深層学習による乱気流・風予測ソリューションを提供する BlueWX(ブルーウェザー)が1.2億円のシリーズA資金調達を実施
PR TIMES / 2025年1月27日 11時15分
~更なる事業基盤の確立とプロダクトの向上により日本から世界市場へ~
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/155984/1/155984-1-04af045141ed542028f82eb197ebcb8b-2395x1021.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
高精度な気象予測により航空輸送の安全性、経済性、カーボンニュートラルの実現を目指すBlueWX株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 宮本佳明 / 以下、「当社」)は、リード投資家の東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 植田浩輔)、ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 芝田浩二)とグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 百合本安彦)が共同で設立したAH-GB未来創造投資事業有限責任組合ならびに株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎)等を引受先とした第三者割当増資により、1.2億円のシリーズA資金調達を実施いたしました。
航空業界のカーボンニュートラル達成に向けた課題と現状。求められる安全性。
近年、地球温暖化の進行に伴い、航空機が乱気流に遭遇するリスクが高まっており、乱気流による事故報告件数も世界的に増加しています。さらに、国際民間航空機関(ICAO)は、航空業界全体で2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げました。この目標に向け、航空業界各社はさまざまな対策を検討していますが、最も期待される燃料の低炭素化が実現するまでには時間を要すると見られており、現時点では運航の効率化が喫緊の課題となっています。
気象条件的に最適な経路を選択することで、燃料消費を抑え経済効率性を高めることが可能とされています。しかしながら、現在使用されている気象予測データは精度に課題があるため、効率的な経路設計への活用が困難な状況です。
AIによる乱気流予測システムを開発。従来比約2.7倍の高精度の予測モデルを実現。
ANAと慶應義塾大学の産学連携から2023年7月に創業したBlueWXは、航空業界の安全運航、燃料消費・CO2排出削減、コスト削減等の実現に向け、日本空域は勿論、グローバル空域における高精度な気象予測モデルの展開を目指しています。
当社の乱気流予測モデルは、慶應義塾大学 環境情報学部 准教授も兼ねる宮本とANAホールディングス株式会社が、2019年より共同研究にて開発した深層学習を用いたAIシステムです。
これまでに宮本は、スーパーコンピューター「京」を用いて世界最高解像度全球大気シミュレーションを実施したり、台風や雲の数値計算を行ってきました。その経験を元に、ANAの航空機が過去10年で遭遇した乱気流の情報と気象データを元に深層学習予測モデルを開発しました。日本空域において既存の予測データと比べて約2.7倍の高精度を実現しており、2021年以降、ANAグループ約2,500名のパイロットを対象としたトライアル運用を通じ、精度高く乱気流を予測することを確認し、なお一層の安全・経済運航への活用が期待されています。
この度調達した資金は、BlueWXの事業基盤である予測モデルの機能強化および人材採用を通じた体制強化に活用していく予定です。まずは航空業界向け乱気流モデルをグローバル市場に展開、さらに運航の効率化とCO2排出削減を加速するモデルへの展開を目指します。将来的にはドローンやeVTOLなどの運航改善も視野に入れ事業を推進してまいります。
各社コメント
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 マネージングパートナー 古川 尚史 様、
マネージャー 片山 達彦 様
弊社の起業支援プログラムの1stRound(※)の採択よりご一緒させて頂き、今回の投資を機に株主として長期的にご一緒させて頂くことになりました。
ANAとの共同開発を通じて培われた技術を活用したアカデミア発の実用的なAIモデルによるモビリティ向け気象予測データを生成、提供する事業を行うBlueWX社は、航空業界を中心に、世界のモビリティ業界におけるGXに大きく貢献するトップランナーになると考えております。様々な企業様と連携しながら共に世界のGXに貢献してまいりたいと存じます。
※ 東大IPCが運営する国内最大規模を誇る大学・研究機関共催のアクセラレータープログラム:https://www.1stround.jp/
ANAホールディングス株式会社 執行役員 未来創造室長 津田 佳明 様
現代社会の課題解決につながる実践的な研究をする慶應義塾大学と、リアルな航空オペレーションの現場を持つANAとが、タッグを組んで共同開発したAIモデルをベースにして、このように事業化が実現することを大変うれしく思います。将来的には、乱気流予測にとどまらない気象予測全般の精度向上や、航空機にとどまらないモビリティー全般の安全性向上につながる、画期的なソリューションを提供し続けてくれることを期待しています。
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII) プリンシパル 大竹 遼 様
宮本先生とは、約3年前に慶應義塾大学との創業支援の連携の中で、初めてお話をさせていただきました。ご自身の気象学の研究を、社会に実装させるという強い意思を語られていたのを今でも覚えております。
その後、プロダクトの本格的な開発が進むと同時に、ANA様での実証実験や各種助成プログラムに採択されるなど次々と成果を上げられ、今回の資金調達を経て航空産業へのポジティブなインパクトを創出していけると確信しております。
KIIもご出資させていただけることを嬉しく思うとともに、今後は投資家としてBlueWXの進化と産業におけるイノベーションの進展を引き続き応援して参ります。
BlueWX株式会社 代表取締役社長 宮本 佳明
本事業は、ANA様との共同研究時代から非常に多くの方々にご支援いただきながら進めてまいりました。特に、開発や現場でのご利用を通じてご協力いただいたANAグループの皆様、事業化の面で貴重なご助言とご支援を下さった慶應イノベーション・イニシアティブおよび慶應義塾大学の皆様、そして、1stRoundをきっかけに今回の出資に向けてリードして下さり多大なるご支援をいただいていた東京大学協創プラットフォーム開発の皆様に、心より感謝申し上げます。
今回のご出資を契機に、海外機関への販売や研究開発など事業のさらなる発展を目指し、空の安全性と経済性の向上に向けて少しでも貢献できるよう、一層精力的に取り組んでまいります。
BlueWX株式会社について
概要:気象解析・予報およびその提供、解析・予報を活用した対応策のコンテンツ企画、制作、販売
設立:2023年7月
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役社長 宮本佳明
URL:https://www.bluewx.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先:
BlueWX株式会社 広報担当(mail: contact@bluewx.co.jp)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
乱気流・風予測ソリューションを開発・提供するBlueWX株式会社へ出資
PR TIMES / 2025年1月27日 17時15分
-
KIIが深層学習による乱気流・風予測ソリューションを提供するBlueWXに出資
PR TIMES / 2025年1月27日 11時15分
-
BlueWX株式会社への出資を決定
PR TIMES / 2025年1月27日 11時15分
-
KIIが3Dプリント型枠で建築を革新するDigitalArchiに追加出資
PR TIMES / 2025年1月18日 11時40分
-
KIIが次世代CAR配列作製技術のオプティアム・バイオテクノロジーズに出資
PR TIMES / 2025年1月14日 11時15分
ランキング
-
1《日本で最初の大規模ニュータウン》大阪の「千里ニュータウン」が限界化しない理由 1970年万博をきっかけに開業した鉄道
NEWSポストセブン / 2025年1月31日 7時15分
-
2「しれっと訂正した文春」フジとの"ズルい共通点" 批判の矛先が次は週刊文春に向かっているが…
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 15時45分
-
3「ポケット型Wi-Fi」「ホームルーター」「光回線」インターネット回線で一番コストがよいのはどれ?比較して解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月30日 10時30分
-
4高速道路が「無料」になる日が来るというのは本当?利用料は何に使われているのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月29日 4時10分
-
5「無料Wi-Fi」利用時の落とし穴…スマホの安全対策は大丈夫? 安心して使うためのポイントを解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月30日 10時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください