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<メディア向け勉強会レポート>不妊治療専門「トーチクリニック恵比寿」待ち時間ゼロを目指すDX化、保険適用に伴う市場の変化について

PR TIMES / 2022年6月15日 18時45分

株式会社ARCH(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:中井友紀子)のプロデュースする医療とテクノロジーを融合した不妊治療専門クリニック 「torch clinic(トーチクリニック)」(住所:東京都渋谷区恵比寿4-3-14、院長:市山卓彦)は、2022年5月25日(水)に不妊治療に関するメディア向け勉強会を開催しました。
■第一部:待ち時間ゼロを目指すDX化、不妊治療の保険適用化の市場の変化ついて
■第二部:ライフプランに合わせた不妊治療の始め方、意外と身近な不妊症について



【不妊治療を取り巻く現状】
私たちが解決するべき大きな社会課題の一つが出生率の低下です。この40年間で出生率は約60%低下し、2021年には出生数が過去最低の84万人を記録しました。15歳~49歳までの女性の年齢別出生率を合計した特殊出生率は先進国でも最低クラスです。

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【国内不妊症患者の動向】
私たちは、お産や癌治療と同じように「命を繋ぐ」のが不妊治療であり、自然に子孫を残しにくいカップルをサポートする医療だと考えています。現在、夫婦の5.5組に1組が不妊治療・検査を受けています。(参考:厚生労働省)不妊症の原因の半分は男性側に原因があり、カップルでの協力と理解が大切ですが、通院・治療の主体は女性にならざるを得ません。
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【男性不妊の原因の約8割は精子がつくられない造精機能障害】
男性不妊の主な原因を挙げると、約8割が精子がつくられない造精機能障害、他には精子はつくられているが精液中に排出されない精路通過障害、性交渉自体が持てない性機能障害などが挙げられます。造精機能障害に関しては精液検査で発見することができるため、不妊治療に取り組む男性は必ず検査を受けることを推奨しています。

この20年を比較すると、性機能障害による不妊が増加しており、日本では51.9%のカップルは、セックスレスという調査結果が出ています。(出典:ジャパンセックスサーベイ)身体のことやパートナーとの関係などのヒアリングと検査結果をもとに、性交渉を持つ日の指導だけでなくED治療、性交渉を持つかわりに精子を子宮内に注入する人工授精など、カップルごとに治療を選択することが重要だと考えています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-445e48bcf7e7a76458f1-3.jpg ]


【年齢が上がるにつれ妊娠率は減少し流産率が上昇】
体外受精を行った時の妊娠率・生産率と年齢の関係を見ると、女性の年齢が上がるにつれ妊娠率は下がり、流産率は上がっていきます。また、卵子の数も年齢を重ねるごとに減少します。妊娠=出産ではなく、妊孕性は年齢ごとに低下することを理解する必要があります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-0f0491739e75077844f0-4.jpg ]


【トーチクリニックが解決したい課題】
(1)生殖医療施設及び医療者の不足:体外受精等を行える施設・専門医は希少
日本には約14000人の産婦人科専門医がおりますが、それに対し不妊治療についての専門的知識や技術を有する生殖医療専門医はわずか920名しかおりません。性交渉の日の指導や、人工授精といった一般不妊治療は一般のクリニックで行うことが出来ますが、4月より保険適応化された体外受精をはじめとした高度生殖医療(ART)は認可を受けた専門施設でのみで行うことが可能です。
このような背景から、実は産婦人科医の研修において専門の生殖医療施設で勉強する機会はほとんどなく、不妊治療において患者が良質な医療にアクセスすることは容易ではありません。
[画像5: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-f6f6e3a4e32d26beb752-5.jpg ]


(2)情報格差による不妊治療開始の遅れ
日本では、中学校で行われる性教育の時間は3年間で平均9時間と言われており、妊孕性についての情報量は先進国の中で最低水準にあります。(出典:日本の中学校における性教育の現状と課題)情報不足により不妊治療開始タイミングが遅れると、人生設計が困難になり得ます。
体外受精をはじめとした高度生殖医療は生殖医療専門医がいる施設のみでしか行うことができませんが、不妊治療やクリニックの情報が不十分なため、約6割の人が一般の診療所を初診しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-4ab9b03bfc2140579e45-15.jpg ]


(3)生殖医療における低いCustomer Experience (CX)
不妊治療を受ける際、クリニックの滞在時間が長く、高度生殖医療を行う場合は月4~6回程度通院が必要となります。日本では不妊治療を受ける女性の16.7%が仕事を続けられないと報告されています。(出典:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33273052/

【不妊治療の保険適用化で変わること】

[画像7: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-dcaa5dee99a07c509cc0-7.jpg ]

今までの不妊治療は自費診療であったため、助成金を活用しても、治療内容や期間により治療費が高額になることがありました。経済的な理由でタイミング法や人工授精など次の治療にステップアップすることを躊躇・延期・断念した経験がある人は 54%という調査結果が出ており、比較的若い世代の割合が高くなっています。不妊治療の保険適用により、患者の経済的負担が大幅に軽減されることが期待できます。(出典:「不妊治療と経済的負担に関するアンケート 2018」)

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保険適用化にともない治療はステップアップ法からパラレル法へ
トーチクリニックでは、治療方針を決める際に患者さんに対し、身体の状態や妊娠率といった医学的な適応と、仕事や生活スタイル、子供を望んでからの期間など社会的な適応、そして治療や欲しい子供の人数、挙児に対する価値観などについてカウンセリングを行っています。その上で、患者さんが理想とするライフプランを実現するために、いつ、何が必要かをしっかりと示すことが、不妊治療において非常に大事であると考えています。
不妊治療の最終的な目的はカップルが幸せな家庭を持つことであり、不妊治療はその手段にすぎません。これまでは、自然妊娠に近い方法から、より高度なものに進んでいくステップアップ法で治療を進めるのがオーソドックスでした。今回の保険適用で経済的負担が軽減されることをきっかけに、年齢や身体の状態、いつまでに何人欲しいといったライフプランに合わせて、タイミング法、人工授精、体外受精などから最適な治療方法を選択しやすくなると考えています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-643bf6cada1bfe17f659-10.jpg ]

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【当日でたご質問(一部)】
Q.精神的負担が多い不妊医療に対して、トーチクリニックではどのようなメンタルサポートをされているのでしょうか?
A.これまで患者→医療者へ悩み相談をすることはあっても、患者のメンタルの不調を医療者が察し、医療者→患者側へアクションを起こすことは容易ではなかったので、トーチクリニックでは、既存の仕組みでは抽出できなかったメンタルステータスを事前の問診から抽出し、定量化する仕組みを取り入れています。受診時に患者さんのステータスを「元気度」として10段階で評価することで、気持ちの変動を可視化。変動が大きい時などは、医療者がメンタルの不調を事前に察知することで、抑鬱状態へ至る前にカウンセラーの介入へとスムーズに移行可能となります。

Q.いつ何人産むかという希望に基づき高度生殖医療へ早く移ることには賛成ですが、侵襲性が高くなることについて医学的な観点からのご意見をお聞かせください。
A.体外受精や顕微授精のような高度生殖医療においては、採卵術という手術や投薬が必要となりますので、当然自然妊娠と比べて患者さんに対する体の負担は多くなります。そのためいたずらに誰にでも高度生殖医療を勧めるのではなく、リスクを正しく理解した上で選択肢として持っておく、知っておくことが重要だと思っています。知らずに選べず辛い思いをしている方が多くいらっしゃる中、自分のライフスタイルや家族計画に合わせて適切なタイミングで適切な治療を選択できるということが重要で、選ぶ選ばないはカップル自身に決断していただくことであると思っています。

