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市民が選び応援! 第2回ジャーナリズムX(エックス)アワード決定!

PR TIMES / 2021年9月7日 15時15分

ジャーナリズム支援市民基金(代表幹事:星川淳)は、第2回ジャーナリズムX(エックス)アワードの「ジャーナリズムX賞(大賞) 1件)」、「ジャーナリズムY賞 1件」、「ジャーナリズムZ賞(選考委員奨励賞) 3件」を決定しましたのでお知らせします。



ジャーナリズム支援市民基金は、営利・非営利・個人・団体を問わず、日本のジャーナリズムが本来の力を発揮するために、プロジェクト助成と組織基盤支援などを目的として2019年3月に発足し、「ジャーナリズムX(エックス)アワード」は、そのスタートアップ事業として実施中です。第2回となる今回は2020年1月1日から12月31日までの間に発表された成果物、その期間に実施された活動、あるいは利用可能な形で公開された仕組みや機能(アプリ等を含む)などを選考の対象としました(※エックスは未知のX、NextのX、CrossoverのX 、ExperimentのXなどをイメージしています)。

受賞案件は以下の通りです。詳細はウェブサイトよりご覧いただけます。
https://jxaward.com/winner/665/

ジャーナリズムX賞(大賞)1件 賞金100万円
受賞対象案件: 映画『はりぼて』
受賞者: 株式会社チューリップテレビ及び五百旗頭幸男・砂沢智史
受賞者コメント:
『富山市議会の政務活動費の不正』の取材は、記者2年目で政治のイロハも知らなかった私が、「議員報酬の引き上げ」をきっかけに、『議員の活動とは?』『役割とは何か?』ということを、一から取材し調べていくなかで、不正の端緒が見つかったものです。もし、私の記者経験が豊富だったら、思い込みや慣習・しがらみに振り回され、議員の活動実態を細かく調べることはしなかったかもしれません。その意味で、「素朴な疑問」や「未知に対するストレートな探求心」の大切さをあらためて感じます。権力に対する反骨精神や、声高に叫ぶジャーナリズムではなく、市民の目線で。不正を犯した政治家を「悪」と決めつけるのではなく、弱さを抱える身近な人間として質問する。この問題は、そういったスタンスで取材してきました。そして、私たち自身も特別ではないこと、それら全てを丸ごと見てもらいたいと考えました。「はりぼて」は誰の中にもあります。今後も市民の目線を大事にしていきたいと考えています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/85979/2/resize/d85979-2-0c3dcff32cef0d8d8e01-0.jpg ]


ジャーナリズムY賞 1件 賞金30万円
受賞対象案件: 『白い土地 ルポ・福島「帰還困難区域」とその周辺』(集英社クリエイティブ)
受賞者: 三浦英之
受賞者コメント:
ガラガラと音を立てて、この国の民主主義が瓦解していくのを、東京や大阪といった大都市ではなく、東北の地方で暮らしながら、肌で感じている。為政者たちは傍若無人に政治を行い、近年ではたとえ不正が明らかになった後でさえ、責任を取るどころか、それを恥じることもなく、改めようとさえしない。そんな政治家たちに、権力の監視の役割を担うはずの記者たちは、どこかオドオドとしていて、まるで権力者に阿っているようにさえ見える。


そんなこの国の構図が極めて明確な形で表出されたのが、あの「復興五輪」と謳われた「東京五輪」ではなかったか。被災地の惨状を利用して誘致に成功した後は、特段東北に目をくれることもなく、専門家によって新型コロナの感染爆発が予期され、国民の命が危険に晒されるとわかっていたのに、政府は自らの体面を保つためだけに五輪開催を強行した。そのときメディアは何を伝えたか? 我々は後世に検証されるべき、大きな十字架を背負ってしまったのだと思う。

栄誉ある賞を受賞し、自分を新たに見つめ直す機会を得た。「ジャーナリズムは語るものではない。それは実行するものである」。そんな職業的不文律を胸に刻んで、これからも権力に阿らず、地道に現場に通い続け、人々の声を聞きたい。
[画像2: https://prtimes.jp/i/85979/2/resize/d85979-2-24df72fc63c5c272bbcd-1.jpg ]


