白川郷ライトアップは今年から完全予約制に!新体制でのライトアップイベント開催日程を発表
PR TIMES / 2018年7月6日 10時1分
冬の風物詩として国内外から多くの観光客が押し寄せるライトアップイベントが、大きく変わります。
■日程:2019年1月14日、20日、27日、2月3日、11日、17日の全6日間
■場所:白川村荻町集落内
■対象:ライトアップに来場予定の方全て
■詳細:イベント当日の入村制限あり。事前申込、抽選式の完全予約制の導入
来年で33年目となる白川郷ライトアップは、運営を大きく刷新し、抽選式の完全予約制イベントして新たな試みにチャレンジします。決断に至るまでには村内で多くの議論が繰り返されましたが、ご来場していただくお客様のためにこのような決断をしました。
1. ライトアップ中止の危機
[画像1: https://prtimes.jp/i/35587/3/resize/d35587-3-496820-3.jpg ]
村内人口わずか1,700人弱の地域に国内外から年間約170万人もの観光客が訪れる世界遺産・白川郷。
その中でも特に人気のライトアップイベントは、わずか2時間というイベントにも関わらず、7,000 - 8,000人もの観光客が押し寄せ、村の受入能力を大幅に超えた来場者数に、現場では数々の問題やトラブルがありました。
中でもインバウンド観光客が多く言語問題や文化の異なる国の方々への対応が後手に回っていました。
村内では、「課題解決策がない中で、ライトアップイベントを続ける必要はあるのか?一度中止して、じっくり解決策を見つけてから実行するべきではないか?」というような反対意見も多数ありました。
ただしこのイベントを心待ちにしているお客様のことを考えると中止という選択肢はなく、どのようにして運営してくかをみんなで考えることが重要でした。
そこで来年に向け、『考えうることは全部やってみよう』と結束し、動き出しました。
2. 完全予約制導入の背景
[画像2: https://prtimes.jp/i/35587/3/resize/d35587-3-877052-2.jpg ]
昨今のインバウンド観光客の急増により、白川郷もインバンド対応が必須となっています。
ライトアップ当日の正確なデータはありませんが、感覚的には50-70%がインバウンド客といった状態です。
言語の問題や文化・習慣の違いなどにより、ここ数年は現場でのトラブルが絶えませんでした。
2017年から外国人対応スタッフの配置、展望台行きシャトルバス整理券の配布などで対応していましたが、それでも現場は混乱する事態が発生していました。
そこで下記3つの課題を解決することが重要と考え、完全予約制を導入するに至りました。
早めに正確な情報を発信する
イベント当日の大渋滞
展望台行きシャトルバスチケットの配布方法
わずか1,700人、ライトアップ会場となる荻町は580人の小さな村の新たな挑戦が始まります。
具体的な申込方法などは、白川郷観光協会のウェブサイトに記載していますのでご参照ください。
3. 白川郷が目指す姿
[画像3: https://prtimes.jp/i/35587/3/resize/d35587-3-224248-1.jpg ]
地方創生やインバウンドなどの成功事例として頻繁にメディアで取り上げられる白川郷ですが、実はオーバーツーリズムの問題に直面しています。
ライトアップに限らず、普段から中華圏の団体旅行客が多く、個人旅行の欧米系旅行者は最近では白川郷を敬遠し始めているということを良く聞きます。
もちろん来て頂けることは非常にありがたいのですが、白川郷の良さは、”ヒト”なのです。
パシャパシャと写真を撮るだけでなく、囲炉裏を囲んでじっくり語るのが白川郷の伝統です。
今回の完全予約制の裏には、"原点に戻ろう!"という意図があります。
ライトアップを始めた33年前は、高速道路もなく、世界遺産でもなく、豪雪地帯の白川郷にはほとんど観光客が来ない時代に、当時の村民が集結して考え出した答えが、”まずは来てもらわな良さが伝わらん!雪景色の合掌造りにライトを照らして幻想的な風景を作り出そう!そして我々のことを知ってもらおう”でした。
第10回目までは写真好きの人たちが集まる程度で100人規模だったこのイベントも、
世界遺産に登録され、また高速道路が開通してアクセス面の改善などのプラス要因もあり、
数千人が押し寄せるイベントとなりました。
『ご来場頂いた方に良い思い出を持ち帰っていただきたい!』
『自分たちの受け入れ対応できる規模感でやっていこう』
『当日の不確実性を排除し、ホスピタリティを取り戻そう』
ライトアップを始めた頃の初心に戻り、白川郷で新たな試みがスタートします。
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