Q.2店舗目以降開業の予定はありますか?
A.トーチクリニックが目指しているのは、日本の出生率の向上に寄与することなので、まずは不妊治療と就労の両立を可能とするDXのすすんだ生殖医療施設を中心として展開し、その後婦人科、妊娠後から出産までを支える周産期医療、胎児診断などをサポートしていきたいと考えています。今後2~3年で関東で5院程度を展開し、その後地方への展開を目指しています。専用のアプリを使用することで遠隔治療、他の医療施設の医師とも情報共有をしつつ地域格差を埋め、どの院、どの地域でも同じような治療を受けられるよう、日本の生殖医療全体の底上げ、標準化に寄与できたらと考えています。

【トーチクリニックの特徴】
トーチクリニックの由来
「先の見えないトンネルを歩いているよう」と例えられる不妊治療患者の道を照らし、正しい方向に導く松明(torch)のようなクリニックを目指しています。

1.在院時間を大幅削減し通院の負担を軽減、仕事と治療の両立をしやすく
トーチクリニックでは予約・問診・診察・処方・決済まで専用アプリ内で行うことで、在院時間を削減し通院の負担を大きく軽減し、仕事と両立しやすい不妊治療を提供します。

2.専用アプリで検査結果や治療の経過をパートナーと共有
オンライン診療を活用することで、通院が難しいパートナーと一緒にカウンセリングや説明を受けることができます。また、検査結果や治療の経過を専用アプリで確認・共有できるなど、パートナーと協力して不妊治療に取り組める仕組みを整えています。
[画像11: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-5b1e59dd3fa57bbb8bfe-11.jpg ]


3.医療機関として、妊孕性に関する医学的に正しい情報を発信
医療についての適切な知識を持ち、自分の人生をコントロールできる人を増やしたいとの思いから、産婦人科/生殖医療の専門医監修の記事を医療機関として発信します。(URL:https://torch.clinic/)初潮から閉経まで、自分の身体を知って選択するために必要な情報を網羅的に発信し、これまでの生理や妊活などの情報をアップデートして参ります。

<登壇者:トーチクリニック院長 市山卓彦>

[画像12: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-cb7eef2380d5874206ee-12.png ]

国内に約900名程しかいない生殖医療の専門医。国内有数の不妊治療施設セントマザー産婦人科医院を経て、順天堂浦安大学病院で不妊治療に従事。2019年には国際学会で日本人唯一の表彰を受け、2021年には同学会で世界的な権威と共に招待公演に登壇するなど研究の分野でも注目されている。

【資格】
日本生殖医学会生殖医療専門医
日本産科婦人科学会専門医
日本産科婦人科学会専門医指導医
臨床研修指導医
日本生殖心理学会評議院

「妊娠率の高い良質な技術は標準装備として、我々生殖医療者はもっと患者さんに寄りそえると思っております。高度生殖医療を受ける患者の約半数が抑うつ状態にあり、その離職率は17%にもなると言われています。不妊治療からの離脱率を下げることは、臨床成績の向上と同じくらい重要で、いかに治療を辛くなく継続できるかに注力してまいりました。
あたたかみを1ミリも損なうことなく、患者様の利便性と医療者の診療効率性を高めたい、そんな思いから、テクノロジーと医療を融合させた365日オープンの不妊クリニックを立ち上げることを決意しました。同じ社会課題を持ったメンバーが集り、患者様が仕事もプライベートも大切に出来るような優しい世界を実現します。」(トーチクリニック院長 市山卓彦)

<クリニック概要>
クリニック名:torch clinic(トーチクリニック)
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-3-14 恵比寿SSビル8階
電話:03-6447-7910
アクセス: JR『恵比寿』駅 東口徒歩1分、 日比谷線『恵比寿』駅 徒歩3分
URL: https://torch.clinic/
[画像13: https://prtimes.jp/i/100852/2/resize/d100852-2-06c08022edd764557eb0-16.jpg ]


<会社概要>
株式会社ARCH(https://arch.social/
代表取締役CEO 中井友紀子
本社:東京都中央区八重洲一丁目5番20号 東京建物八重洲さくら通りビル一階
事業内容:生殖医療、婦人科チェーンのプロデュースとシステム開発

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