いしりやなれずし等「能登における発酵食文化」の次世代への継承にむけた産学官協働の食文化ストーリー発掘・発信事業が始動!
PR TIMES / 2021年9月2日 9時45分
~ 基調講演には八須ナンシー・シングルトンさんが登場!~
能登DMC合同会社(本社:石川県七尾市、代表:友田景)は、能登半島広域観光協会から委託を受け、「能登における発酵食文化の発掘・発信事業」の事務局として、2021年9月3日(金)、第一回、能登の発酵食文化研究会および基調講演を開催いたします。
この事業は、文化庁の「食文化ストーリー発掘・発信事業」に能登半島広域観光協会が採択され実施するもので、世界農業遺産にも選ばれている能登の地において古くから伝承される「発酵食」をテーマに、国の登録無形民俗文化財の登録に向けた事業です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/79363/2/resize/d79363-2-17321deb0ae41c2d3702-1.jpg ]
実施内容
第1回 能登の発酵食文化研究会
日 時:
令和 3 年 9 月 3 日(金)
場 所:
zoomにて(取材対応は石川県七尾市、ホテル海望 NAGISA DININGにて)
内 容:
【第 1 部】 午前 10 時 00 分~ 能登の発酵食文化研究会
【第 2 部】 午後 1 時 00 分~ 基調講演
講演「能登半島:場所、人々、道具、料理、発酵食文化」
スピーカー:八須ナンシー・シングルトン様
[画像2: https://prtimes.jp/i/79363/2/resize/d79363-2-96638d27cea0b00fa68d-0.jpg ]
取組に至った背景
石川県の北部に位置する能登地域における発酵食文化は、
全国的にも見られる「酒」「醤油」「味噌」にとどまらず、
日本三大魚醤の「いしり」や「こんか漬け」と呼ばれる「魚のぬか漬け」、
「寿司」の原型である「なれずし」「かぶら寿司」「大根寿司」など、
海産物を発酵・熟成させるものが多く残っています。
また、「どぶろく」や「米飴」など、独自の伝統が現代まで受け継がれていることが特徴であり、
能登の高温多湿な夏でも腐敗させずに食品を加工する術として、
さらに長い冬を越すための保存食を確保する術として、発酵による加工技術が磨かれました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/79363/2/resize/d79363-2-cc19a8b32da0a63f4ca6-3.jpg ]
また、これらの発酵食が、能登の生活文化に深く根付いていることも見逃せません。
特に、輪島塗などの器や祭礼時に自宅にお客を招く「ヨバレ文化」と共に、
能登の風土に調和して生きる知恵が凝縮されており、
DISCOVER JAPANで特集されるなど、世界から注目されています。
このたび、地元の有識者のみならず、県外から来られて研究されている有識者、
能登出身の有識者など、幅広い視点から能登の発酵食を調査研究するためにお集まりいただきます。
≪委員一覧≫
委員 林 紀代美 金沢大学人間社会研究域准教授
委員 東四柳 祥子 梅花女子大学食文化学部食文化学科 教授
委員 榎本 俊樹 石川県立大学食品科学科教授
委員 小柳 喬 石川県立大学食品科学科准教授
委員 道畠 俊英 石川県工業試験場 次長(技術)
委員 數馬 しほり 数馬酒造 女将
委員 つぐま たかこ フードコーディネーター
委員 四十万谷 正和 四十萬谷本舗 専務取締役
≪オブザーバー≫
文化庁、石川県文化財課、石川県観光企画課
その他の取組
本事業では、能登における発酵食文化をストーリーとして再編集し、
その価値を主に若い世代へと伝えることを目的としています。
能登の発酵食が育んできた伝統を新しい感覚と媒体でコンテンツ化し、
その文化的な価値を次世代に響く形で伝えることで、
国の無形民俗文化財登録へ向けた機運を高めて参ります。
1) 能登の発酵食が持つ文化的な価値を若い世代が関わって研究する
2) 食育プログラムによって能登の発酵食について若い世代に伝える
3) 研究成果をコンテンツ化し、若い世代に届きやすい媒体で発信する
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