バイオマスストロー400万本販売で、温室効果ガス排出の削減量を約3t(ストロー100万本分)突破!!(シバセ工業)
PR TIMES / 2024年7月31日 12時45分
今後もさらなる需要増加に期待
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わらおストローバイオマス25の商品画像
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国内トップクラスのストローメーカー、シバセ工業株式会社(本社:岡山県浅口市、社長:磯田拓也)は、リサイクル可能な非生分解性のバイオマスプラスチックストロー「わらおストローバイオマス25」を2023年秋から別注にて対応開始し、2024年4月からは標準規格品として30種類の販売を開始しました。2024年6月末時点で累計販売数400万本を突破し、石油由来のプラスチックストロー使用量に換算すると、100万本分の温室効果ガス排出の削減に成功しました。今後もさらなる需要増加が見込まれます。
■ 採用実例
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大手カラオケチェーン「ジャンカラ(株式会社TOAI)」のドリンクメニューに継続的に本格採用しています。「リサイクルできる」バイオマスストローをこれまで99万本導入しました。
そのほか、国内有名飲食チェーンは合計74万本導入、国内各所のテーマパークは合計15.4万本導入しています。
※いずれも2024年6月末時点
■ シバセ工業の方針と「リサイクルできる」バイオマスストローの開発背景
プラごみ問題でプラスチックストローは度々「悪者」扱いされてきました。日本でも「プラスチック削減」の風潮が強まり、当社でも従来のプラスチックストローの代替素材品である紙ストローや生分解性プラスチックストローなどの引き合いも増えてきました。
しかし当社では紙ストローや生分解性プラスチックストローは生産せず、プラスチックストローを一貫して生産し続けています。
1.紙ストローを生産しない理由
紙ストローは、紙を接着剤で固めて作るため、紙や接着剤の味がする、ふやける、ドリンクに接着剤が溶け込む、といった懸念があります。紙ストローの感触が苦手だという声も聞かれます。他にも、製造コストが高い、使用後は生ゴミと同じく水分を含んでいるため燃えにくいといったデメリットもあります。また強度を出すために厚みがあり、重くなってしまいます。重くなれば燃費が悪くなり輸送コストもかかります。
以上の理由から、飲み物に使用するストローにとって紙製は適していないと当社では考えています。
2.生分解性プラスチックストローを生産しない理由
生分解性プラスチックは微生物により「分解」します。捨てられても、分解するため問題はないように感じるかもしれません。しかし、分解の条件は、その環境に「分解微生物」がいて、分解酵素を作ることによって初めて分解されるのです。多くの生分解性プラスチックの生分解性は低いと言われています。土の中でも一部が残り、特に「海中」ではほとんどが分解されずに残ってしまうため、生分解性の素材を使用することが海洋プラスチックごみ問題の解決につながることにはなりません。
また製品になると、変形や劣化のために長期保管に向いておらず、使用できなくなる可能性があります。さらに、従来のプラスチックと見分けがつきません。従来のプラスチックは分解しない特性を持つため、溶かして再び製品にすることも可能ですが、そこに生分解性プラスチックが混ざってしまうと、強度が弱くなってしまいます。見分けがつかないと分別が難しくなり、リサイクルに影響を及ぼします。
使用後にリサイクルや焼却処理をするなら、生分解性である意味が無くなってしまいます。「分解性」というワードは、捨てることを前提にしているのです。
3.ストローはプラスチック素材が最適と判断
日本は、世界で最も「ごみ処理施設の多い国」であり、ごみ処理の技術も進んでいます。一般的にストローは「使い捨て」で、使用後は回収し正しく処理されます。1回きりの使用だからこそ、最適な材料を選択しなければなりません。
ステンレス製のストローなど、洗浄して繰り返し使用するストローがありますが、使用後には洗浄しなければなりません。細い筒状のストローは 、内側をきれいに洗わなければ汚れが残って、不衛生になります。きれいに洗浄するには、プラスチックストローの価格以上の手間、水、洗剤を使うようになります。水も貴重な資源です。日本だときれいな水は安く豊富に手に入りますが、世界では水が貴重な国が多いので、洗って再利用するよりは 1回きりの使用にした方が安く、衛生的で安全に使用できるのです。
従来のストローに使われているプラスチック「ポリプロピレン(PP)」は、車や食器などあらゆる分野にも使用されている汎用樹脂で、安全で低価格です。さらに同じ汎用樹脂である「ポリエチレン(PE)」と比較しても硬いため、薄い筒状にしても、氷の入ったジュースをかき混ぜることができる強度があり、マドラーとしての機能も有します。
これらの理由により、当社では、ストローの「消費者」、「提供する店舗」、「環境」視点からトータルで考えた結果、「プラスチックストローが最も適している」と判断しました。そのため紙ストローや生分解性プラスチックストローは生産せず、従来のプラスチックストローをこれからも生産し続けていきます。
4.リサイクルできるバイオマスストローの開発
