アブダビ国営石油会社、成長機会を追及し、日本とのエネルギー・パートナーシップを強化
PR TIMES / 2017年10月9日 10時7分
商業および技術協力に関する三者間協定に合意
アブダビ国営石油会社は、日本にとって2番目に大きな原油供給元であり、主要なガス・石油製品の供給元
(アラブ首長国連邦アブダビ-2017年10月8日) アブダビ国営石油会社(以下、ADNOC)は、経済産業省および独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)との三者間協力覚書に調印し、日本との長期にわたるエネルギー・パートナーシップを強化します。
今回の覚書には、アラブ首長国連邦国務大臣兼アブダビ国営石油会社グループCEOのスルタン・アハメド・アル・ジャベル博士、経済産業大臣の世耕弘成氏、JOGMEC理事長の黒木啓介氏が調印しました。同協力覚書は、戦略的な事業開発、上流での技術協力、およびADNOCの社員向け人材育成プログラムに向けた協力の枠組みを構築するものです。
アル・ジャベル博士は日本について、アラブ首長国連邦とADNOCの最も長期にわたる重要なパートナーであり、またお客様であるとし、次のように述べました。「日本とアラブ首長国連邦の長期にわたるエネルギー・パートナーシップは、ADNOCの設立以前にさかのぼり、日本企業の参画と貢献は、アラブ首長国連邦の石油・ガス産業の発展と拡大に大きな役割を果たしてきました。」
「今日、ADNOCは我々の資源の価値を最大化させる新たな機会を追及することで、このパートナーシップを強化します。これはパートナーシップに関するADNOCの幅広いアプローチが、いかに新規および既存パートナーの両者にユニークな機会をもたらしているかを明確に示す例であり、ADNOCとともに投資を行うことで、さらなる成長機会と将来の繁栄を実現することができるのです。」
ADNOCは、1971年の設立時から日本に石油・ガス・石油製品を供給してきました。ADNOCは日本にとって、2番目に大きな原油供給元であるとともに、主要なガス・石油製品供給元です。
経済産業大臣の世耕弘成氏は、「今回の協力覚書は、重要なエネルギー供給者であるADNOCとの長期にわたる良好な関係における新たなフェーズを示すものです。ADNOCと同様に、変化する石油・ガス市場の力学においては、長期的かつ賢明な対応と、新たな機会を創出し経済成長をもたらす付加価値のあるパートナーシップが必要であると信じています。ADNOCのバリューチェーン全体において協力できることを心待ちにしています。」と述べました。
2016年、ADNOCによる日本への原油輸出量は平均51万3,000バレル/日(bpd)で日本の原油輸入量の約25%を占めました。日本の経済産業省は1月、鹿児島市にある喜入石油基地に原油を備蓄するADNOCとの共同石油備蓄事業を2年間延長しました。その合意により、ADNOCは原油を最大629万バレル備蓄することが可能になり、アジア市場向けの中継・備蓄基地として利用しつつ、原油供給が不足する際には日本向けに優先供給することができます。
黒木氏は、次のように述べています。「我々はADNOCと協力し、ADNOCの経営効率向上に役立つ我々の先進的な技術、人材、専門性を提供するとともに、石油・ガス資産や人材開発を支援するこの機会を歓迎します。」
1962年、初めてアラブ首長国連邦から輸出された原油はアブダビ沖合にあるウムシャイフ油田からのもので、日本向けに輸出されました。それ以来、日本企業はザクム開発会社(ZADCO)が運営するサター油田の権益の40%、ウムアダルク油田の権益の12%、上部ザクム油田の権益の12%を保有するジャパン石油開発株式会社とともにADNOCと連携し、アラブ首長国連邦の石油・ガス資源を開発してきました。 さらに、ジャパン石油開発株式会社はADMA鉱区の権益の12%、ADCO鉱区の権益を5%保有し、三井物産株式会社は ADGAS(Abu Dhabi Gas Liquefaction Limited:アブダビ・ガス液化会社)の権益の15%を保有しています。
また、ADNOCの日本のパートナーは、ADNOCのトレーニングや研究開発プログラムにも貢献しています。現在、13名のADNOCの奨学生が異なる日本の大学で学んでいます。
アブダビ国営石油会社(ADNOC)について
アブダビ国営石油会社(ADNOC)はエネルギーと石油化学を専門とする主要かつ総合的なグループ企業で、一日約300万バレルの石油と98億立方フィートの生ガスを生産します。統合された上流、中流、下流事業は16の専門子会社および合弁会社によって運営されています。ADNOCの詳細については、www.adnoc.ae (英語)をご覧ください。
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