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~聴覚障害や難聴を自覚している3400万人の“聞こえ”の悩みに向けて~

PR TIMES / 2024年12月25日 16時40分

「109字幕制作サービスPLUS」の取り組みを進めています。



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/154393/1/154393-1-e8c9acb742d338b22ad9e89fed7d94bd-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


株式会社イメージスタジオ・イチマルキュウ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:阿部 芳己)では、一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(以下IAUD)(*1)の「IAUD字幕CMアドバイザリーサービス−聴覚障害者による字幕評価とアドバイス−」(*2)を活用し、聴覚障害者や聞こえにくさを感じている人に広告メッセージが伝えきれていなかった情報を評価し保障する(*3)ことで、テレビCMをさらに届けやすくする「109字幕制作サービスPLUS」の取り組みを進めています。
CM字幕がもっと多くの人に伝わりやすくなることで、“聞こえ”の悩みを持つ多くの方々により深い情報提供を、また、広告主にとってテレビCMの広告投資効果を一段と高めることへの支援が可能になりました。

●背景
日本社会で高齢化が進む中、聴覚障害や難聴を自覚している人は約3400万人(*4)、3人に1人が“聞こえ”に問題を感じています。現在、CMに字幕を付与する企業や団体が増えておりますが、まだ充分とは言えない状況です。また、これまでの字幕付きCMは、聴覚障害者や聞こえにくさを感じている人にとって伝わるものとなっているかどうか、検証していく必要もあります。多様性が求められる社会に、文字情報での情報伝達手法の効率性やアクセシビリティは、今後のコミュニケーションの機能として、重要性が高まっています。
●「109字幕制作サービスPLUS」サービス概要
イメージスタジオ109では、従来よりポストプロダクションとして、テキスト・オーバーレイ・スキル(字幕作成技術)を持つ専門スタッフが協働し、国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)の協力を得て、「情報保障」に対応するサービス化を研究してきました。
「109字幕制作サービスPLUS」は、これまでの研究成果を反映させ、字幕作成の専門スタッフが多様な聴覚障害当事者(ろう者、難聴者、中途失聴者等)と共に、CMの意図や品質を考慮した上で、字幕表現の評価分析を行い改善点などの提言を行います。字幕制作ワークフローに「IAUD字幕CMアドバイザリーサービス」を組み込むことで、従来の字幕付与サービスに加え、聴覚障害者や聞こえにくさを感じている人及び音声を聞くことができ出せない環境にいる方にさらに配慮した字幕表現が可能になりました。当社では、聴覚障害当事者による支援サービス「IAUD字幕CMアドバイザリーサービス」に賛同し、この取り組みを進めています。
図)イメージスタジオ109による字幕制作とアドバイザリーサービスの流れ
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/154393/1/154393-1-cb6e79698f8f07d7e210da87ed51bf4a-1034x706.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


仮字幕
オフライン素材をもとに、通常のレギュレーションに沿って仮字幕を作成します。

ヒアリング
弊社スタッフとIAUD担当がご依頼者様のCM素材に対し、事前に評価の為の詳細をお伺いします。また、確認書により合意し、サービスをスタートいたします。

分析評価
CM字幕の広告効果を測定:字幕パフォーマンス(字幕の配置・表記タイミング・音声内容等)、CMイメージ、(好意度・嫌悪度・興味関心度・企業選択等)、課題や問題点を障害者視点で評価し数値化します。

レポート
CM字幕評価レポート:字幕評価とCMイメージ評価をもとに、障害者全体評価・提言として、全体的な印象や指摘箇所、今後への示唆を障害者視点から考察しレポートいたします。

提案
CM字幕表現力の向上:聴覚障害者の“モニタリングで発見された気づき”をもとに、従来のレギュレーションに加え、より分かりやすく、CMの意図が伝わりやすくなる字幕付与の提案を行います。
「109字幕CMサービスPLUS」では、実際の企画者との共有を経て、実際のオンエアを想定した字幕表現をカット毎に具体化し、より訴求力のあるCM表現を提案します。

字幕作成
ポストプロダクションとして編集ワークフローをふまえて柔軟なスケジュール調整ができます。字幕アドバイザリーサービスと連携し字幕作成技術を持つ専門スタッフが協働することで、障害者に望ましい字幕を付与する字幕重畳作業を効率良く行います。
送稿
オンライン搬入サービス(CueGate)は、字幕作成からプレビューまでの対応機能を持ち、字幕付き CM に完全対応をしています。経験豊富なスタッフによる品質チェックを実施し、CM専門ポストプロダクションならではのオンライン送稿サービスを提供します。
●取り組み事例の紹介
東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:星野 浩明)の新築分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」
CM 30秒/15秒
環境先進マンション「BRANZ」の新CM「マンションは、都市の自然になる。」篇を2025年1月よ
り公開~ブランズタワー豊洲を舞台に、住民とともに緑が成長する環境先進マンションを表現~
(話者表記) 聴覚障害者の視聴態度は話者のリップ(口の動き)を注視しており、オンリップやオフナレ等が混在する場合の分かりにくさを、話者表記で補足解消しました。
(ブランドルビ表記) 一般の視聴者は音声情報が繰り返されることで記憶に残りますが、聴覚障害者は読み方が分からない場合も多くあります。そこで商品名のルビを挿入することで、正確なブランド名を伝え、記憶訴求効果を高めます。
(BGM表記) 通常CMでは音や音楽は大きな要素であり企画の要ですが、聴覚障害者には伝わりません。そのCMにとって重要な音やBGM等は、字幕で情報を追加するなどして、企画意図の補足訴求を行います。
●導入時期
今回の「109字幕制作サービスPLUS」は広告主様の意見をもとにサービスを改善し、2025年春にサービスを開始する予定です。

(*1)国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)ユニヴァーサルデザインのさらなる普及と実現を通して、故寬仁親王殿下が発起人となり、社会の健全な発展とくらし創りを目指す活動体として「国際ユニバーサルデザイン会議2002」の理念と成果を継承して、2003年11月に設立しました。日本国内最大のUD推進団体です。 外部機関・専門家との連携によるUDプロジェクト研究の推進、国際UD会議の開催・国際UD検定、IAUD国際デザイン賞、国際UDワークショップ等の事業をはじめ、国内外の多くのプロジェクト活動実施。
(*2)IAUD字幕CMアドバイザリーサービス−聴覚障害者による字幕評価とアドバイス−
IAUDのプロジェクトWSとして2006年発足された「CM字幕プロジェクト」が推進する字幕CM普及を目的とした支援活動サービス。これまで、プロジェクトは、情報保障の理念に基づき、CMすべてに字幕を付与する啓発&講演活動を、総務省、企業、放送局、ろう団体、CM制作会社、教育機関等へ働きかけ、現在の字幕CMインフラ整備に寄与。*現在、本サービスはトライアル中であり本稼働は2025年予定。
(*3)情報保障とは
年齢や障害の有無等に関係なく、誰でも必要とする情報に簡単にたどり着け、利用できることをいいます。 令和4年5月に「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が成立・施行されました。(引用元 東京都福祉局)
(*4)平成28年度総務省「字幕付きCM調査報告」より

<本リリースに関するお問い合わせ先>
株式会社イメージスタジオ・イチマルキュウ デジタルプロダクション事業部 
字幕・字幕制作サービスPLUS 担当 寺田・倉本 MAIL: jimaku@imagestudio109.co.jp
https://109jimaku.hp.peraichi.com

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