ジャーナリズムZ賞(選考委員奨励賞)3件 賞金5万円(応募順)
◆受賞対象案件: 「サクラエビ異変」
受賞者: 静岡新聞「サクラエビ異変」取材班
受賞者コメント:
「サクラエビ異変」取材班は、中堅・若手の記者が中心になっています。宝石にも例えられるサクラエビをはぐくむ駿河湾、母なる富士川、上流部の南アルプス山麓にまで目を向け、約2年半にわたる異例の長期企画を展開できたのは、まぎれもなく「海・川・山」を思う市民の方々のお支えのお陰であります。行政機関からの情報提供に頼ることなく、一般市民の良心と問題意識を取材の柱として大切にしてきました。このたびの第2回アワードにおけるご評価は、心ある市民、さらには若輩の取材班メンバーを常に勇気づけてくださった各分野の先生方、多くの関係者の皆様とともに受けたものです。多岐にわたる取材班の活動をご評価いただきました「ジャーナリズムXアワード」の事務局・関係者の皆様にこの場を借りまして御礼を申し上げます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/85979/2/resize/d85979-2-9d4611b8ad88db7dd1e6-2.jpg ]


◆受賞対象案件: たかまつななさんによるメディアミックス発信4編(YouTube、note、ウェブ記事など)
受賞者: 株式会社 笑下村塾 たかまつなな
受賞者コメント:
過激なことを言えば言うほど再生回数が伸び、フォロワーが増える。それがネットの世界の常識となりつつある。その結果、もたらしたもの。それは分断である。右でも左でもなく、伝え続ける。それが難しく、評価されにくい時代だ。そんな中、YouTubeでジャーナリズムをするということを評価してもらえて、とてもありがたい。これを励みにして、若い人に政治を身近に伝え続けたい。正確な情報を知り、どんな視点があるのか、どんな考え方があるのか触れてもらい、変えるためには何をすべきか番組を通して考えてもらう。社会問題解決型の番組を目指し、視聴者の人に、社会問題の当事者になってもらえるような番組を作りたい。
[画像4: https://prtimes.jp/i/85979/2/resize/d85979-2-d6c6de74234fb8b1a42b-3.jpg ]




◆受賞対象案件: U30 世代のための政治と社会の教科書メディア NO YOUTH NO JAPAN
受賞者: 一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN
受賞者コメント:
この度の受賞、メンバー一同大変嬉しく、光栄です。私たちNO YOUTH NO JAPANは、主にInstagramでの情報発信を通じて、日常の問題や社会課題への意識を政治に繋げて考え行動するきっかけをつくり、「わたしたちが生きたい社会をつくろう」と思うU30世代の仲間を広げることを目指し、2年間活動を続けてきました。専門家ではない立場でありながらも、情報収集や編集をに力をいれ、大学生中心のメンバーによる等身大の視点とSNS上での広がりを意識したデザインを強みに、6.6万人に及ぶ方々にフォローしていただいています。

若い世代が今知りたいこと・共有したいことをクールなデザインで発信することで、複雑でタブー視されがちなトピックに対して「話題にしていいんだ」とメッセージを発信してきました。今後更に活動を幅広く展開し、政治参加を当たり前に感じられるような「参加型デモクラシー」を育むことを目指していきます。
[画像5: https://prtimes.jp/i/85979/2/resize/d85979-2-95fbb9be320a85450b00-4.jpg ]


【選考を終えて】
第2回JXAへのご応募は、いずれ劣らぬ力作ぞろいで審査に苦労しました。当基金の運営幹事5名とアドバイザー2名による一次選考で二次選考に進めるノミネート候補を決め、外部有識者3名を加えた二次選考でX、Y、Z賞合わせて5件を選定しました。

優劣つけ難い内容はもちろん、媒体(器)の多様性と、既存メディア・地域メディア・小グループ・個人といった発信者の幅、そして若い世代の新しい試みが、ジャーナリズム“X”に託した「未知なるもの、次なるもの、越境性、実験性」などに生命を吹き込んでくれる手ごたえを感じました。

