NHK・Eテレ「オイコノミア」で解説をつとめる松井彰彦教授とアトリエ インカーブが “障がいのあるひとの創作と市場”を考えるシンポジウムを大阪で開催!
PR TIMES / 2017年9月13日 13時30分
クラウドファンディング「Readyfor」を通じて開催費のご支援募集。締め切り間近!
“障がいのあるひとのアート作品”を“市場”につなげ続けてきたアトリエ インカーブと松井彰彦氏(東京大学大学院経済学研究科教授)が「アート×市場×福祉」の可能性を探るシンポジウムを2017年9月24日(日)に大阪にて開催します。
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アトリエ インカーブは、15年にわたって知的に障がいのあるアーティストたちの創作活動を支援し、現代アートとして作品を発表・販売してきました。アートの専門性を持つスタッフが、完成した作品の管理からギャラリーやアートフェアでの販売対応までを担い、彼らがアーティストとして独立することを目指し活動しています。近年、障がいのあるひとの創作活動やアート作品に注目が集まるなか、その作品を市場につなげる試みが模索されています。今回のシンポジウムでは、NHK・Eテレ「オイコノミア」で解説をつとめる経済学者の松井彰彦教授をお迎えし、「アート×市場×福祉」をテーマに講演・対談を行います。インカーブのこれまでの取り組みを通して、「障がいのあるひとの創作と市場」の可能性を探り、活動の場を広げることを目指します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28125/2/resize/d28125-2-343338-8.jpg ]
▼『ATELIER INCURVE in ART FAIRSー障がいのあるひとの創作と市場ー』
http://incurve.jp/sympo.html
▼シンポジウム特設facebookページ
https://www.facebook.com/incurve.AIinARTFAIRS
【日時】 2017年9月24日(日)
13:30~17:00 開場13:00
【会場】 大阪国際がんセンター 1階 大講堂
大阪市中央区大手前3-1-69
【主催】 社会福祉法人 素王会 アトリエ インカーブ
http://incurve.jp
【後援】 大阪府・毎日新聞社
【シンポジウム内容】
1.講演「アトリエ インカーブの立点」
登壇者:アトリエ インカーブ代表/今中博之
2.基調講演「市場の力」
登壇者:東京大学大学院経済学研究科/松井彰彦教授
3.報告「国内外のアートフェア」
登壇者:アトリエ インカーブ チーフ/林智樹・三宅優子
4.対談「市場×福祉」
登壇者:松井彰彦教授・今中博之
クラウドファンディングサービス『Readyfor』でインカーブ主催のシンポジウム『ATELIER INCURVE in ART FAIRSー障がいのあるひとの創作と市場ー』の開催費用のご支援を募集しています!
アトリエ インカーブの事業母体は「社会福祉法人」です。年間の事業費は、障がいのあるアーティストたちの日常を守ることに費やされ、国内外の展覧会やアートフェアに出展するための費用は、コンペティションで得た補助金や助成金に頼っています。今回のシンポジウムは、公的な資金や助成金ではなく、すべて「手弁当」で開催することになりました。そこで、開催費用の一部をクラウドファンディングサービス『Readyfor』で募集しています。
知的に障がいのある人の中には「つくる」ことがとても好きな人がいます。現在、25名のアーティストがアトリエに所属し、アートの専門性を持つスタッフが創作活動を支えています。彼らの創造性がそのままであり続けるように、スタッフは教育や指導はしません。ゆったりと心の向くままに制作できる環境をつくり、作品を世界につなげています。インカーブでは、アーティストの作品を「障がい」のある、なしに関わらず評価してもらうため、国内外のアート市場に発表してきました。作品が市場で評価されることは、好きなことを通して誰かに認められたという自信やプライドの構築、さらにアーティストの収益につながると考えています。
「アート×市場×福祉」の可能性を探るシンポジウム”を2017年9月24日(日)に開催します。
いま、わたしたちにはそのための開催費が必要です。どうか皆さまのお力を貸していただければ幸いです。
▼『Readyfor』の詳細は下記リンクよりご覧いただけます。
https://readyfor.jp/projects/incurve-AIinARTFAIRS
【クラウドファンディングとは】
