猛暑を過ぎた秋冬は“かくれ脱水”で体はカラカラ 「脱水便秘」が増加のおそれ 知識と対策の情報発信を目指し「脱水便秘研究所」を発足
PR TIMES / 2024年11月2日 16時40分
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150571/2/150571-2-4a21ce9a97fe6c900ff2a54b2edd1d26-1571x1042.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
近年の気候変動によって猛暑日が連続日数記録を年々更新することや、厳しい残暑の長期化は、「異常気象」といわれています。猛暑から急に気温の下がる秋冬は、渇きを自覚しづらく、知らないうちに水分が不足する「かくれ脱水」に注意が必要です。体内の水分が不足すると便が固くなってしまい、便秘症状を引き起こす要因となります。この症状を「脱水便秘」と称し、正しい知識と対策の情報発信を行うため、「脱水便秘研究所」を発足します。2024年11月1日に特設サイトをオープンし、今後も情報の発信を行います。
URL:https://onemove.co.jp/dassuibenpi-lab
■脱水便秘のメカニズム
「異常気象」といわれる気候変動は夏の猛暑や、秋以降も続く厳しい残暑を引き起こしています。夏と冬の二季化が進むとされる日本で、これらの急な気温の変化は私たちの健康に大きな影響を与えています。夏特有と思われた水分不足による脱水状態は、今や年中注意が必要になりました。急な気温の低下によって、油断をして水分補給を怠れば、「かくれ脱水」の状態になり、体全体だけでなく腸の中の水分が減ってしまう恐れがあります。
人は水分補給をしているつもりでも水分の約80%以上は小腸で吸収され、便を作る働きがある大腸にはわずか20%程度しか届きません(※1)。よって水分補給をしているようでも、腸が脱水状態になれば、本来便に含まれるはずだった水分を大腸が吸収してしまい、便が硬くなって便秘を引き起こします。だからこそこの季節に気をつけなければいけないのが、「脱水便秘」です。
※1:PubMed(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2966032/)
■便秘は全身の健康リスクにつながる
便秘は放置しがちな人が多い症状です。しかし放置すると、大腸の中でたまった便がさらに水分を奪われ硬くなり、ますます便が出にくくなって慢性的な便秘となる悪循環に陥ってしまいます。
便秘で腸内に便が長時間溜まった状態は、腸内環境を悪化させます。腸内環境が悪化すると、QOLが低下するだけでなく、アレルギー疾患やメンタルヘルスの悪化、腎臓病、心疾患、認知機能の低下など、全身にさまざまな悪影響を及ぼします。正しい腸活習慣で便秘を予防することは、健康的な生活には欠かせません。
■水分補給チェックリスト
□ 秋冬でもしっかりと水分をとる(目安:1.5L/日)習慣がある
□ 汗をかいたら水分補給は欠かさない
□ のどの渇きを感じない
□ 食事の基本は規則正しく、腹八分
□ 毎日規則正しく排便がある
□ 便の色は茶色または黄色だ
□ 自分のおならの臭いが気にならない
※該当する項目が多いほど、水分補給がしっかりとできています
※該当する項目が3個以下の人は、腸の水分が不足している恐れがあります
■体全体と腸の水分補給&腸内環境を整えて、毎日スッキリ・元気に!
正しい「水分補給」と「腸活習慣」で脱水便秘を対策!
<脱水を防ぐ効果的な水分補給方法>
・のどが渇かなくてもこまめに水分補給
・食事も重要な水分なので欠食しない
・アルコールを飲むときは水も一緒に
・運動時はコップ1杯を15分ごとに
・経口補水液で塩分やミネラルと糖分をバランス良く摂取
<腸内環境を整える腸活習慣を>
腸内には約100兆個(約1,000種類以上)の細菌が棲み、腸内フローラを構成しています。その構成する腸内細菌たちは、これまで「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分類されてきました。しかし、研究が進み、悪玉菌と考えられていた菌もヒトの健康維持に影響しているなど、いまはこの分類に当てはまらない例が多く確認されるようになっています。また、腸内細菌とそれらがつくった物質などをまとめて腸内環境と捉え、「良い状態」「悪い状態」を判断するように変わりつつあります。いろいろな種類の菌がいることが重要で、特定の菌の割合や量だけで腸内フローラのバランスの良し悪しを決めることはできないと考えられるようになってきています。とはいえ、善玉菌を優位に保つことが大切なことは変わりません。
善玉菌として代表的なのが、乳酸菌やビフィズス菌です。これらはプロバイオティクスといいます。しかし、プロバイオティクスの摂取だけでは、善玉菌は増殖しません。そこで、効果的な方法の一つが、善玉菌のエサとなる成分(プレバイオティクス)を摂取することです。プレバイオティクスには食物繊維やオリゴ糖などがあります。
<オリゴ糖で腸の水分補給・保水・保湿を>
オリゴ糖の一種である「ラクチュロース」は、大腸に棲む善玉菌の代表であるビフィズス菌のエサになるため、日本人の腸内環境改善に適した甘味料として注目されているプレバイオティクスです。さらに、糖であるラクチュロースは、腸内に届いたときに浸透圧を高めることで管腔内の水分の保持量を増やし、便を出やすくする働きがあります(※2)。
※2:腸内細菌学会(https://bifidus-fund.jp/keyword/kw074.shtml)
食物繊維豊富な秋の食材を摂取
ラクチュロースのほかに、プレバイオティクスとなる食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類があります。「水溶性食物繊維」は、腸内環境の働きを助ける菌のエサとなります。一方、「不溶性食物繊維」は便のかさを増し、便通を促します。便秘を予防するには、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」を、1:2の割合で摂取するのが理想的です。
実りの秋は、食物繊維を含む食材も豊富。旬の食材で、おいしく腸内環境を整えましょう。
【水溶性食物繊維を多く含む食品】海藻類、いも、柿、りんご
【不溶性食物繊維を多く含む食品】豆類、ごぼう、栗、かぼちゃ、きのこ類
※当リリースの内容について、書籍『便秘の神様』の監修なども担当された、
大阪たにぐちクリニック 谷口 一則院長に「脱水便秘」のメカニズム、セルフチェック法、対策などを監修いただいております。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150571/2/150571-2-44a06e3e79c900c44a08f267f5e716f5-1803x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<たにぐちクリニック 谷口 一則 院長>街の家庭医として、患者の健康や介護に携わる傍ら、NPO21世紀の医療医学を考える会(eクリニック)理事として、統合医療的な立場でがん患者さんのサポートを行う。 50代以降の中高年層の働き盛り世代が元気で明るいセカンドステージを歩めるよう、セミナー活動や音楽ライブ、旅の企画、落語会なども主催。
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