応募対象となった2020年は、新型コロナウイルスの波状的パンデミックが全世界を襲い、日本では東日本大震災と福島第一原発事故から10年を画し、気候変動の深刻化と対応を求める声の高まりがあり、また米国発のBlack Lives Matter運動をきっかけとする反差別のうねりが起こり、応募案件にもそれらが反映されていました。受賞5件がそのすべてをカバーしているわけではありませんが、二次にわたる慎重かつ厳正な審査の中で、選考委員は改めてそうした時代の要請を強く想起させられました。

もうひとつの難しさは、ジャーナリズムに該当するかどうか見極めにくいエントリーが少なくなかったことです。元々、型通りの定義に捉われるつもりはなかったとはいえ、選考委員の間でも意見の分かれる案件がいくつもありました。受賞5件やノミネート案件の中に「これがジャーナリズム?」と思われるものが混じっていたら、 “X”をそこまで広げる意図を読み取ってください。

お寄せいただいた全エントリーのそれぞれに凝縮された問題意識と真摯な活動に深く敬意を表しつつ、以下に5件の授賞に込めたものを要約します。

【X賞】
映画『はりぼて』
(受賞者:株式会社チューリップテレビ及び五百旗頭幸男・砂沢智史)
富山県のローカルテレビ局が地元市議会の腐敗を粘り強く洗い出し、日本憲政史上稀に見る大量議員辞職の連鎖に追い込む過程をニュース、特集番組、テレビ討論会、書籍などを元に映画化。マスメディアが政権への忖度(そんたく)を競う中、「自分たちだって“はりぼて”では?」と迷い悩みながらもジャーナリズム本来の役割を貫き通す姿勢が清々しく、選考委員の支持を集めた。硬い内容にユーモアを交えた工夫は、各地の上映会場でも評価が高い。終盤、制作を牽引した二人の監督が報道現場を離れる展開になった点を踏まえ、局と連名での授賞とする。

【Y賞】
『白い土地 ルポ・福島「帰還困難区域」とその周辺』(集英社クリエイティブ)
(受賞者:三浦英之)
著者は大手紙記者とルポライターの二足の草鞋を履きつつ、そのどちらでも注目すべき仕事を続ける。本書は、福島を担当する傍ら、放射能汚染度の最も高い「帰還困難区域」で地方紙(他社)の新聞配達を手伝いながら、“白地(しろじ)”と呼ばれる還れない土地をめぐる人間模様をていねいに掘り起こした作品。被災地の美談を並べるのではなく、絶望や悲しみ、怒り、諦めといった人びとの真情と等身大に向き合うことで、読者に独自の追体験を迫る。組織報道の境界線上で、次のジャーナリズムを切り拓こうとする志を応援し、他にも輩出してほしいと希望を込めての授賞。東京電力福島第一原発の事故から10年、この問題を風化させることなく、自分事として見つめ続けるために――

【Z賞】(3件)
◆「サクラエビ異変」
(受賞者:静岡新聞「サクラエビ異変」取材班)
地方紙が、駿河湾特産のサクラエビ不漁というシングルイシューを多面的に追究する内容豊かな長期調査報道企画は、新聞協会賞にも値すると考え、JXAではあえて控えめの評価に抑えた。文化人類学・哲学・文学といった領域にも取材を広げ、企業による汚染が疑われる富士川流域の住民や研究者と連携し、行政への本格的な政策提言にもつなげるなど、今後のモデルとなりうる傑出した取り組み。

◆たかまつななさんによるメディアミックス発信4編(YouTube、note、ウェブ記事など)
「9月入学の是非を問う!」「自民党総裁選シリーズ」「フジテレビの責任を問う」「#元いじめられっ子から今いじめられている君へ」
(受賞者:株式会社 笑下村塾 たかまつなな)
お笑い芸人、NHKディレクター、出張授業講師など多彩な活躍を重ねた中から、既存メディアへの明確な批判をバネに、現代的な手法を駆使し、リスクを恐れずにわかりやすく問題を提示する新世代のジャーナリスト。一見、飲み会めいた緩いインタビューに緻密な計算が窺えたり、テレビの出演機会を失う覚悟で直言したりといった硬軟自在ぶりが際立つ。YouTubeを含む異なる媒体(メディア)の使い分けにより、他の経路では届きにくい人びとに考える材料を届けている。