インターネット上で個人や団体、株式会社などがプロジェクトを提案し、不特定多数の方からお金を集める仕組み。2000年代初頭から、欧米を中心に企業・団体・アーティストなどが利用したことで広まり、日本では震災後に活発化。被災地支援や医療問題、製造存続の危機に瀕した製品の継続、海外に渡航し夢を実現したい人に至るまで、あらゆる企画が「共感」によって資金を集め、企画を実現させています。
【アトリエ インカーブとは】
[画像3: https://prtimes.jp/i/28125/2/resize/d28125-2-480191-1.jpg ]
社会福祉法人 素王会のアートスタジオ兼事業本部として2002年に設立されました。インカーブのアーティストたちの作品は、2005年にまずニューヨークで話題になりました。その後、国内外の現代アートを扱うギャラリーや美術館で展覧会が開催されています。2010年にはギャラリー インカーブ|京都を開廊。企画展を開催し、国内外のアートフェアに出展を重ねています。国内最大規模の「アートフェア東京」へ5年連続出展し、国外においてもニューヨークやシンガポールへと発表の幅を広げています。
▼アトリエ インカーブ webサイト
http://incurve.jp
▼アトリエ インカーブの日常
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=7CITGmVqHpo ]
▼ニューヨークのアートフェア「art on paper」での展示風景
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=_Xf7IbW2F-U ]
▼「アートフェア東京」での展示風景
[動画3: https://www.youtube.com/watch?v=Yw19-xv0l00 ]
私たちがアートの市場で作品を発表する理由
[画像4: https://prtimes.jp/i/28125/2/resize/d28125-2-860390-2.jpg ]
インカーブでは、所属しているアーティストたちの作品を国内外のアート市場に発表し続けています。それには主に3つの理由があります。
アート市場で作品発表する理由
アート作品を販売し、アーティストに収益を還元するため
作品の芸術性を「障がい」のある、なしに関わらず評価してもらうため
アーティストの自信やプライドの構築、自立を助ける場をつくるため
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作品の芸術性を「障がい」のある、なしに関わらず評価してもらうために
当初、美術館では作品を評価してもらうことができませんでした。インカーブ設立当初、アーティストの作品は「障がい者アート」としてメディアで紹介されました。当時の取り上げ方は描き手に「障がいがある」と強調されることが多く、さらに「障がいのある人が頑張って作った」というイメージを感じさせるような傾向がありました。 つまり、作品の芸術性をありのままに感じてもらえる環境ではありませんでした。
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その頃、いくつかの日本の美術館に評価を求めましたが、「障がいのある人の作品は前例がない」という理由で、作品を評価してもらうことはできませんでした。作り手に障がいがあるというだけで、世間一般でとらえられる「アート」とは区別されている状況に落胆しました。
アート市場の本場ニューヨークへの進出!しかし、新たな迷いが生まれました…
そこで、私たちは「障がい者アート」から抜け出し、作品の芸術性に目を向けてもらうため、アート市場の本場であるニューヨークに評価を求めました。そして、インカーブのアーティストの作品を扱ってくれるギャラリーと出会い、ギャラリーでの展示やアートフェアへの出品などを経て、作品の発表・販売において一定の成果をあげることができました。
ニューヨークでの活動成果
ニューヨークタイムズ紙やテレビ番組で報道されるなど、高い評価を受けました。展覧会には美術関係者や作品収集家など沢山の方が訪れ、好評を博しました。
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しかし、ニューヨークでインカーブの作品を扱ってくれたギャラリーでは「アウトサイダー・アート」という言葉を使って作品を発表していました。
※アウトサイダーとは:集団・組織の外部の人。(出展:デジタル大辞泉より)
アーティストの属性によって「アウトサイダー・アート」と呼ぶことは、私たちに迷いを与えました。それは、差別的な意味合いを含む可能性があると考えたからです。また、「アウトサイダー・アート」には熱心な愛好家がいる一方で、一般的なアートと比べると鑑賞者も作品購入者も限られてしまいます。 どのように作品を発表するのかについて私たちは迷いましたが、アーティストたちの想いに立ち返ろうと考えました。
