「流し」の協会が発足
PR TIMES / 2023年5月28日 16時15分
全日本流し協会 発足の経緯とは
昭和懐かし「流し」とは
飲食店街などで歌やパフォーマンス活動を行う「流し」が全国から集う日本初の組織「全日本流し協会(AJNA)」が発足。2023年5月20日(月)に同団体初となる総会が東京都北区王子にて開催され、関東在住のメンバーを中心に総勢約50名の「流し」が集結した。
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全日本流し協会は「平成流し組合」「柏流し」「NOREN YOI×芸」の三団体を中心に構成され、「流し文化の再興と継承」「社会的地位の向上」などのテーマを掲げ、アーティスト達が一生涯パフォーマンスで生活できる社会の実現を目指す。
流しの起源は一説には、江戸時代に瓦板の読み聞かせをしていた演説師がお店を転々と“流れるよう”に歌を披露していたことから「流し」と呼ばれるようになったとされている。
明治時代から昭和時代にかけて繁華街を中心に盛んに流しが行われていたが、平成に入り普及したカラオケと反比例するように数を減らしていったが、2020年代に入り飲食店が密集する「横丁」人気が高まってきた事をキッカケに、再び流しアーティスト・団体が生まれるようになってきた。
総会冒頭には「横丁文化が続く限り、流しも100年以上続く文化になる」と代表理事である岩切大介氏は語り、その目標実現のために全日本流し協会は6つの目標を掲げている
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1.文化の再興、継承
2.全国へ普及
3.地位の向上
4.健全なガイドラインの共有
5.適切な税務財務の遂行
6.行政、著作権団体との連携
流しを「文化的な仕事」として捉え当事者たちの意識改善と労働環境を整備することで、全国的に流し文化を普及させアーティスト自身の認知度を高める事が期待できると同時に、関係省庁や行政との連携を深めることで業界の地位向上を目指している。
一連の説明を受けたアーティストからは今後の展望に対する質問に加え「流しを始めてからアーティスト活動のみで生活ができるようになった。」「収入が増えたため、結婚・出産といった選択肢が持てた」といった“具体的な成果”が実例として既に上がっていた。
また総会後半には実際に流しとして活躍しているアーティストである、タクトくん(ギター流し)、村男(ギター流し)、MAJICIAN HIROSHI(マジック)による日本トップクラスのパフォーマンスが披露され、会場は熱気に包まれた。
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実際に立ち会った記者としては、知らない世界であり、こんなにも盛り上がっている業界なのかと驚嘆したとともに、やるべきことが明確、透明。これからも活動し続けるであろう彼らの業界に注目したいと思う。
「全日本流し協会」
代表理事;岩切大介
理事:中山剛/武田智/遠藤記央
お問い合わせ先:
株式会社芸能
〒214-0004 神奈川県川崎市多摩区菅馬場1-13-4-202
TEL FAX : 044(455)5854
「平成流し組合」
代表:中山剛(芸名:パリなかやま)。2015年に発足、所属メンバー約80名の団体はギター弾き語りやヴァイオリン奏者等を中心としている。活動拠点は主に恵比寿、新橋、有楽町等。
「柏流し」
代表:武田智(芸名:サトス)。2010年に発足し、毎月15日を「流しの日」として千葉県柏駅周辺の約25店舗で活動している。地元出身・在住のアーティストが中心である事も特徴。
「NOREN YOI×芸」
代表:岩切大介。2017年にほぼ新宿のれん街を皮切りに発足し、東京だけでなく愛知県や沖縄県にも拠点を増やしている。お笑いや似顔絵、ジャグリングなど従来の流しの枠に収まらない多様なジャンルを特徴としている。
ライター/酒巻孝正
撮影/みちよつ
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