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2023年度日本経済学会賞授与

PR TIMES / 2023年9月23日 16時40分



一般社団法人日本経済学会(会長:チャールズ・ユウジ・ホリオカ 神戸大学教授)は、令和5年度の「女性研究者奨励賞(日本生命賞)(第3回)」「石川賞(第18回)」「中原賞(第29回)」の受賞者を以下のように決定し、2023年9月16,17日に関西大学で開催された秋季大会において授賞式および受賞記念講演会を開催いたしました。

1)女性研究者奨励賞(日本生命賞): 横山泉教授(一橋大学)
日本経済学会・女性研究者奨励賞(日本生命賞)は、日本生命保険相互会社の寄付によって、2020年に創設されました。本賞は、優れた経済学研究を行う若手女性研究者に対して授与されます。横山泉教授は、労働経済学の実証分析を中心に国際的に認められる優れた研究を行ってきたことが高く評価されました。
横山泉教授は2013年にミシガン大学経済学部において博士号を取得し、我が国の労働市場の分析を中心とした経済の実証研究に携わってきました。我が国の企業の賃金や雇用システムに関する横山氏の研究成果は、我が国におけるEBPM(証拠に基づく政策立案)を進めるための基礎となり、政策立案においても重要な貢献となっています。労働経済学分野のみにとどまらず、横山氏は昨今のCOVID19感染拡大下での行動制限が家族や人間関係に与える影響について早い時期から重要課題として着目し、独自調査を通じて学術的にも経済社会政策的にも重要な研究成果を発出しています。これらの研究成果が高く評価されて、横山氏に本年度の日本経済学会女性研究者奨励賞(日本生命賞)が授賞されました。
https://www.jeaweb.org/awards/awardsnissei

[画像1: https://prtimes.jp/i/113154/3/resize/d113154-3-9256d1d2d60f6ddb603a-0.jpg ]


左:田中万里教授(選考委員長、一橋大学)
中央:横山泉教授
右:チャールズ・ユウジ・ホリオカ教授(会長、神戸大学)

2)石川賞: 渡辺安虎教授(東京大学)
日本経済学会・石川賞は、故石川経夫東京大学経済学部教授の日本経済分析への多大な貢献を記念して2004年に創設され、日本の経済・社会問題の解決に貢献する実証面や政策面での優れた経済学研究を行った50歳未満の経済学研究者に対して授与されます。渡辺教授は、産業組織論を中心に実証ミクロ経済学を専門として、政治経済学、マーケティングなど幅広い分野で実証研究の発展に資する顕著な貢献が評価されました。
渡辺安虎教授は2005年にペンシルベニア大学において博士号を取得しました。今回の受賞は、(1)政治経済学の分野における戦略的投票行動をとる有権者が選挙結果に与える影響の分析、(2)東日本大震災のデータを利用した震災ショックがリスク回避度に与えた影響の分析、(3)研修医制度の変更が医師供給、病院経営、地方の医療水準に与える影響の分析、(4)自動販売機のデータを用いた消費者の購買行動分析が認められました。
https://www.jeaweb.org/awards/awardsishikawa
[画像2: https://prtimes.jp/i/113154/3/resize/d113154-3-beccad6cc5b146afd1d6-1.jpg ]

      
左:山口慎太郎教授(選考委員長、東京大学)
中央:渡辺安虎教授
右:チャールズ・ユウジ・ホリオカ教授(会長、神戸大学)

3)中原賞: 北川透教授(ブラウン大学)
日本経済学会・中原賞(中原伸之賞)は、中原伸之氏の寄付によって、1995年に創設されました。この賞は、国際的に認知される業績を挙げた45歳未満の経済学研究者に対して授与されます。
北川教授は2009年にブラウン大学で博士号を取得されました。理論計量経済学の第一人者です。北川教授は、計量経済学のいくつかの分野で、創造的かつ基礎的な貢献を重ねてきたことが評価されました。特に経済の構造を把握するという従来からの計量経済学の目的に加えて、政策に直接的に有用な知見を与えるという新たな目的意識に立脚した計量経済学を打ち立ててきました。中でも、経験厚生最大化による政策決定の枠組みとその計量分析手法の開発は革新的であり、後続の計量経済学研究に多大な影響を与えています。その研究に加えて、因果効果分析における操作変数の役割を精査し、その妥当性を明確にした研究も高く評価されました。
https://www.jeaweb.org/awards/awardsnakahara

[画像3: https://prtimes.jp/i/113154/3/resize/d113154-3-c541ba80bf4a1856069e-2.jpg ]

  
左:奥井亮教授(選考委員長、東京大学)
中央:北川透教授
右: チャールズ・ユウジ・ホリオカ教授(会長、神戸大学)

3名の受賞者は経済学の発展に大きな貢献をしてこられた若手および中堅の経済学者で、現代の社会経済課題解決に対する示唆に富む研究を行っておられます。今後の経済学の発展、その知見を活かした施策の提案につなげるため、広くご紹介願います。

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