インカーブのアーティストたちは自らを「アウトサイダー・アーティスト」と名乗ることはなく、作品を「アウトサイダー・アート」として発表したいと望む人もいませんでした。そこで私たちは、鑑賞者や作品購入者を限定することなく、同時代に生きるアーティストが描く「現代アート」として作品を広く発信することにしたのです。
海外で評価を受けたことで日本国内でも注目を集めるようになり、サントリーミュージアム[天保山]、東京オペラシティ アートギャラリーなど国内の美術館で展覧会が開催されるようになりました。2010年にはギャラリー インカーブ|京都を開廊。企画展を開催し、国内外のアートフェアに出展を重ねています。
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市場は〈弱肉強食〉や〈競争〉のイメージがある一方で〈自立〉を助ける場でもある
障がいのある人の仕事については、選択肢が少ないという現状があります。自分の好きなこと・能力を活かせることを仕事にするのが困難だと感じている人や、仕事や頑張りが評価され認められる機会が少ないと感じている人もいます。自分の好きなことを仕事にし、収入を得ることができれば、自信やプライドの構築につながります。そしてそれは、日々の生活をより豊かにすることも可能にします。
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「障がいがある」と聞くと、一般的には「支援の対象」という印象を持つ方も多いかもしれません。しかし「アーティスト」と「作品の鑑賞者・購入者」との間には、<互いに価値のあるものを交換する>という関係が成立しています。市場はお金のやり取りをするだけの場ではなく、社会通念や既存の価値観を超えて人と人が出会う場所でもあるのです。
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本シンポジウムに登壇していただく東京大学大学院経済学研究科の松井彰彦教授は、市場は〈弱肉強食〉や〈競争〉のイメージがある一方で〈自立〉を助ける場でもあると語ります。これまで「障がいのあるひとの創作」については、「福祉」の視点で語られることがほとんどでした。近年では、美術館やギャラリー等で作品が発表される機会が増え、「美術」の視点からの評価も高まっていますが、作品を市場につなげる試みはまだ始まったばかりです。そんな今だからこそ、「市場」の視点から可能性を探ることが重要だと感じています。
本シンポジウムでは「市場」を切り口に、講演や活動報告、対談を行います。インカーブの取り組みが、障がいのあるひとの創作活動を支える人たちの手がかりになればと願っています。
「山高ければ、裾広し」障がいのあるアーティストの活動の場を広げたい
インカーブのように、アートに特化し創作活動に打ち込める場所は、社会の中でまだ多くありません。インカーブへ通いたいというお声もたくさんいただくのですが、現在満席のため、新たなアーティストを受け入れることができない状態です。
「山高ければ、裾広し」という言葉があるように、山が高くなり裾が広がれば、活躍できる人や活動の場も増えると考えています。「アーティストとして独立すること」は、障がいの有無に関わらず困難な道のりですが、もし障がいのある人の中にそのようなアーティストが生まれれば、後に続く人にとって大きな希望になることと思います。
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アーティストたちが「障がいがある」という前置きなしに、その芸術性を真に認められ、自信とプライドをもって世界にはばたいていけるように願っています。
今回のクラウドファンディングにおいて、目標金額を上回るご支援をいただいた場合は、来年3月に開催される「アートフェア東京2018」の出展にかかるブース費用(55万円)に充てさせていただきます。
▼アートフェア東京2018 webサイト
https://artfairtokyo.com/
▼アトリエ インカーブ webサイト/アートフェア東京2017の様子
http://incurve.jp/exhibitions/ex_170317aft.html
[画像12: https://prtimes.jp/i/28125/2/resize/d28125-2-170216-12.jpg ]
【お問合せ先】
社会福祉法人 素王会 アトリエ インカーブ 広報担当:森田
電話:06-6707-0165
メールアドレス:info@incurve.jp
FAX:06-6707-0175
休業日:日曜、祝日、月曜日は不定休
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