多くのユーザー(=ストローを提供する店舗)は、地球環境のための対応が求められていました。しかし、ユーザー側のコスト増と消費者側からの不満も多い紙ストローへの切り替えに足踏みをしていました。
そこで開発したのが植物由来の「リサイクルできる非生分解性バイオマスプラスチックストロー」です。当社の方針とも合致しており、昨年春からの研究・開発を経て、同年秋に別注対応がスタートし、今年4月からは標準規格品のラインナップに追加しました。標準規格品化により、即日出荷および小ロットでの対応が可能となり一段と提供しやすくなりました。着実にユーザーの導入が増えてきています。
「リサイクルできるバイオマスストロー」の特長は、温室効果ガスの排出を低減し、石油資源の節約に貢献します。そして従来のプラスチックストローと同じ性質のためリサイクルが可能で、味や使い勝手に影響しません。また長期間保管が可能で、紙ストローや生分解性ストローなどの他の環境対応品と比較しても低コストで提供できます。
紙ストローを使って飲む時に感じる「口当たりの違和感」、「すぐにふやける」といった意見も、当社の「リサイクルできるバイオマスストロー」であれば長時間使用でき、飲み物の味に影響することなく美味しく飲むことができます。また、PLA素材などの生分解性バイオマスストローは分解しやすいため、「長期間・高温場所での保管に不適」で、製造コストも高く、「リサイクルできない」といったデメリットがあります。
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見た目や飲み心地など、通常のプラスチックストローと変わらない
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リサイクルできるバイオマスストローのメリット
そしてプラスチック問題は、プラスチック自体に問題があるわけではなく、ゴミ問題であって使用後に正しく処分すれば解決する問題です。
一方環境問題としての地球温暖化問題は、脱炭素への取り組みが必要です。プラスチックストローと紙ストロー、バイオマスストローで製造から焼却までのCO2の発生量を比較したデータ(LCA比較)からも、環境的には紙ストローが最も環境負荷が大きくバイオマスストローが最も環境負荷が少ないデータになっています。
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出典:使い捨てストローの環境影響のライフサイクル評価:米国における海洋ごみとのトレードオフ分析 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896972200105X
以上により、環境対応品の中でも「リサイクルできるバイオマスプラスチック」が一番ストローの素材として優れていると当社は考えています。
■ 「リサイクルできる」バイオマスプラスチックとは?
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「植物由来」で「非生分解性」(=リサイクル可能)プラスチックを25%使用。
バイオマスプラスチックは植物由来の原料から作られたプラスチックであり、「生分解性」と「非生分解性」に分けられ、その製法は大きく異なります。当社のバイオマスストローは生育時にCO2を吸収する植物から作られる非生分解性プラスチックを25%使用しており、使用後の焼却時にCO2を発生させても差し引きゼロのため、「カーボンニュートラル」による温室効果ガス排出低減につながります。
また当社では、バイオマスプラスチックの廃棄物は100%リサイクルしている為、「カーボンマイナス」による更なる温暖化抑制にも貢献しています。
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リサイクルできるバイオマスストローのライフサイクル
■ わらおストローバイオマス25ラインナップ
アイスコーヒー用、ジュース用、シェイク用、タピオカ用の各種口径にて合計30種類のバリエーションを揃えています。
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カラーは赤、黒、白、クリアの4色
【製品に関するお問い合わせ先】
シバセ工業株式会社
本社営業部 TEL:0865-44-2215
関東営業所 TEL:080-3876-2212
■会社概要会社名:シバセ工業株式会社
代表取締役社長:磯田 拓也
本社所在地:岡山県浅口市鴨方町六条院中3037
創業:1949年11月12日
資本金:1,000万円
従業員数:50名(2024年7月現在)
事業内容:飲料用・工業用・医療用プラスチックストローの製造・販売、モーター自動検査装置の開発・販売
HP:https://www.shibase.co.jp
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シバセ工業株式会社 外観
日本でのストロー生産は明治時代に、岡山県南西部の浅口市寄島町で始まったとされています。その伝統を受け継ぎ、国内で業務用ストロー生産量トップシェアを誇るシバセ工業株式会社は、飲料用ストローだけでなく工業・医療用途へも積極的に展開し、ストローの新たな市場を開拓しつつ、「リサイクルできるバイオマスストロー」の生産や電子事業への展開など新しいことに挑戦を続け、永続的に成長できる企業を目指します。
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