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NPO法人Fine「教えて!開示してほしい病院情報のアンケート2021」結果~不妊治療患者が最も知りたいのは「年齢別の情報」~

PR TIMES / 2021年8月20日 20時15分

94%が納得のいく治療のために、病院の不妊治療成績の情報開示を望む

Fineは、不妊治療患者が求める、病院の開示してほしい情報を把握し、患者が納得のいく治療が受けられる環境を整えることを目的に、「教えて!開示してほしい病院情報のアンケート2021」を実施しました。



<アンケートの結果より>


直近で通った病院のうち情報開示している病院は46%(302人)。開示されていた情報の中で重要視したのは「年齢別の情報」(65%・196人)。
病院情報の開示を94%(668人)が望んでいる。その理由で一番多かったのは「病院を比較検討したい」(63%・424人)。
情報開示されていない病院に通っている25%(166人)が、その病院を選んだ基準は「通いやすさ」(78%・129人)。


プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/a/?f=d76314-20210819-22a01a823ee9529a729dc994d717caed.pdf

<1>情報開示している病院に通っている患者の65%が参考にしたのは「年齢別の情報」

設問:どういった情報を参考にしましたか?
不妊治療を「している」「していた(挙児できた)」「していた(挙児できなかった)」「治療を休んでいる」657人のうち、直近に通った病院で情報開示しているか聞きました。「情報開示している」と回答した302人に、参考にした情報を自由記述で聞き、その内容を分類すると、「年齢別の情報」(65%)が最も多く、次いで「治療別の情報」(21%)、「病院のホームページ」(14%)となりました(表1)。「年齢別の情報」の中には「年齢別を含む妊娠率」や「年齢別の胚移植数あたりの妊娠率」、「年齢別の出産率」がありました。多くの人が参考にすると思われた「治療費用」は6%でした。
[画像1: https://prtimes.jp/i/76314/3/resize/d76314-3-1fdb2e42cbd6722ab508-1.gif ]


<2>情報開示を望む人の63%が「病院を比較検討したい」

・設問:あなたは、医療機関における不妊治療成績の情報開示を望みますか?
病院の情報開示は94%の人が望んでいました。(表2)


[画像2: https://prtimes.jp/i/76314/3/resize/d76314-3-4ffa4c014af15f1c945c-2.gif ]

情報開示を望む668人の自由記述内容を分類しました(表3)。もっとも多かったのは「病院を比較検討したい」(63%)、続いて「早く妊娠したい」(25%)、「安く妊娠したい」(24%)でした(表3)。「早く妊娠したい」の中には「時間を節約したいから」や「身体への負担を減らしたいから」とのコメントがありました。

[画像3: https://prtimes.jp/i/76314/3/resize/d76314-3-6d022264638831695cca-3.gif ]


<病院の情報開示を望む理由(コメント)>

「病院を選ぶにあたり、どの施設も同じ項目・基準で情報開示してあれば、自分に合った施設を選ぶ手助けになると思う」(30代女性・富山県)
「不妊治療は終わりが見えないし、病院を変えればまた検査などからスタートしなければならず、その分本格的な治療が遅れる。通院前にわかることがもっと多ければ、病院選びも失敗が減るのではないか」(20代女性・徳島県)
「治療実績が伴わないクリニックでの治療により、時間が失われるのを最も避けたい。晩婚の家族計画としては早く第一子をもうけることが大切だった」(30代女性・千葉県)
「人によって不妊の原因はさまざまなので、単純に成功率だけでは自分に当てはまるかどうかがわからない。成績よりも、治療方針、培養環境などが、通院前に詳しくわかると良いと思う」(30代女性・神奈川県)



<3>情報開示されていない病院に通っている78%が選んだ基準は「通いやすさ」

・設問:その病院を選んだ基準は何ですか?
直近に通った病院で情報開示「していない」と回答した166人に、その病院を選んだ基準を自由記述で聞き、その内容を分類しました。一番多かったのは「通いやすさ」(78%)で、その中には「自宅から近い・通いやすい」や「仕事と両立できる」がありました。次いで「評判のよさ」(63%)で、その中には「評判がよい・よく知っている」や「不妊治療の専門だから」がありました。3番目は「選べなかったから」(12%)でした(表4)。
[画像4: https://prtimes.jp/i/76314/3/resize/d76314-3-3a0a7f08c74c2df8756b-4.gif ]

<通いやすさについて(コメント)>


「職場と自宅の間にあり通いやすいから」(30代女性・神奈川県)
「家から近い。予約がとりやすい。比較的新しい診療部門だったが、クリニックとしては歴史がある」(30代女性・群馬県)
「家から近かったため。田舎なので、交通費、運転の負担などを考えると選択肢がほぼない」(20代女性・静岡県)
「居住地域で高度生殖医療をしている医療機関がそこと大学病院しかないため、待ち時間などを考慮して選んだ。他の医療機関を選ぶとなると隣県まで行く必要あり」(30代女性・山形県)



・設問:その基準で選んだ医療機関で結果的に満足しましたか?
直近に通った病院で情報開示「していない」と回答した166人に、満足度を聞きました。「わからない」(46%)と回答した人が、「はい」(34%)と回答した人を12ポイント上回りました(表5)。

[画像5: https://prtimes.jp/i/76314/3/resize/d76314-3-220267b7a7ac1f57778c-5.gif ]


「わからない」と答えた理由として、下記のように「妊娠できない・治療途中だから判断できない」という内容のコメントが多くありました。

「自宅から近いことは無理なく治療を続けられる利点だが、いまだ結果が得られずこのままでよいのか悩んでいるため」(30代女性・東京都)
「転院前の婦人科より満足しているが、まだ妊娠できていないため」(30代女性・静岡県)


【調査概要】


調査目的:不妊治療患者が求める、病院の開示してほしい成績情報を把握し、必要な社会的サポートを明確にするため。患者一人ひとりが納得のいく治療を受けられるよう、治療環境の向上を図るため。またアンケート結果から当事者の声をまとめ、国に政策提言や要望書などを提出する。
調査期間:2021年5月17日~2021年6月30日
調査方法:WEBアンケート。自由回答を含む15問
対象者:不妊治療を受けたことのある男女
回答者の性別:女性が98%、男性が1%。年齢は30歳代が65%、40歳代が20%、20歳代が12%。
居住地:関東地区(1都3県)在住者が53%
回答者数:706


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