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高齢の母親をもつ娘4,700名を対象とした母親の健康と介護に関する意識調査

PR TIMES / 2012年7月6日 11時41分



高齢の母親をもつ娘4,700名を対象とした母親の健康と介護に関する意識調査
高齢者の訴える腰痛に、「骨折」の恐れがあることを知らない女性は7割
母親の腰の曲がり・身長低下も「年のせい」? 原因に骨折があるとは疑わない女性は9割

~介護に繋がるリスクに対して、不十分な認識・対応が明らかに~
日本イーライリリー株式会社(本社:神戸市、代表執行役社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ)は、高齢の母親を もつ45歳から60歳代の女性4,700名(47都道府県各100名)を対象に、母親の健康と介護に関するインターネット調査を実施しました。高齢社会の進展に伴い、介護予防の重要性はますます高まっていますが、介護に繋がる要因に関する認識、予防対策は、高齢の母親をもつ娘世代でも不十分な実態が明らかになりました。

主な調査結果は次の通りです。

■娘の約4割が、母親が「腰痛」を抱えていることを認識している

■腰痛の原因に、「骨折」の恐れがあることを知らない娘は7割以上にのぼる原因として最も多く挙げられたのは「年齢(高齢だから)」(68.6%)

■高齢の母親に腰の曲がりや身長低下がみられても、8割の娘は「年齢(高齢だから)」と理由付け「骨折」の危険性が潜んでいることを9割は認識していない

■母親の介護をすることになった場合の気がかりは「自分の生活スタイルへの影響」も含めた自分自身のこと。予防の対応策として、約半数は「医者にかかること」をすすめているが、「病院に付き添う」、「具体的な情報を提供する」という娘は少数派。

今回の調査結果について、高齢者骨折の予防と治療の専門家である鳥取大学医学部 保健学科教授の萩野浩先生は次のように述べています。

「この調査によって、高齢の母親を持つ娘世代において、母親の腰痛や腰の曲がりは「骨折」の可能性があるとの認知が十分でなく、「年のせい」と見過ごされている危険性が示唆されました。現在、「転倒・骨折」は介護原因の上位を占めています。一度背骨の骨折をすると、次の骨折リスクが高まることは医学的なデータで証明されていますので、母親の腰痛や腰の湾曲に気がついたら、早期に専門医の診断を受けるよう勧めていただくことが重要です。また、要介護となると、娘世代の生活や精神的負担は高まりますので、ぜひ早い段階で、高齢の母親の健康状態について把握し、適切な検査・治療が受けられるよう、ご家族でサポートいただきたいと思います。」

■娘の約4割が、母親が「腰痛」を抱えていることを認識している

母親が訴えている「痛み」の症状を聞いたところ、最も多い回答は「手足の関節」(38.1%)、次いで「腰」(33.0%)となりました。「背中」と答えた人も1割弱(9.0%)おり、「腰」と「背中」を合わせた約4割(35.1%:1,650名)*の母親が娘に「腰痛」を訴えていることが分かりました。
*「腰」「背中」両方を回答した方(321名)も含まれております。


■腰痛原因に、「骨折」の可能性があることを知らない娘は7割以上にのぼる原因として最も多く挙げられたのは「年齢(高齢だから)」(68.6%)

高齢の母親をもつ娘の7割以上(73.6%)は、高齢者の腰痛の原因に「骨折」の可能性があることを知らないことが明らかになりました。原因として最も多く挙げられたのは、「年齢(高齢者だから)」(68.6%)、次いで 「普段の姿勢の影響」(43.9%)、「血行不良」(同)との回答が多くみられました。

■高齢の母親に腰の曲がりや身長低下がみられても、8割の娘は「年のせい」と考えている原因に「骨折」の可能性があることを9割は認識していない

また、高齢の母親に、「背中・腰の曲がり」、「身長の縮み」いずれかがあるとした娘(67.8%:3,187名)に、母親のその姿勢・外見の変化の原因として考えられることについて尋ねたところ、「年齢(高齢者だから)」(77.6%)との回答が最も多くみられました。「骨折」の可能性があると考える娘は1割未満(4.2%)で あり、9割以上(95.8%)が骨折リスクについて認識していないことが示されました。

腰痛や、背中・腰の曲がり、身長の低下は、骨粗鬆症による椎体骨折の可能性があり、女性高齢者では特に注意が必要です。しかし、高齢の母親をもつ娘の大半が単に「年のせい」と考えており、骨折が見過ごされる危険性が示唆されました。

■母親の介護をすることになった場合の気がかりは「自分の生活スタイルへの影響」も含めた自分自身のこと。予防の対応策として、約半数は「医者にかかること」をすすめているが、「病院に付き添う」、「具体的な情報を提供する」という娘は少数派

高齢の母親の介護をすることになった場合に気がかりなこととしては、「自分の生活スタイルへの影響」(60.9%)、「精神的な負担」(58.1%)、「経済的な負担」(45.6%)、「自分の自由な時間がなくなる」(40.3%)など、自分自身のこと、自分の家族のことなど、現在の生活の変化に不安を感じるとする回答が多くみられました。一方で、実際に介護予防のために実施していることは「医師に診てもらうことをすすめる」という以外には、積極的な情報収集やアクションは起こせておらず、「特に何もしていない」と回答した人も4人に1人の割合でみられました。

≪自身の母親と夫の母親への対処の違い≫
対応策について「特に何もしていない」と回答した人の属性をみると、自身の母親は18.1%、夫の母親は、38.2%という結果も浮き彫りになりました。

■ 調査概要
・調査対象: 高齢の母親をもつ全国の45~60代の女性
・調査手法: インターネット調査
・有効回答数: 4,700名(47都道府県各100名)
・調査時期: 2012年6月9日~6月10日


■『イタみる』で、母の腰痛が骨折かどうかを診断してくれる病院を検索

日本イーライリリーは、母親の腰痛の原因、危険度、骨折による日常生活への影響を知り、正しい診断・対応をサポートするウェブサイト『イタみる ~母の腰痛、骨折かも~』を開設しています。【http://itamiru.jp

サイトでは、母親の腰痛が骨折かどうかを診断してくれるお近くの専門医を検索することができます。「病院検索結果」は印刷ができ、初めてかかる医師とのコミュニケーションに使用いただけるセルフチェック(腰痛の状態を確認する簡易自己チェック表)がついています。


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