創刊１５０年７月から紙面刷新

紙面 より読みやすく

　山梨日日新聞は７月１日に創刊１５０年を迎えるのに合わせて、紙面を大幅に変えるとともに、新たな企画をスタートさせます。電子版の紙面ビューアーをフルカラー化するほか、読者の視線の動きを調べる取り組みも実施。これからも、より読みやすく、読者の知りたいに応える新聞を目指し、紙面作りを進めます。



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題字が変化
山梨日日新聞は、７月１日の創刊１５０年に合わせ、題字を刷新します。
月～土曜日の題字は、従来の背景に紫色を配します。山梨を表現する際によく用いられる「山紫水明」にかけるとともに、特産のブドウをイメージしています。紫色が県旗の地色に採用されていることにもちなみました。これからも山梨とともに歩む地元紙としての決意を改めて表しています。
日曜日の題字は、横基調とします。デジタル化の進展などに伴い、日本の縦書き文化にも変革の波が押し寄せる昨今。本紙も創刊１５０年を機に、新たな時代に向けて、大胆に変革・挑戦する姿勢をデザインに込めています。
本紙の題字の変遷をたどると、１８７２（明治５）年７月１日に「峡中新聞」として創刊。翌７３（明治６）年４月に「甲府新聞」、７６年（明治９）年２月に「甲府日日新聞」にそれぞれ改題しました。そして、８１（明治１４）年１月４日に「山梨日日新聞」に改題し、現在に至っています。
題字のデザインは、どの時代も縦基調がもっぱらですが、「甲府新聞」「甲府日日新聞」と明治期の「山梨日日新聞」には横基調の題字も散見されます。今回の横基調の題字は明治期以来の復活となります。

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スポーツ面 文字を２割拡大
山梨日日新聞は７月１日からスポーツ面の文字サイズを大きくし、より読みやすくします。併せてページの段数を１５段組みから１２段組みに変更し、１行を１１字から１３字にします。
文字は縦を６．４％、横を１３．３％それぞれ大きくし、字の領域を２割広げて見やすくします。スポーツ面で重要な要素となるスコアなど記録の文字も大きさを工夫して見やすくします。
１２段組み、１行１３字への移行は、文字拡大で１行の字数が減ると頻繁に行が変わって読みにくくなるためです。総合面や社会面、地域面などは２００８年に先行して今回と同じ文字サイズに拡大し、１２段組みにしています。本紙では１９５０年から１５段組みが定着してきましたが、ほぼ全ての面で１２段組みとなります。
また、スポーツ面により親しんでもらうため、７月からスポーツの記録を掲載する「Ｓａｎｎｉｃｈｉ Ｓｐｏｒｔｓ（サンニチスポーツ）」を火曜日に新設。週末に行われた市民スポーツの結果など地域に密着した情報のほか、お寄せいただいた写真なども掲載していきます。

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紙面ビューアー フルカラーに
県内各地の話題を紹介する地域面の区分けを四半世紀ぶりに変更します。
これまでの「ぐんない」を、大月市、都留市、上野原市、北都留郡の「県東部」と、富士吉田市と南都留郡の「富士北麓」に分けます。地域区分を細かくすることで、身近な話題、ニュースを今までより手厚く伝えます。
このほか、紙面を２分割するレイアウトを基本にします。写真を大胆に配するとともに、より読みやすい紙面を目指します。社会１面に掲載している四コマ漫画を社会２面に移します。
電子版もリニューアルし、７月１日から紙の新聞と同じレイアウトで見られる紙面ビューアーをフルカラー化します。紙の新聞ではモノクロの紙面も、電子版では迫力あるカラー写真とともに伝えます。


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視線調査読み方分析
いくつもの記事が掲載されている紙面を、読者はどんな順番で、どのように読んでいるのか-。創刊１５０年を迎えるに当たり、山梨日日新聞は読者の視線調査をしました。
調査は諏訪東京理科大（長野県）の篠原菊紀教授（脳科学）の研究室と共同で実施。５月３０日、６月１、２日の３日間、甲斐市西八幡の新聞センター玉幡本社で行いました。若年層、中年層、高齢層の男女５人ずつ、計３０人にメガネ型の装置を付けてもらい、視線の動きを調べました。
実際に５月１７日の本紙総合１面、地域面（１６・１７面）、社会１、２面（２２、２３面）を読んでもらいました。若年層の読者として、山梨日日新聞と包括的連携協定を結んでいる山梨県立大の協力を得ました。
篠原研究室に所属する４年生伊藤嶺さん（富士吉田市出身）を中心に、同大の学生が、紙面のどこに視線を合わせているかのデータを取得。どの記事に時間をかけて読んでいるかや、紙面をどんな順序で読んでいるかなど、新聞の読み方を詳細に解析しました。
長い歴史を重ねて、現在のレイアウトとなっている山梨日日新聞。今後は分析した結果を新聞社内で共有し、記事や写真のレイアウトなど紙面制作に生かしていきます。

■山梨日日新聞 電子版：https://www.sannichi.co.jp/

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