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田中貴金属記念財団 「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表

PR TIMES / 2020年3月31日 14時5分

「世界のE-waste(電子ゴミ)から貴金属資源化産業を生むリサイクル技術の創出」で、大阪府立大学 小西 康裕 教授と、「ミステリアスな金の表面を分子レベルで解明する」で、高知大学 山田 和彦 准教授が、ゴールド賞を受賞 
~パン酵母による低コストで環境に優しい貴金属リサイクル技術と金の新しい用途開発を加速させる解析技術が受賞~



 一般財団法人 田中貴金属記念財団(代表理事:岡本英彌)は本日、2019年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表しました。
 厳正な審査の結果、200万円を授与する「ゴールド賞」は、大阪府立大学の小西 康裕 教授と高知大学の山田 和彦 准教授への授与を決定しました。また、「シルバー賞」は5件、「萌芽賞」は2件の採択となりました。

 田中貴金属記念財団では、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術と社会経済の発展に寄与することを目的に、多くの人々に対して、豊かな社会を感じていただける活動を展開しています。本助成金制度は、「貴金属が拓く新しい世界」へのさまざまなチャレンジを支援するため、1999年度から毎年実施されています。第21回目となる今回は、貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発に対して、あらゆる分野から研究を募集しました。その結果、合計198件の応募があり、この中から合計26件の研究に対し、総額1,610万円の研究助成金を授与します。

「ゴールド賞」2件の受賞者と研究名、受賞理由は下記のとおりです。

■大阪府立大学 小西 康裕 教授
「世界のE-waste(電子ゴミ)から貴金属資源化産業を生むリサイクル技術の創出」
本研究では、『パン酵母(普及品)を分離剤に用いて、液中の貴金属を高効率で選択的に回収する』ことにとり組んでいます。世界のE-waste(電子ゴミ)から「すべての人(先進国だけでなく発展途上国も)が簡単に使えるパン酵母を用いて貴金属を分離・回収する」研究であり、従来よりも低コスト・高効率かつ低エネルギー・低炭素型の貴金属リサイクル技術を創出し、E-wasteの資源化産業を興すための基盤構築の可能性について高く評価されました。

■高知大学 山田 和彦 准教授
「ミステリアスな金の表面を分子レベルで解明する」
本研究では、『世界で唯一「金(197Au)」を測定することができる次世代型 NMR 装置を活用して、ミステリアスな金の表面の解明に挑戦する』ということに取組んでいます。工業用材料としての金は、電子部品、光学センサ、触媒、医療・診断器材、接合材など多分野で利用されていますが、その有機結合構造や動的分子挙動には明確な説明がありませんでした。NMR法に超高感度な測定システムを開発・導入することで、今まで見えなかった有機‐金属結合の構造や動的挙動が解明されることにより研究開発を加速できる可能性が高く評価されました。

 その他「シルバー賞」5件、「萌芽賞」2件、「奨励賞」17件、および本助成金実施概要については、次の通りです。なお、2020年度の研究助成金については、今秋に募集を開始する予定です。

2019年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者一覧(敬称略)

[画像1: https://prtimes.jp/i/43319/3/resize/d43319-3-847537-0.png ]



[画像2: https://prtimes.jp/i/43319/3/resize/d43319-3-524366-1.jpg ]

― 2019年度「貴金属に関わる研究助成金」募集概要 ―
【応募条件】
・貴金属に関わる新しい技術であること
・製品に革新的な進化をもたらす貴金属に関わる研究・開発であること
・貴金属を利用した新しい製品の研究・開発であること
※貴金属とは、白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8元素をさします
※他の材料メーカーと共同開発を実施しているもの(予定も含む)は、その旨を明記してください
※すでに製品化・実用化されている、あるいは予定されているものは対象外となります
【助成金額】
・プラチナ賞 500万円(1件)
・ゴールド賞 200万円(1件)
・シルバー賞 100万円(4件)
・萌芽賞(37歳以下) 100万円(2件)
・奨励賞 30万円(複数件)
※該当の助成金は奨学寄付金として取り扱います。
※各賞は、「受賞該当なし」の場合もあります
※件数は原則であり、変更する場合があります
【募集資格】
・日本国内の教育機関、国公立及びそれに準ずる研究機関に所属されている研究者、又は国内の学協会に所属する研究団体の研究者
・日本国内の研究機関に所属されていれば、活動拠点は国内・海外を問いません。
・萌芽賞は、2019年 4 月 1 日現在において 37 歳以下の若手研究者を対象としております。
【募集期間】
2019年9月2日(月)9:00~2019年11月29日(金)17:00
【研究助成金制度に関するお問い合わせ】
「貴金属に関わる研究助成金」事務局
田中貴金属工業株式会社 新事業カンパニー 企画室内
〒100-6422 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
TEL:03-6311-5596  FAX:03-6311-5529  E-mail:joseikin@ml.tanaka.co.jp
田中貴金属記念財団ホームページ:https://tanaka-foundation.or.jp

■田中貴金属記念財団
名称:一般財団法人 田中貴金属記念財団
設立日:2015年4月1日
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
代表理事:岡本英彌(TANAKAホールディングス(株)相談役)
事業目的:貴金属に関する研究への助成を行い、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術ならびに社会経済の発展に寄与すること。
事業内容:貴金属に関する学術的、技術的な研究に対する助成
    貴金属に関する優れた研究に対する顕彰及び講演会等の開催

■田中貴金属工業株式会社
本社:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
代表:代表取締役社長執行役員 田苗 明
創業:1885年 設立:1918年 資本金:5億円
従業員数:2,332名(2019年3月31日) 売上高:7,658億6,942万3,000円(2018年度)
事業内容:貴金属地金(白金、金、銀ほか)及び各種産業用貴金属製品の製造・販売、輸出入
HPアドレス:https://tanaka-preciousmetals.com

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