GA-ASI、国内初となる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」のデモフライトを成功裡に終了
PR TIMES / 2018年6月21日 17時1分
[画像: https://prtimes.jp/i/32724/3/resize/d32724-3-705255-0.jpg ]
遠隔操縦無人機の大手企業である米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(General Atomics Aeronautical Systems、Inc.以下「GA-ASI」)は、2018年6月20日(水)、国内初となる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」を使用した大規模なデモフライトを完了したことを発表しました。本デモフライトは、5月10日(木)から24日(木) にかけて、遠隔操縦無人機の民間および科学研究分野での利用を促進することを目的として行われたものです。
デモフライトの終了にあたり、GA-ASI最高経営責任者のリンデン・ブルーは次のように述べています。「壱岐市長をはじめ関係者の皆様のご協力に感謝申し上げます。日本の海洋環境における長滞空型遠隔操縦無人機の飛行は貴重な情報をもたらしたと考えており、デモフライトから収集した貴重なデータを確認する作業を開始します。」
実証試験は長崎県・壱岐空港を運航拠点として行われ、デモフライトから次のようなガーディアンの能力が実証されました。
●普賢岳の火山活動と壱岐での小規模な山火事の観測を行い、災害時の人道支援・救助への対応が可能であること
●排他的経済水域(EEZ)における過剰漁獲による環境への影響を巡視すること
●巡回中の水産庁に監視活動を提供できること
●日本の空域での安全な運航にGA-ASIの衝突回避システムが有用であること
●SeaVue レーダーの自動船舶識別装置(AIS)の能力を確認し、海賊船や違法漁業への対策として海上での迅速な船舶確認が可能であること
ガーディアンは20時間を超える航続能力を持ち、2008年以来、アメリカ合衆国税関・国境警備局での運用実績があります。
これは民間企業では国内初となる、長距離航続が可能な遠隔操縦無人機の実証試験でした。航空機のセンサーには、長距離用海上探索レーダー、自動補正光学赤外線ビデオカメラ、短距離空対空レーダーを含む衝突回避システムなどがあります。
デモフライトは壱岐空港の職員に方々と関係当局との協力のもとに行われました。ガーディアンによって収集されたセンサーデータは科学研究機関に提供し、飛行データは国際民間空域での遠隔操縦無人機の飛行許可制度の確立を支援するために、関係機関に提供します。
デモフライトの運航に際しては、GA-ASI本社より、飛行実績において経験豊富なパイロット、センサーオペレーター、整備担当者を含むチームが来日し、あらゆる状況を鑑みて安全運航を行いました。本実証試験の主体はGA-ASIで、資金および使用された機器はGA-ASIが提供しました。
GA-ASIについて
ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(General Atomics Aeronautical Systems, Inc.略:GA-ASI)はジェネラル・アトミクス社(General Atomics)の関連会社です。定評ある信頼性の高い無人航空機システム(UAS)、レーダー、電気光学および関連ミッションシステムの大手設計・製造メーカーです。 GA-ASIは、500万時間以上の飛行実績を持ち、永続的な飛行に必要な統合センサーとデータリンクシステムを備えた長期耐久マルチミッション対応航空機を提供し、状況認識と迅速な対応を可能にするための航空革新を行ってきました。同社はまた、さまざまな地上制御ステーションやセンサー制御/画像解析ソフトウェアの製作、パイロットのトレーニングとサポートサービスの提供、およびメタマテリアルアンテナの開発を行っています。詳細については、www.ga-asi.comをご覧ください。
壱岐市について
長崎県壱岐市は、九州北西部の玄界灘に位置する離島です。福岡市博多港から高速船で約1時間の距離にあり、人口約27,000人、島の面積は139.42平方キロメートルです。
詳細については、壱岐市公式ウェブサイト(https://www.city.iki.nagasaki.jp/)をご覧ください。
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