1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

模造真珠からジュリアナ、アムラー、そしてトレンドの瓦解―日本の戦後を装身具から俯瞰する企画展と書籍。記念事業「戦後日本コスチュームジュエリー史 1950-2000」開催中

PR TIMES / 2023年2月24日 13時45分

館長田中元子が見てきた日本のヤングファッション業界の50年間

アクセサリーミュージアム(住所:東京都目黒区上目黒4-33-12 電話:03-3760-7411 館長:田中元子)は世界でも珍しい1830年代から2000年代の欧米、日本のコスチュームジュエリー(装身具)を専門とする私立美術館です。

2025年に開館15周年、そしてデザイナー歴65周年を迎えるにあたり、記念事業として館長である田中元子(以下田中)の新著「日本のコスチュームジュエリー史 1950-2000」の上梓、そして連動企画展「戦後日本コスチュームジュエリー史 1950-2000」を開催します。

田中は家業として父の代から戦後の装身具の歴史を間近で見続け、また自身も高校卒業と同時にその潮流に身を投じました。劇的に変化する日本経済とトレンドにもまれながらヤング向けのメーカー(B to B)・ベンダー(B to C)として、デザインからマーチャンダイズ(商品計画。以下MD)、そしてまだ日本人の渡航が珍しい時代に海外渉外までをトータルにおこなった昭和最後の装身具デザイナーと言えます。記念事業であるこの2つのプロジェクトでは田中の視点から戦後日本のコスチュームジュエリー史を紐ときます。



■企画展概要:日本の戦後装身具史を立体的に体感できる企画展
新著に収められた膨大な装身具の中から、トレンドを感じさせる作品を時代ごとに展示。
スイカの種のネックレスや時計のカバーガラスを転用したペンダントなど、戦後まもなくの窮乏と工夫が垣間見える装身具から最後の大型トレンド「アムラー」、その後のトレンド不在の時代まで、日本のヤングファッションを時代の消耗品であったコスチュームジュエリーで振り返ります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-69b19e0ecfde0d1576ac-3.jpg ]

本企画展は消耗品ゆえに見過ごされ、打ち捨てられてきた日本のコスチュームジュエリーの総括展となります。これだけまとまった数の日本製装身具が一堂に会して展示されることは今後、当館でも難しいでしょう。

[画像2: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-6a27ee591988bd4b3bef-2.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-e068f80750841c8e7a0e-4.jpg ]

地下階の企画展示室では田中のクリエーションの源に迫ります。ミュージアム設立当初の作業机の復元では、現在も実際に継続して使用中の道具も多く、たまに田中が直接作業台から道具を持ち出すところに出くわすかもしれません。

[画像4: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-4756a55cd9a1a7f3194f-0.jpg ]


〇企画展タイトル:戦後日本コスチュームジュエリー史 1950-2000
〇開催期間:2023年1月31日(火)~5月27日(土)
〇会場:アクセサリーミュージアム(東京都目黒区)
〇入館料:一般/1000円 学生/600円(小学生以上)障害者割引有
〇開館時間:10:00~17:00(16:30最終入場)
〇協力(敬称略):羊亭社、アダチヨシオ
※入館料で常設展および企画展がご覧いただけます。

■新著概要:この先もう誰も語れないヤング向けコスチュームジュエリーの50年
館長の生きざまが日本戦後装身具史「日本のコスチュームジュエリー史 1950-2000」

現在81歳の館長の田中元子は「コスチュームジュエリー」という言葉が日本に現れる以前の装身具萌芽期よりデザイナーとしてそのキャリアをスタートさせ、ハナエモリ、イッセイミヤケ、ヨージヤモトといったブランドのための商品開発、百貨店や小売店、チェーンブティックで取り扱うヤング向け製品のデザイン、MDを手がけてきました。そのデザイナー歴は60年を超え、それはそのまま日本戦後の装身具史とリンクしています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-c15cd96aabaf1ac92176-8.jpg ]


新著は自身の体験に加え、既に故人も多い同業者から何度も聞き取りをおこない、当時の資料を多数参考にしながら数年かけて書き上げたものです。大型トレンドが何度も生まれることによってうねる業界の熱気、大きく変化する商取引の形や生産拠点、技術革新と改良による表現手法の拡張など、田中は最後の語り部として「日本のコスチュームジュエリー史 1950-2000」を上梓しました。

[画像6: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-dc96fbe72403160923d8-1.jpg ]

〇書名:日本のコスチュームジュエリー史 1950-2000
〇もくじ
第1章 世界のコスチュームジュエリー
    ~チェコで生まれ、パリで花開いたコスチュームジュエリー
第2章 日本の装身具の始まりと独自性(オリジナリティ)
    ~髪飾りや蒔絵・彫金技術が育てた装飾品文
第3章 洋装黎明期の装身具~開国から第二次世界大戦まで~
    ~文明開化から昭和までは和装と洋装の共存期
第4章 国民服からファッションの復権まで
    ~受難の時代から復活する装身具
第5章 豊かさ享受への高揚、高度成長期
    ~敗戦の影も消え、新しいステージ経済大国へ
第6章 拡大再生産と大消費社会の爛熟期
    ~質量ともに多彩を極めた最盛期の装身具
第7章 好景気の終焉とデジタル社会の到来
    ~モノからコトへのシフト
付録:商取引の変遷図、ファッション・年表、本文中のキーワード解説

〇出版社 ‏ : ‎ 繊研新聞社
〇発売日 ‏ : ‎ 2023/3/1
〇ページ数 ‏ : ‎ 212ページ
〇ISBN-10 ‏ : ‎ 4881243438
〇ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4881243435
〇サイズ ‏ : ‎ 1.2 x 19.1 x 25.7 cm

本著は装身具というまなざしからとらえる日本の産業史であり、日本人がファッションというものを獲得していく道程です。アクセサリーミュージアムも設立10年余を超え、田中は今後ますますコスチュームジュエリー、ファッション、生活文化に発信力を高めていきたいと考えています。

■美術館概要:館はコスチュームジュエリーの「ノアの箱舟」

[画像7: https://prtimes.jp/i/55053/2/resize/d55053-2-9003416dc3e64adf6926-6.jpg ]


2010年に東京都目黒区、上目黒(最寄駅:東急東横線祐天寺)にある134坪の敷地にロストテクノロジー(失われた技法)や素材、職人の手仕事を後世に伝えるため、アクセサリーミュージアムを設立。

買い付けの折にサンプルとして購入した欧米の装身具や絵画、衣服(歴史的装束、ブランド含)などを含む5万点以上のコレクションから選りすぐりの約2000点が常設展で展示されています。くわえて年3~4回、装身具以外にも装いの文化に関する企画展を開催しており、小規模館ながら年間6000~8000人の来場者を迎えています。東京都歴史文化財団「東京・ミュージアム ぐるっとパス」登録館。

〇公式サイト http://acce-museum.main.jp/
〇Twitter https://twitter.com/acce_museum
〇Instagram https://www.instagram.com/acce.museum
〇Facebook https://www.facebook.com/accemuseum/

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください