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現代バイオ、GBCにて無毒性薬物による「膵臓癌ほぼ完治」動物実験結果を初公開

PR TIMES / 2019年7月2日 16時29分

NOAEL(最大無毒性容量)以下での投与による癌細胞減少水準が既存薬の2倍 / 癌細胞の死滅まで持続。繰り返し投薬可能メカニズムお披露目 / 膵臓癌治療 第1号の新薬ポリタキセルの臨床1床まで通ればファストトラックの指定有力

韓国KOSDAQ上場企業である「現代バイオ」は、当社が開発中である「NOAEL抗癌セラピー」の第1号抗癌新薬物質、「ポリタキセル(Polytaxel)」の膵臓癌に対する有効性評価結果を初めて公開した。膵臓癌を持つ動物を対象とした実験結果では、NOAEL(最大無毒性容量)以下で抗癌薬物を投与しても毒性による副作用なく癌細胞がほぼ死滅水準になるという事実が確認され、今後韓国を含む世界各国から注目を浴びるものと思われる。

現代バイオは6月28日、新たな抗癌治療法である「NOAEL抗癌セラピー」の有効性評価結果を食品医薬品安全庁主催の「グローバル・バイオ・コンファレンス2019」 (GBC 2019)で初公開した。

現代バイオの資料によると、ポリタクセルをNOAEL容量である20mg/kg投与した動物の癌組織の大きさは、平均 446.41mm3から42.96mm3、90.4% 減少したとされている。その反面、既存の抗癌治療剤であるドセタキセル(Docetaxel)を同量投与した動物は癌組織が平均 198.86mm3に縮小し、減少率が55.5%に留まった。

毒性による体重変化実験でもドセタキセルは試験対象動物の体重が平均80.9%に減少、ポリタキセルは105.2%と、大きな変化はなかった。薬物の毒性が体内で発現しないと体重は維持するか増える傾向がある。

現代バイオは、特に今回の試験にてNOAELの2倍容量である40mg/kgのポリタキセルを投与した際の薬効が 20mg/kgの場合とほとんど変わらない、いわゆる「薬物限界効能不変(dose independent)」の結果が確認できたと述べると共に、60mg/kg全部を投与したグループより20mg/kgを3回に分けて投与したグループの方が治療効果がより高いという事実も確認できた事を明らかにした。薬物の少量・複数回投与が多量・単回投与より良い治療効果を表したのは薬物の体内残留期間が長く、一定な濃度を維持したからであり、癌種別に最適の投与方法が見つかれば癌細胞が死滅するまで安全な抗癌治療が可能であることを意味する。

現代バイオは抗癌剤の毒性問題を解決したNOAEL抗癌セラピーは、NOAEL以下薬物投与量で患者への副作用や苦痛を与えず癌が完治するまで持続かつ繰り返し投薬できる新しい抗癌メカニズムであると説明した。

今回の試験結果を基に現代バイオは、膵臓癌動物を対象にポリタキセルのNOAEL容量である20mg/kgより少ない投与量でも薬効を高める試験を行っている。

現代バイオ担当者は「NOAELセラピーは患者にNOAEL以下容量の薬物投与で苦痛のない治療過程を通じて癌を完治することを目標とする次世代抗癌セラピーという点で抗癌剤の毒性問題を解決できなかった既存セラピーと大きく異なる」とし、「15mg/kgまたはそれ以下の容量で多様な投与方法をテスト中であり、有意義な結果も得ている」と明らかにした。また、「様々な癌に適用できるNOAELセラピーの第1号新薬であるポリタキセルが臨床を通れば、約70年間抗癌治療を主導してきた既存の化学療法を代替する新たな抗癌療法が韓国の研究技術陣の手で誕生すること」とし、「世界抗癌治療の歴史に新たな幕がひらけられることを期待する」と述べた。

現代バイオはNOAEL抗癌セラピー完成のため、筆頭株主であるCNPharmと共同で難治性疾患の膵臓癌を対象にグローバル臨床突入に向けた準備作業を進めている。米国食品医療局(FDA)によると2006~2015年全臨床を終えた改良新薬の候補物質が臨床1床に成功した割合は70%に至る。

