IoT/AIベンチャー LiLz(リルズ)、低消費電力IoTカメラと機械学習で計器点検を自動化するサービスを高砂熱学工業と共同開発、Microsoft Azureを採用
PR TIMES / 2019年3月11日 10時40分
~3月12日の起業家万博で初披露~
LiLz株式会社(本社:沖縄県中頭郡琉球大学内、代表取締役社長:大西敬吾、以下「LiLz」)は、設備保全における計器の巡回点検を自動化するために、電池駆動にて3年間と長期稼働するIoTカメラと計器の値を機械学習で解析するクラウドサービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」を開発、来る「起業家万博(日時:2019年3月12日、於:丸ビルホール、東京)」の展示会場にて試作機とデモを初披露いたします。
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サービス化の背景
設備保全における計器の巡回点検は、設備点検者の大きな負担となっています。また、日本が提唱する未来社会のコンセプトであるSociety 5.0、そして世界の潮流であるIndustry 4.0といった流れの中でも、人の負担を減らしつつアナログ情報をデジタル化していく仕組みが今求められています。しかしながらスマートメーターなどのIoT機器導入は、24時間365日稼働を中断する電源/ネットワーク工事や、新たに大規模な設備投資が必要で、現実的に難しく中々進まないという課題を抱えています。
LiLz Gaugeは、空調を軸とした総合的なエンジニアリング会社 高砂熱学工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長 執行役員:大内 厚、以下「高砂熱学工業」)との共同開発において、実際の設備保全の現場にてテストや調査を繰り返して生まれたサービスであり、主に以下のような特長があります。
あらゆる場所から複数の計器を高精細に撮影できる専用IoTカメラ
専用のIoTカメラ(Braveridge社製)は、あらゆる方法でカメラの設置が可能です。また、広角撮影が多い監視カメラなどと異なり、計器の情報を遠隔からでも高精細に撮影できるよう、望遠レンズを装着可能です。これにより、例えば5m程度離れていても計器の画像を高精細に撮影・解析することが可能になります。これにより、あらゆる場所から複数の計器を高精細に自動撮影・画像解析することができるようになります。
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電源・ネットワーク工事不要、充電作業も必要最小限に
専用のIoTカメラはリチウムイオン電池を内蔵、待機電流の少ないBluetooth 5※1とLTEの無線通信技術を活用しています。BLE-LTEルーター(Braveridge社製)との連携により、Wi-Fiなどのネットワーク環境が無い場所および電源が豊富に無い環境でも工事不要で利用開始可能です。また、1日3回撮影で3年程度の連続動作を実現。充電作業は必要最小限になります※2。また、マグネット充電方式を採用しているためカメラを動かすことなく外部バッテリー充電が可能です。
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※1:Bluetoothは、オープン仕様の近距離無線通信技術です。Bluetooth 5では通信距離が従来の約4倍に向上しています。
※2:撮影頻度や撮影の解像度、周囲温度など設置環境によって連続動作時間は変わります。
複数の計器を1つのカメラで解析、機械学習による精度向上
カメラ1つで複数種類、複数台の計器をまとめて解析し、計器の示す値をデジタル値に変換することが可能です。また、LiLz Gaugeは機械学習活用の際に課題となる大量の学習データは最初に準備する必要がありません。カメラ設置後、複数の計器を選択するなど初期設定を行いComputer Visionを活用して解析、学習データを溜めながら徐々に機械学習を適用していく仕組みになっています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/42105/2/resize/d42105-2-131221-16.png ]
Microsoft Azureを採用し、設備保全の様々なデータをクラウドに集約、低コストの月額制を実現
LiLz Gaugeは、クラウドの柔軟性と堅牢なセキュリティを両立している日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム『Microsoft Azure』をシステム実行基盤に採用し、設備保全の様々なデータをクラウド上に安全に集約するとともに、利用規模に合わせて低コストの月額制のサービス提供を実現しました。Microsoft Azureの高速なデプロイ環境を活用し、クラウド経由でサービスの精度向上・バージョンアップを継続的に提供いたします。さらに、集約したデータはクラウドプラットフォームを活用する優位性を活かしデータの可視化/活用に長けたPower BIや機械学習の開発/実行統合環境であるAzure Machine Learningなどと連携し予測に活用することができるため、市場ニーズ/顧客ニーズに基づき今後さらなる課題解決に繋げることも容易となります。
リリース(予定):
2019年7月頃 β 提供開始
2019年10月頃 正式リリース
提供価格(予定):
IoTカメラ 2万円前後
BLE-LTEルーター 1.5万円前後
クラウド利用料、解析料 カメラ1台あたり月額500円~
カメラの主な仕様:
外形寸法図:少し厚めのCDケース程度
重さ:約300g
カメラ解像度:QVGA~5Mの4段階可変
レンズ:標準レンズ、アダプターで外付け望遠レンズ装着可能
内部電源:リチウムイオン電池
外部電源:マグネット充電方式
通信:Bluetooth 5/LTE Cat.1
防水・防塵:IP65相当
[画像5: https://prtimes.jp/i/42105/2/resize/d42105-2-773902-9.png ]
なお、この度の発表に関して、次の通りエンドースメントを頂戴しました。
高砂熱学工業様のコメント
この度LiLz株式会社様が発表した「LiLz Gauge」は、高砂熱学工業主催のアクセラレータプログラムから生まれました。弊社提供の実証フィールドにて現場の声を聞きながら開発・テストを繰り返し、真に課題解決できるサービスになっています。本サービスにより、設備の日常点検作業の人的負担を大幅に軽減しつつ、最適な設備保全を実現できると確信しています。今後もLiLz株式会社様との連携を通じてお客様へのサービス向上を追求するとともに、新たな価値創造を進めてまいります。
高砂熱学工業株式会社
理事 イノベーションセンター 副センター長 井上 正憲
日本マイクロソフト様のコメント
日本マイクロソフトは、LiLz株式会社様の「LiLz Gauge」のリリースを心より歓迎いたします。またソリューション開発において「Microsoft Azure」をご採用いただいたことにお礼申し上げます。 設備保全における計器の巡回点検は、設備点検者の大きな負担となっておりIoT化が強く求められています。「LiLz Gauge」を活用することで、高精細で撮影でき長期稼働するIoTカメラと計器の値を機械学習で解析することにより、設備点検者の負担を減らしつつ正確なデータを迅速に検知し共有/予測することができます。設備保全点検の領域において、お客様の作業効率化に貢献できるものと確信しております。 日本マイクロソフトは引き続きLiLz株式会社様と連携することで、企業のお客様のデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
日本マイクロソフト株式会社
執行役員
パートナー事業本部 パートナービジネス統括本部長 金古 毅
高砂熱学工業株式会社に関する詳細は、https://www.tte-net.com/index.htmlをご覧ください。
日本マイクロソフト株式会社に関する詳細は、https://www.microsoft.com/ja-jpをご覧ください。
株式会社Braveridgeに関する詳細は、https://ssl.braveridge.com/をご覧ください。
LiLzについて
LiLz株式会社は、「テクノロジーをそっと傍らに」をコンセプトに、IoT分野における機械学習技術を中心としたサービスで社会の課題解決を強力に下支えをすべく基礎技術開発から応用技術領域まで含め邁進してまいります。今回発表のサービス「LiLz Gauge」は、九州・山口ベンチャーアワーズ2018において大賞とNICT賞を受賞。
https://lilz.jp/
お問い合わせ:
LiLz株式会社 常盤木、玉城 contact@lilz.jp
* Microsoft、Azure、Power BI は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
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