されます。
その後、シーズン11はベルリンとロンドンでのダブルヘッダーで幕を閉じます。ベルリンはフォーミュラEの初年度からカレンダーに定着しています。ロンドンでのグランドフィナーレは2025年7月26日~27日に開催され、エキサイティングな電気自動車レースのシーズンを締めくくります。
シーズン11プレシーズンテストの視聴方法
双方向トラックマップや各セッションでお気に入りのドライバーをフォローできる機能など、リアルタイムで最新情報を入手できます。さらに、フォーミュラEのSNSチャンネル、ウェブサイト、アプリでは、4日間のイベント期間中に、セッションレポートや独占インタビュー、トラックサイドからの舞台裏の情報を提供する予定です。
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