全自動バイオリアクターで血清成分の作出が可能に、培養肉最大の課題であるコストの壁を突破へ
PR TIMES / 2019年3月27日 15時40分
細胞培養技術を用いた食肉生産、「細胞農業」スタートアップのインテグリカルチャー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:羽生雄毅、以下、「当社」という。)は、独自の細胞培養システム “CulNet System” のラボスケール・バイオリアクターを開発し、血清成分の作出を開始しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/34252/3/resize/d34252-3-943248-0.jpg ]
当社は細胞培養技術によって作られた食品を、消費者の手の届く価格帯で提供することで、持続可能なタンパク源を提供することを目指しています。
従来から細胞培養で食肉を生産することは可能でしたが、問題はコストで、100gの肉を培養するのに数百万円のコストがかかりました。そこで当社では、高コストの原因である血清成分や成長因子を外部から添加せずに、内部で生産できる「CulNet System」(特許取得済み)を開発し、細胞農業の低コスト化に取り組んでいます。
今回開発した完全自動型のCulNet Systemは、制御装置によって動物体内の細胞間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です。既にラボスケールで、自動で管理された制御装置下で種々の細胞を培養し、高コストの一因であった血清成分の作出を始めています。これにより、血清成分の内製化を行い、細胞農業の大幅なコストダウンを実現します。
将来的には、現行の食肉と同等の価格を実現し、増加を続ける世界の食肉需要に対して持続可能な供給手段の実現を目指して参ります。
インテグリカルチャー株式会社
https://integriculture.jp/
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