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【イベントレポート】「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉製作記者発表会」

PR TIMES / 2019年11月14日 17時15分

太鼓芸能集団 鼓童は、鼓童がパフォーマンスを行い、ロベール・ルパージュが演出を手掛ける新演目の製作記者発表会「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉製作記者発表会」を開催いたしました。



・株式会社北前船 代表 青木孝夫よりご挨拶
太鼓芸能集団「鼓童」の企画制作を行っている株式会社北前船 代表 青木孝夫氏より、今回の鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉製作の経緯、ロベール氏と鼓童の出会いについて「鼓童は、1971年(前身『佐渡の國鬼太鼓座』時代)から日本の太鼓を舞台芸術として昇華させていく歴史の先頭に立ち、道を切り拓いてきました。そして2020年、新たに日本の太鼓の可能性を探るべく世界初演に向け準備をしています。ロベール・ルパージュさんはアイディアに満ち溢れた演出家で、映像とテクノロジーを駆使しながら、鼓童がパフォーミングアーツとしてさらに進化するような舞台芸術作品を作り上げています。舞台を通して人間の根源的な価値を見出し、未来に希望をもっていただけるような舞台となっています」と説明しました。

・演出 ロベール・ルパージュ氏、鼓童 住吉佑太氏のクロストーク
青木孝夫代表の呼び込みで、本公演の演出を手掛けるロベール・ルパージュ氏と本公演の音楽監督である鼓童 住吉佑太氏が登壇。鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉にまつわるクロストークを実施しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-986580-0.png ]

Q.本作品に込めたそれぞれの想いについて
A.住吉氏「今回の舞台は、自分たちでは作り上げることができない作品です。鼓童では、人間誰しもが持っている人間の魂や本能的な部分に訴えかけるテーマを表現していますが、そこにロベールさんのテクノロジーを使った演出をかけ合わせ、打ち手の魂を表現しています。一見、テクノロジーと魂はかけ離れたものに思えますが、テクノロジーによって人間の根源的な部分が浮き彫りになるような作品となっています」

A.ロベール氏「我々表現者に共通する『創造』という部分を重視し、鼓童の音楽とともに人間の本質を「創造」というテーマで表現しました」

Q.(ロベール氏)鼓童のどのような部分に魅力を感じましたか?
A.ロベール氏「厳しい規律の中で鍛錬を重ねた作品作りに惹かれました。表現者に共通する点である、鍛錬を重ねることで超越したパフォーマンスを行う鼓童に魅力を感じました。また、太鼓の魅力は人々の魂に届く、深いバイブレーションを持っている点だと思います」

Q.〈NOVA〉でチャレンジすることについて
A.ロベール氏「まず、テクノロジーと人間らしさのバランスの調整に挑戦しました」

A.住吉氏「普段の作品作りでは曲に合わせ動きや表現を考えるが、今回は何もない状態からロベール氏のコンセプトやストーリーをもとにやりとりを重ね、音楽と表現を生み出しました。その点は鼓童のクリエイションで今までにない挑戦でした。また、音楽面では、テクノロジーを駆使した映像など、音楽以外の要素が多いため音楽面でも緩急の振り幅が広がっています」

Q.(住吉氏)「音を見る」「サイマティクス」というテーマ聞いた際の感想・象徴するシーン
A.住吉氏「サイマティクスには以前より興味がありました。今回の作品ではサイマティクスの表現に留まるだけではなく、全ての素粒子が音によって結ばれているという哲学的なことや、自然の中から生まれる音、人類が築き上げた文明の音、自らの鼓動の音などを全て可視化し、サイマティクスによって物語を紡いだ世界観を届けたいと考えています。
またロベール氏は、舞台において、音やイメージがテクノロジーによってインタラクティブに反応することで、鼓童の音のエネルギーがより力強く表現されていると説明されていました」

Q.(住吉氏)〈NOVA〉は鼓童にとってどのような意味を持ちますか?
A.住吉氏「今回の作品は、世界中のどこにもない新しいジャンルの舞台です。まさに『新・視聴体感芸術』として鼓童にとって太鼓の新たな側面を見出すことができると考えています」

・スペシャルパフォーマンスの様子
さらに、当日は、鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉本編の中から3つのシーンを抜粋して、今回の製作記者発表会のためのスペシャルパフォーマンスとして披露しました。それぞれの楽器の革新的なプレゼンテーションとして、この作品における鼓童パートの一部分を集約したショーケースです。

1.「雨」を表現したシーン

[画像2: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-335072-1.png ]

この奏法は今までの鼓童にはない新しいもので、打ち手ではない第三者が太鼓の打面に触れることで、音色に変化をつけていきます。「音の視覚化」というテーマを聞いたときに、鼓童の音楽監督を務める住吉氏が最初に思いついたアイディアです。
この曲が完成した時は、ただただ音色の違いを聴かせるだけの音楽でしたが、ロベール・ルパージュ氏が直感的に「雨」という世界観を演出として付け加え、一緒に作り上げた一曲です。実際のテクノロジーが使われていない状態の演奏ではあるものの、構築中の舞台に向けた、鼓童のクリエイティビティーを披露しました。

2.「プラスチックの粒」を使ったシーン
一見、「種」なのか、「米」なのか、はたまた「水」なのか。「プラスチック」という無機的な素材が、逆に様々な表現の可能性を生み出します。太鼓の打面の上に敷き詰められた「粒」は、革の振幅と共に舞い上がり、音色にも変化をもたらします。命の始まり、そしてその躍動。そこから祈りへと繋がっていくシーンです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-388921-2.png ]

3.「残像のエフェクト」を使用したシーン
普段見ることができない角度から、打ち手のストロークの残像を映し出しています。それにより、太鼓の音を表現するために必要な身体性が増幅して現れます。それぞれの楽器がフィーチャーされることによって、昆虫や鳥の一種のように、元の形を持ちながら、新しい個性を生み出すイメージを創造しています。※このパフォーマンスは物語の一部ではありませんが、技術的要素として披露しました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-183346-3.png ]


・質疑応答
質疑応答パートでは、ロベール・ルパージュ氏、住吉佑太氏に加え、鼓童メンバーの石塚充氏、三浦友恵氏の5名が登壇しました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-757840-4.png ]

石塚氏は、公演の見どころについて「テクノロジーや演奏だけでなく、舞台の根底に流れているロベールさんが打ち出すストーリーが見どころです。ロベール氏によって様々なシチュエーションを与えられることで、鼓童の演奏に新たに物語性の要素が生まれています」と話しました。三浦氏は「普段の鼓童の舞台に比べ、踊りの要素が多い点が見どころとなっています。ぜひそちらもお楽しみください」とコメント。また、住吉氏は「太鼓の舞台に留まらない、これまでの固定概念を覆す『新・視聴体験芸術』という新しいジャンルの舞台となっているので、ぜひ劇場へ実際に足を運んで見に来ていただきたい」と公演への熱い想いを語りました。

・フォトセッション
最後にフォトセッションを実施し、製作記者発表会が終了しました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/51393/3/resize/d51393-3-235907-5.jpg ]


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