◆U30 世代のための政治と社会の教科書メディア NO YOUTH NO JAPAN
(受賞者:一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN)
タイトルどおり30歳未満の世代と親和性の強いインスタグラムを中心に、同世代のチームが毎月ひとつのテーマを設けて15本前後の記事を継続的に発信することで政治を身近なものに引き寄せ、参加型デモクラシーを根づかせようという試み。開始から2年で6万5000人というフォロワー数は企図の達成度を傍証し、実践性とデザイン性を併せ持つコンテンツ群は、さらなる広がりの可能性を示している。本格的な成果はまだこれから生まれそうで、大いに期待したい。

結びに、第3回ジャーナリズムXアワードは2021年内の成果物を取り上げて、来年初めには公募予定です。コロナ禍はまだ終わりが見えず、国内では総選挙を経て、どんな景色が広がっているでしょうか。JXAの運営母体であるジャーナリズム支援市民基金は、その名のとおり市民みずから日本のジャーナリズムのこれからを考え、支援しようとする新しい取り組みです。この活動をもっと多くの方々とともに進めていくため、JXAに対する自薦・他薦のご応募だけでなく、アワード事業に続いて当基金がめざすプロジェクト助成の財源を用意するための寄付にも、ぜひご協力ください。

ジャーナリズム支援市民基金 第2回ジャーナリズムXアワード選考委員一同

▼「ジャーナリズムX(エックス)アワード」ウエブサイト
https://jxaward.com/
▼Facebook
https://www.facebook.com/journalismXfund/
▼twitter
https://twitter.com/jxaward

【主催団体】
ジャーナリズム支援市民基金
■運営幹事
・ 星川淳(代表幹事/一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト代表理事、作家・翻訳家)
・ 大津愛梨(O2Farm渉外・六次産業化部長、NPO法人田舎のヒロインズ理事長、里山エナジー株式会社代表取締役社長、一般社団GIAHSライフ阿蘇理事)
・ 奥田裕之(未来バンク理事)
・ 関本幸(NGO広報・コミュニケーション)
・ 寺中誠(東京経済大学教員)
■運営アドバイザー
・ 大高健志(MOTIONGALLERY代表、POPCORN共同代表、さいたま国際芸術祭キュレーター、映画プロデューサー)
・ 鈴木菜央(NPOグリーンズ代表、greenz.jp編集長)
■外部選考委員
・ 田口一成(株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役社長)
・ 林怡蕿(立教大学社会学部メディア社会学科准教授)
・ 小野りりあん(環境活動家/モデル)

【アワード創設の背景】
SNSなどにより、マスメディアに頼らなくても市民同士が情報を伝達・交換し、行動へつなげることが可能となった現在、情報の受信側と発信側の双方に努力と工夫が必要になってきています。こうした中、ジャーナリズムには権力を監視し、市民に事実を知らせるという伝統的な役割に加えて、市民の力を強め、連帯(ネットワーク)や主体的行動のきっかけを作るといった、これまでにない機能や要素も求められるようになりました。

新しい時代に、健全なジャーナリズムが力をつけていくためには、その中身(内容・コンテンツ)と器(媒体やプラットフォーム)の両面で進化/深化が必要不可欠と考え、その両面を取り上げられるアワードを創設しました。

【ご寄付のお願い】
ジャーナリズム支援市民基金は、2020年にスタートした「ジャーナリズムX(エックス)アワード」の運営をはじめ、今後は公募によるプロジェクト助成など多様で実効性の高いジャーナリズム支援にも取り組んでいきます。当基金の活動を維持・発展させていくために、皆様からのご支援をお願いいたします。

▼ご寄付のご案内
https://jxaward.com/donate/

【アワードに関するお問い合わせ】
ジャーナリズム支援市民基金
メール: info@jxaward.com

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