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「伝統工芸支援プログラム」の2024年度受賞者を発表 次世代を担う職人・作家を奨励

PR TIMES / 2024年9月3日 10時6分

能登半島地震で被災した伝統工芸団体への支援先も決定



特定非営利活動法人DENTO(所在地:京都市右京区、代表者:ルガシ・アブラハム)は、日本の伝統工芸における担い手を支援することを目的とし、本年度スタートした伝統工芸支援プログラムの2024年度受賞者を発表いたしました。
伝統工芸支援プログラム概要

若手職人支援(弟子育成)プログラムに11名、DENTOアワード1.(商品・作品)に29名、DENTOアワード2.(新商品アイデア)に14名の応募がありました(公募期間:2024年5月8日から6月30日まで)。
そのなかから、以下の通り受賞者を決定しました。


若手職人支援(弟子育成)プログラム 受賞者
西村圭功漆工房
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140010/2/140010-2-64aa6daada7e34f9ee4d319723a09a8a-2494x1662.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(C) Tadayuki Minamoto

受賞者自己紹介文
「五感を通して感じる漆の美しさを世界中に届ける」         
西村圭功漆工房は京都市内で三代続く、当工房では茶道具の棗やお椀など木地から一貫して作る事を中心に様々な漆器を制作しています。
かつて京都では分業で細分化された高度な技術を持った職人が多くいましたが、残念なことに今、消え失せようとしています。私が受け継いだこの京都の高度な技術を存続させるために、漆器で一番重要な骨格であるロクロ木地を作る職人を当工房では育てることに成功しました。また一子相伝とされた家業の技も次世代に繋げるべく弟子を育成しています。これらの最高の技は当工房のスタンダード技術となり、多種多様なニーズや時代の流れに応えることで、更に仕事の幅が広がっています。2026年にはヨーロッパでの個展を目指して現在準備中です。縄文時代から続く、「超サステナブル素材の漆」を世界に。それが当工房の使命と考え行動しています。

【審査委員会コメント】
分業による生産で発展してきた京都の漆器工芸はそれぞれの仕事の担い手が不足し、
今までの生産体系が保てない状況となりつつある。こうした中、数年前より西村圭功
漆工房は、その家業である塗師の仕事の継承に努めるだけでなく、前段階の工程である
ロクロ木地の職人の育成にも積極的に取り組んできている。この功績を讃えるとともに、
今後のこうした弟子育成の活動を支援する意味での今回の選考となった。


DENTOアワード1.(商品・作品)京都の伝統的工芸品部門(京都市指定の伝統産業74品目に限る) 受賞者
有栖川織物有限会社
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140010/2/140010-2-aff04c33d67297cecbaed79e28e0b1e6-1440x1800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



受賞者自己紹介文
N’s 1182/有栖川織物では西陣織帯地製造と伝統工芸や西陣織のみを活用したアパレルブランドを中心に活動しております。ブランドではメゾン化を実現するために職人の確保と技術の継承、デザイン性の高いプロダクト開発を行っています。
京都では、伝統的な手法で一点一点丁寧に製品が作られています。しかし、現代の大量生産と消費の傾向があらゆる面で課題化されています。この問題に直面し、コピー品ではなく本物の価値を追求。複製品の量産ではなく「本物」の量産をデザインとプロセスに落とし込んでいます。また、新たな製造販売の仕組みを再考し独創的なビジネスコンセプトをもとに完成度の高いオリジナルの洋服を作ることを目的としています。この姿勢は、大量生産と消費に対するアンチテーゼとして、ブランドのコンセプトになっています。

【審査委員会コメント】
N’s 1182は西陣織の有栖川織物有限会社が手掛けるアパレルブランドで、西陣織ならでは
の技術と職人技を活用した多品種少量生産のファッションアイテムを展開している。洋服
作りにはハンディキャップとも言える帯の幅31cmの織物を逆手に取って、伝統工芸ならでは
の技術の高さを生かして独創的なアイテムを生み出している。今まで日本の伝統工芸の素材や
技術を欧米の商品に転用する試みは数多く見られたが、伝統工芸そのもので世界に通用する
新しいファッションを提案し、ブランド化しようという試みは大いに評価され、今回の受賞とな
った。

DENTOアワード1.(商品・作品)一般工芸品部門(工芸種別の制限無し)の受賞該当者はございませんでした。

DENTOアワード2.(新商品アイデア) 受賞者
KORI ANRI JAPAN
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140010/2/140010-2-63eb997c6ff7c5b87aa848a067f43bf1-2753x1549.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


受賞者自己紹介文
1300年以上存在する柳行李を代表とする兵庫県北部の伝統的工芸品 「豊岡杞柳細工」

兵庫県豊岡市を拠点に、原料となる柳の栽培から加工、製造過程の全てを一貫して手掛ける本物の手仕事を軸に活動しています。古典的な柳行李の他に、ウォールアートやランプシェード、リデザインされた旅行鞄など、これまでになかった作品を表現してきました。

従来の豊岡杞柳細工の枠に収まらない、固定概念の範疇を超えた作品やオーダーメイドを表現することは、当社の方針であり、この業界の可能性であり、それ以上のものだと思っています。

世に出す全ての作品の製作には「人々の日常生活に深く長く溶け込んでほしい」そんな思いを込めて、伝統をリスペクトしつつも新たな魅力を、これまでにない表現で国内外問わず幅広い世代に届けます。

【審査委員会コメント】
長い歴史を持つ豊岡杞柳細工だが、今までその素材や技術は柳行李や旅行鞄以外に使われる
ことはほとんど無かった。自分堂はこの点に着目し、より現代的な新しい商品の開発に取り
組んでいる。今回の応募では1年ほど前から試作を始めたランプを、より完成度の高い商品に
することを提案。豊岡杞柳細工の技術は今のままの商品展開では継承が危ぶまれることから、
DENTOとしては、この伝統工芸の新しい可能性への挑戦を支援することとした。

なお、来年度も同様の支援プログラムを実施予定ですので、 ご関心・ご質問等ございましたらお気軽にご相談ください。

特別支援プログラム 能登半島地震被災伝統工芸団体に対する支援
令和6年能登半島地震で被災された、伝統工芸品産地組合、団体等を支援することを目的に、下記の支援先に義援金をお送りしました。
支援金額:総額200万円 
珠洲焼創炎会 50万円
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140010/2/140010-2-a7f8aed3e5e599ce94acb9e8d472e5d8-2508x1672.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


・輪島塗関係団体など(予定)140万円 ※調整中

高澤ろうそく 10万円
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140010/2/140010-2-2869f44927b9c5af0cdf62a3a7a17f71-1000x667.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]




特定非営利活動法人DENTO
所在地:〒615-0092 京都市右京区山ノ内宮脇町15-1クエスト御池2F
設立:2021年11月
https://dento-japan.co.jp/
Mail : info@dento-japan.co.jp
Tel:080-4134-2606
FAX:050-3730-9607

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