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NonEntropy Japan、大阪大学大学院と共同研究開始

PR TIMES / 2021年4月19日 11時45分

IPFSおよびFilecoin分散ストレージのセキュリティ強化を目指した共同研究を推進

「世界のすべてをデジタル保存する」というスローガンのもと、Web3.0社会のインフラを担う分散型ストレージ事業を展開するNonEntropy Japan株式会社(ノンエントロピー ジャパン、nonentropy.jp、本社:東京都千代田区、代表取締役 西村拓生、以下 当社)は、大阪大学大学院(大阪府吹田市、総長:西尾章治郎)情報科学研究科情報ネットワーク学の荒川伸一准教授とIPFSおよびFilecoin分散ストレージ事業のセキュリティ強化に関連した共同研究を2021年4月より開始しました。



[画像: https://prtimes.jp/i/72230/2/resize/d72230-2-377405-0.png ]

IPFSおよびFilecoin分散ストレージは、データを保存するストレージの枯渇やプラットフォーマーによるデータの独占支配、データ漏洩問題を解決するために生まれた、HTTPに代わる分散型のインターネットファイルシステムです。しかし、分散ストレージが拡大した場合の、ネットワーク全体の安定稼働の実現とセキュリティ性の強化が現在の課題となっています。

本研究では、IPFSおよびFilecoinを活用した分散クラウドストレージにおける最適化、省力化、セキュリティ性向上を図ります。具体的には、IPFSおよびFilecoin分散クラウドストレージのネットワークパフォーマンスのシミュレーション、セキュリティ対策の向上、電力効率や分散効率などの省力化、ネットワーク最適配置問題などの研究を実施します。


本研究の背景

IPFSおよびFilecoin分散ストレージは、次世代のストレージ技術およびプラットフォームとして注目を集めています。従来のストレージは、ファイルの保存をパス構造(どのフォルダに保存されているか)によって管理運営してきました。それゆえに、一旦サーバに侵襲された場合はハッキングにより情報が漏洩する危険性に晒されています。一方、IPFSとFilecoinを活用した分散ストレージでは、ファイルは分割保存され、またファイル保存場所が、暗号化された値(ハッシュ値)として記録されます。それによって、場所の所在を特定できないことから、非改竄性が増す技術として注目を集めています。

この度、日本の情報ネットワーク分野の研究室において、最先端の研究成果を数多く排出している大阪大学大学院情報科学研究科情報ネットワーク学の荒川伸一准教授と共同開発を実施する運びとなりました。


本研究の概要

本研究では、IPFSおよびFilecoin分散クラウドストレージのネットワークパフォーマンスのシミュレーション、セキュリティ対策の向上、電力効率や分散効率などの省力化、ネットワーク最適配置問題を目指します。本研究は、当社開発者と大阪大学荒川伸一准教授による共同研究開発によって推進していきます。クラウドストレージは、現在世界で50ZBが運用され、その規模は今後5年間で3倍に膨れ上がることが予想されています。そうしたデータ社会が到来した場合に、このIPFSとFilecoinを活用した分散クラウドストレージによって社会基盤の一翼を担うことを目指しています。


大阪大学大学院情報科学研究科先進ネットワークアーキテクチャ講座の荒川伸一准教授について

情報ネットワークシステムの構成技術の研究開発に従事。生体ゆらぎ原理にもとづく分散型情報ネットワーク制御など、情報ネットワークの高度化や高信頼化を図っている。最近では、デジタルエコシステムやエッジコンピューティング・5G(第5世代移動体通信網)通信システムの研究開発を進め、これらを統合するプラットフォームを革新する研究に取り組んでいる。2018年度大阪大学賞 若手教員部門 受賞。


NonEntropy Japanについて

NonEntropy Japan(https://nonentropy.jp/)では来るWeb3.0社会に必要なインフラとなるIPFSおよびFilecoin技術による分散ストレージ事業を主事業とし、NFTを活用したアプリ開発・コンサルティング、Web3.0を実現していくにあたって不可欠となる技術およびツール群の開発提供、Web3.0ビジネスのインキュベーションに取り組む事業会社。



IPFSとは

IPFS(Interplanetary File System)とは、米国Protocol Labs(https://protocol.ai/)が提唱する分散型のインターネットファイルシステムです。動画配信サイトやSNSの普及、動画データの高画質化、IoTやAI技術の発展により、インターネット上に存在するデータ量は爆発的に増加しており、2010年からの10年間でデータ量は30倍に増加しました。今後の10年間でさらに350倍になると目されており、データ保存するストレージの枯渇が予想されています。また、そうしたデータはGAFAMといわれるプラットフォーマーが運営するクラウドサービスに中央集権的に保管されており、プラットフォーマーによるデータの独占支配やデータの漏洩問題などが社会課題となってきています。

こうした社会課題を解決するために生まれた技術がIPFSと呼ばれるHTTPに代わる分散型のインターネットファイルシステムです。HTTPではプロトコルではファイルのロケーションを指定し、それを複数のサーバーを経由して閲覧するのに対して、IPFSでは、コンテンツ・アドレッシング方式といい、世界中のストレージに分散化されたコンテンツを直接収集して閲覧します。

IPFSには耐障害性、負荷分散、耐検閲性、耐改ざん性といったメリットがあり、HTTPを補完する技術として注目を集めています。

Filecoinとは

Filecoinとは、世界100箇所以上の暗号資産取引所にて上場している暗号資産の1つです。IPFSと同様米国Protocol Labsが運営元として、2017年より事業展開されています。現在世界には1500カ所以上のFilecoin分散ストレージが存在し、3.5EiBという膨大なデータ量を保存するネットワークとなっています。

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