【うつ病に対する低侵襲・新規治療の開始】治療抵抗性うつ病に対するrTMS研究
PR TIMES / 2019年2月21日 16時40分
慶應義塾大学医学部精神・神経科では、治療抵抗性うつ病に対する低侵襲な新治療、「rTMS治療」に関する研究を開始しました
慶應義塾大学医学部では薬物治療を十分に行っても改善しない「治療抵抗性うつ病」に対する磁気刺激療法(rTMS治療)に関する臨床研究を開始いたしました。rTMS治療とは、うつ病に対する治療の中でも副作用が殆どなく、一定の治療効果が認められている非侵襲的な治療法です。本研究では世界中の数多くのrTMS臨床研究の知見の中で、最も治療効果が高いことが実証されているrTMS治療プロトコルを実施しております。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35758/2/resize/d35758-2-250051-1.jpg ]
(1) 本研究に参加する意義
日本ではまだ保険収載されていない最先端かつ治療効果の高いrTMSをいち早く行うことができます。
世界レベルのrTMSの専門家チームが最新の機器を用いてrTMSの効果を最大限に引き出します(慶應精神科MTRラボでは、世界トップクラスの研究者と連携しながら本研究を進めております)。
rTMS治療に関する費用は一切かかりません。
研究で施行された検査結果を説明いたします。
研究謝礼として、すべての検査にご協力いただいた研究協力者様には15,000円をお支払い致します。
(2) 研究の背景
本研究室では、通常の治療ではうつ症状が改善しないうつ病患者様に対して、rTMSを用いた非侵襲的な治療介入研究を行っております。rTMS治療は、世界的には薬物療法・電気けいれん療法(ECT)と並んで、うつ病に対する標準的な治療法の一つとされています。特に、1) rTMSは外来で通院しながら行えること、2) 非侵襲的(副作用が少ない)であること、3) 抗うつ薬で効果が認められなかった方にも効果が見られる場合があることなどから、近年非常に注目されている治療法の一つです。しかしながら、rTMS治療のより有効かつ治療効率の良いプロトコルの開発や長期的な改善維持効果については、今後さらなる研究が必要な状況です。また、日本では最新の治療プロトコルに関しては、保険治療として行うことができないため、最新のrTMS治療が必要と考えられる方にも、通常の医療の枠組みではそのような治療が提供できないという状況があります。そこで、我々は治療抵抗性うつ病の方に、最新のrTMS治療プロトコルを用いたうつ病の急性期治療およびその維持効果を調べる研究を行っております。
(3) 参加条件
治療抵抗性うつ病の方(治療抵抗性うつ病とは、抗うつ薬治療を十分・十分期間行っても症状が改善しないうつ病のことです)
精神科医療機関にて既に「うつ病」の診断を受けている方
かかりつけ主治医から本研究参加に関する承諾を得て、慶應精神科TMS外来宛に紹介状をもらえる方
本研究内容を理解し同意することができる18歳以上の方
※その他の詳細については研究に参加いただく時点で改めて確認させていただきます。
(4)研究のスケジュール
研究にお申し込み頂きましたら、担当者よりお電話にて研究の詳細について説明をさせていただきます。その説明を聞いたうえで、ご参加いただける方には、慶應大学病院精神科TMSスクリーニング外来にご来院いただく日時を調整し決定させていただきます。最初にご来院された際に、改めて書面にて研究の説明をさせていただき、同意の取得を行います。また、その際に現在の症状に関する問診や今まで使っていたお薬の情報などの確認をさせていただきます。その後、本研究参加条件を満たした方には、以下の3つのステージの治療に順番に進んでいただきます。
1. 薬物調整期間(8週間)
治療抵抗性うつ病であることを確認するための期間です。当研究で指定した抗うつ薬を内服していただき、8週間で症状の変化が見られるかどうかを確認させていただきます。8週間の抗うつ薬での治療を行っても症状の改善が見られない方は次のステージに進みます。
2. rTMS急性期治療期間(6週間)
rTMS治療が開始となります。rTMS治療は祝日を除いた「平日に毎日」行います。1回当たりの治療時間は1時間程度となります。治療を行う時間帯については、患者様と治療者との間で適宜相談のうえ、お互いに都合の良い時間(多くは午前中)を調整し、設定させていただいております。
3. rTMS維持期治療期間(24週間)
2.の急性期治療にて症状の改善された方で、かつ継続的な維持治療を希望される方にご参加をお願いしております。薬物治療、もしくは週1回のrTMS治療を行うことで治療効果がどの程度持続するかを調べます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/35758/2/resize/d35758-2-776461-0.jpg ]
(5) 研究への参加方法
主治医の先生と本研究の参加についてご相談の上、以下のURLにございます「登録フォーム」にお名前やご連絡先をご入力ください。
ご登録フォーム:http://psy.keiomed.jp/mtr-lab_mri-tms-eeg.html
(6) お問い合わせ先
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室
電話番号: 03-5363-3971
E-mail:keio.tms.research@gmail.com
研究責任者:特任講師・野田賀大 担当者:アシスタント・稲葉恵利
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