『オウム真理教元幹部の手記』12月27日発売
PR TIMES / 2018年12月17日 12時40分
─麻原彰晃の本当の姿を間近で見続けてきた数少ない弟子のひとりが語る、その素顔と狂気への道のり─
株式会社青林堂は、オウム真理教で故麻原彰晃(本名・松本智津夫)にもっとも近い側近として、ボディガードを務め、松本サリン事件にも実行犯のひとりとしてかかわった元幹部、富田隆氏(シーハ)による著書『オウム真理教元幹部の手記』を12月27日に発行します。
富田氏は、昭和61(1986)年、オウム真理教に入信。当初から麻原彰晃の信任も厚く、入信から数年で幹部にまで上り詰めた。麻原彰晃と常に間近で接する立場にあり、その真の姿を知る数少ない人物のひとりである。松本サリン事件実行後、平成6(1994)年12月に妻となる女性とともに教団を脱出。翌平成7(1995)年6月16日逮捕状が出たのを機に出頭、逮捕。裁判の結果、殺人及び殺人未遂・殺人予備罪により懲役17年の判決が確定。逮捕から数えて18年目の平成25(2013)年に出所。本書はサリン事件に実行犯としてかかわった元幹部自身が書いた著書である。
いわゆるオウム真理教事件を引き起こした麻原彰晃が犯罪者となる前の求道者としての素顔や、ごく初期の頃から傍でその本当の姿を見続けてきた、数少ない弟子のひとりでなくては伝えることのできない、麻原が道を踏み違えた瞬間の詳細、さらにはその後テロリスト集団形成へと一気に転がり落ちていくありさまが、はっきりと写し出されている。麻原彰晃だけでなく、井上嘉浩や端本悟、新実智光など、他の幹部の生々しい日常もリアルに描かれているのは当事者の著書であればこそ。平成最大の大事件となったオウム真理教事件の全容を知るにも適した書である。
麻原彰晃は本気で自分を最終解脱者と思い込んだ。拡大する妄想は、それを信じた信者が凶行に走る一因となった。周囲の幹部がイエスマンばかりだったのもそれに拍車をかけた。富田氏は元教団幹部として、信者を巻き込み、多くの被害者を出したことに対する懺悔と謝罪、そして今なお神秘的なものに惹かれる人々に対する警鐘として本書を書いた。
[画像: https://prtimes.jp/i/40188/3/resize/d40188-3-420435-0.jpg ]
〈著者紹介〉
富田隆(とみた・たかし)
昭和33(1958)年青森県八戸市生。日本大学理工学部建築学科中退。少年期より空手を学び、心身を鍛錬。後にダンス教師となり、ここで出会った最初の妻とともにオウムに入信。修行に励み、麻原の信頼を得て幹部に。後に松本サリン事件に加わることになる。教団幹部として麻原に接する中、その真実を知り、2度目の妻とともに教団を脱出。地下鉄サリン事件後、出頭。懲役17年の刑期を終え、出所。
〈書籍情報〉
書 名:『オウム真理教元幹部の手記』
著 者:富田隆
定 価:1500円(税別)
判 型:四六判並製 248ページ
ISBN :978-4- 7926- 0640-4
発売日:平成30年12月27日
発 行:株式会社青林堂
※詳細はhttp://www.garo.co.jp/comic/aum.htmlまで
〈主な内容〉
●麻原彰晃は、決して最終解脱者ではなく、空中浮揚などの特殊能力はなかった。
●信者を精神的に徹底的に追い込むことで、凶悪犯の人格を持たせ、凶行を行わせた。
●資金の大半はお布施。信者には資産家もいて億単位のお布施もあった。
●貧困家庭に育った麻原自身はまったく贅沢をしていなかった。
●資金の大半を武器の購入や開発につぎ込んだが、大型ヘリは動かず、潜水艦は沈むというありさま。数少ない成功例のひとつが、毒ガス関連という最悪の結果だった。
●井上嘉浩、端本悟、新実智光、村井秀夫、中川智正、遠藤誠一などの幹部の日常も。
●麻原の取り巻きがイエスマンだらけだったことも暴走に拍車をかけた。麻原を暴走させた幹部として、井上嘉浩、村井秀夫らをあげている。特に井上嘉浩は、ありもしないことで麻原を煽ったと批判。
●上祐史浩は、イエスマンではなかったために中枢の情報を知らされていなかった。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社青林堂
Tel:03-5468-7769 Fax:03-5468-7369
Email:japanism@garo.co.jp
担当:上原(かみはら)
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