[参考資料]

1. NOAEL抗癌セラピー膵臓癌有効性評価結果

膵臓癌の癌組織大きさ変化 (効能) 膵臓癌体重変化 (副作用)
[画像1: https://prtimes.jp/i/35123/3/resize/d35123-2-986575-0.gif ]


2. グローバル・バイオ・コンファレンス (GBC)
韓国食薬庁が毎年主催する「グローバル・バイオ・コンファレンス(GBC)」は、韓国をバイオ産業のHUBとして育成するため、バイオ分野を先導する韓国と全世界の学系及び産業界が集まり、バイオ医薬品の開発動向やグローバルイシューを共有することでバイオ分野の発展を図るグローバルコミュニケーションの場であり、今年は6月24日から 28日までソウル・サムソン洞グランドインターコンチネンタル・ソウルパルナスで「バイオ革新、新しい未来」を主題として行われた。今回のイベントでは、米国ベイラー医科大学マルコン・ブレンナー博士、米食品医薬局 (FDA)シャイン・チョン・チャウ博士等といった世界的碩学やファイザー、キュアバック、サムスンバイオロジックズ、緑十字、Celltrion等代表的なバイオ企業が参加した。

28日に行われた 「先端薬物伝達技術フォーラム (Advanced DDS Forum)」では薬物伝達技術分野の世界的碩学である現代バイオのソン・ヨンス博士が 「NOAEL抗癌セラピーのための次世代薬物伝達システム (A next generation drug delivery system for NOAEL cancer therapy)」という主題でNOAEL抗癌セラピーの特徴や長所などを発表した。特にこのフォーラムでは薬物伝達技術分野の最高学術誌である「Advanced Drug Delivery Reviews」誌の編集長Hamid Ghandehari博士、薬物伝達体の権威ともいわれる米ユタ大学のキム・ソンワン教授、漢陽大学のユン・チェオク生命工学科教授、チェ・ジンホ元梨花女子大学教授等、薬物伝達体分野の世界的識者が近年の研究実績等を発表し、世界の注目を集めた。

カリフォルニア工大(CalTech)で無機化学博士学位を受けたソン博士は、韓国科学技術研究院(KIST)科学技術部研究開発室長、大韓化学会会長、梨花女大教授職等を歴任し、科学技術賞、国民勲章創造賞等を受賞し、SCI級論文210編を発表した薬物伝達技術分野の世界的権威として挙げられている。

3. ドセタキセル(Doxetaxel)のNOAEL(NOAEL) vs. ロエル(LOAEL)
NOAEL(NOAEL: no observed adverse effect level)は薬物投与の際、体内副作用が現れない最大容量を意味し、「最大無毒性容量」と称する。ドセタキセル(Docetaxel)のような強い毒性の薬物はNOAEL値がないものと見なされる。すなわち、いくら極小量を投与しても副作用が現れるという意味である。そのため、この場合はNOAELの代わりにLOAEL( lowest observed adverse effect level) 、つまり 「最小副作用容量」を副作用指標として使用し、これは副作用が出始める最低水準容量を意味する。

ドセタキセルのLOAEL容量は0.45mg/kgであり、 今回実験で投与されたポリタキセルのドセタキセル含有量 20mg/kg 容量はドセタキセル最少副作用容量(LOAEL)の44倍に達する量である。

4. 資料写真

[画像2: https://prtimes.jp/i/35123/3/resize/d35123-2-629062-1.jpg ]


(説明) 6月 28日に行われた「グローバル・バイオ・コンファレンス(GBC)2019」の先端薬物伝達技術フォーラム (Advanced DDS Forum)でNOAEL抗癌セラピーのための次世代薬物伝達システム(A next generation drug delivery system for NOAEL cancer therapy)というテーマでNOAEL抗癌セラピーの特徴やメリットなどを発表する現代バイオのソンヨンス博士の様子。

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