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上空30,000mの成層圏、宇宙に近い環境での科学実験をより身近なものに。バルーンを使った成層圏への小型往復便「shuttleD」がスタート!

PR TIMES / 2020年8月10日 12時15分

成層圏における多様な実験をより安価に実現し、新しい研究活動への貢献を目指す

株式会社GOCCO.(本社:岐阜県大垣市、代表取締役:木村 亮介、以下「GOCCO.」)は、徳島大学、佐原 理 准教授の監修のもと、地上からバルーンを使って上空30,000mの成層圏へ小型モジュールをリリースして回収する、成層圏への往復便サービス「shuttleD(シャトルド)」の募集を8月10日(月)より開始いたしました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-793227-10.png ]


成層圏をもっと身近に
上空30,000m。宇宙空間の入り口成層圏。
地球上最も高い場所であるエベレスト山頂(8850m)をゆうに超え、旅客機が飛行する高度のさらに上空、人間はもちろん、あらゆる生命体が生存不可能とされる極限環境。地上からその場所へ向かうには、強風の吹き荒れるジェット気流、そして-70度にもある対流圏を超えねば到達できません。
そこには一体何があり、どんなことが起こるのでしょうか。
そんな成層圏を身近にするのが「shuttleD」です。


shuttleDとは「成層圏への往復便」です
shuttleDでは特殊につくられた「shuttleDモジュール」に検体を搭載。それを気象観測用バルーンに連結させて成層圏までフライトさせ、パラシュートで安全に海洋上へ着水したものを回収します。ヘリウム気球を使った成層圏へのリーチと実験モジュールの海洋上での回収を数多く成功させてきたチームがこのオペレーションを主導し、上空30,000mという環境における様々な科学実験をより安価に実現いたします。


[画像2: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-621728-3.png ]

成層圏の小さな実験室「shuttleDモジュール」
shuttleDモジュールは、上空30,000mまで運ばれる小さな実験室。特殊フィルム加工によって防水性を保ちながら室外との通気性確保を実現しており、検体シャーレ(直径90mm、高さ20mm)を最大10個搭載可能です。利用者はシャーレ1個分~スペースを借りることができ、シャーレ内に自由に検体を配置して成層圏までフライトさせることが可能です。
またもちろん、海洋着水時は外装フレームの浮力によって本体を常に海面より上に露出する状態をキープできるので、モジュールへの海水の浸水は全くありません。

[画像3: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-463354-6.png ]


成層圏フライトへのプロセス
shuttleDでは、成層圏までフライトさせる検体、また期待する実験結果について十分に把握しながら、フライトまでのスケジュールを立てると同時にshuttleDモジュールの準備を進めます。そこからフライト候補日の天候、場所に関する精細なデータを常時収集して、地上~上空30,000m~海洋着水までの成層圏往復フライトシミュレーションを綿密に行い、shuttleDモジュールの成層圏へのフライト日時を決めていきます。

[画像4: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-262699-8.png ]



フライトオペレーション
管轄航空事務所および海上保安庁の許可をはじめ各種法令の遵守のもと各種飛行許可を取得の上、フライトオペレーションを実行します。フライトオペレーションは、バルーンをリリースする地上地点のチームと、成層圏まで到達し海洋着水したshuttleDモジュールを回収する海上地点の2チームに分かれて実行します。(海上地点へは漁船で移動)海上にて回収したshuttleDモジュールに付随する基本的なデータについては以下になります。



検体モジュール映像データ


shuttleDモジュールの状態を複数側面より映像記録します。基本的にはアクションカメラでの撮影になりますが、特殊オーダーとしてその他機材の取付けもご相談ください。



フライトログ/ 航路・高度・時間


GPSのトラッキング情報、高度、ヘリウム積載量などより、フライトを立体的にアーカイブします。



モジュール内温度・湿度・気圧ログ


shuttleDモジュール内での温度、湿度、気圧の変化状況を記録します。特殊オーダーとして紫外線や宇宙線等の計測もご相談ください。

[画像5: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-443345-9.png ]


shuttleD 募集
上空30,000m成層圏への小型往復便「shuttleD」。
可能性と未来に挑戦する様々な分野の科学実験を募集いたしております。
ご興味のある方は、本記事下部「お問い合わせ先」よりご連絡ください。
下記、現在進行中のプロジェクトについてご紹介いたします。


shuttleD進行プロジェクト第一弾


Stratospheric Food ~成層圏環境を生き抜いた酵母菌達 ~


「新しい食」の開発を目指し、shuttleDモジュールを特殊グロッセリーラックとして成層圏へと運搬するshuttleDプロジェクトの一つです。本プロジェクトで搭載するのは各種酵母菌。成層圏から地上へ持ち帰った酵母菌から「宇宙パン」と「宇宙ビール」を開発しています。現在“プロトタイプ”を検証中、明らかに「何かが違う」食品群が出来上がってきています。
成層圏という地上とは全く異なる環境下に食品をフライトさせることで、その成分や味わいに大きな変化が起こる可能性を探るべく「新しい食」にご興味をお持ちの研究者も募集しております。

協力:coneru、神山ビール(https://kamiyamabeer.com/

[画像6: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-918611-2.png ]



shuttleD チーム


GOCCO.


[画像7: https://prtimes.jp/i/54080/3/resize/d54080-3-505877-7.png ]


「新しい楽しさの可能性」を追求しながら、これからのものづくり事業を発展させ続けるメディア制作会社。独自開発による導電性インクを使った紙ソリューション「PITシステム」はカンヌ広告祭メディア賞などを受賞(2014)。ソフトウェア開発を中心に、ハードウェア開発からプロトタイプ制作、教育、イベントまで幅広く事業展開している。

ディレクター:萩原 大輔 / Daisuke Hagiwara
ハードウェアエンジニア:坂本 隆盛 / Ryusei Sakamoto
ソフトウェアエンジニア:遠藤 孝則 / Takanori Endo
特殊映像制作:駒月義丹、田嶋 大輝 / Gitan Komatsuki , Taiki Tajima(GOGIC)
プロフェッショナル・ドローンオペレーター:駒月 麻顕 / Maki Komatsuki

監修:佐原 理 / Osamu Sahara
徳島大学大学院社会産業理工学研究部 准教授 / 学術博士
日本初となるiPhoneを成層圏に送り太平洋上での回収に成功。日本でも数少ない成層圏での気球運用スペシャリスト。2012年より太平洋上での科学実験モジュールの回収プロセスを開発し、成層圏での映像撮影および科学実験サンプルの回収を可能とした。局地研究のプラットフォームとして多様な研究開発を行っている。

協力:三木 健司 / Kenji Miki

東京工業大学 研究員 / 農学博士

公式サイト/お問い合わせ先
募集サイト:https://shuttled.studio.design/
お問い合わせ先:shuttled@gocco.co.jp

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