内閣総理大臣賞受賞のhapと、製品ESG評価のaiESG、真に人権・環境に配慮したアパレル製品開発で協業
PR TIMES / 2023年5月12日 17時45分
製造過程から供給過程まで、「ゆりかごから墓場まで」考慮した、真のサーキュラーファッションを目指す
第11回技術経営・イノベーション大賞内閣総理大臣賞技術COVEROSS(R)(カバロス)を開発・提供するhap株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役:鈴木 素、以下「当社」)と、世界初(※1)の製品ESG評価分析を手掛ける株式会社aiESG (本社:福岡県福岡市、代表取締役:馬奈木 俊介、以下「aiESG」)は、人権や環境への負荷が特に大きいアパレル製品において、その負荷を見える化し、真に人権・環境に配慮したアパレル製品の開発で協業を開始します。
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※1 製品・サービスに対し、人権・環境・経済の3つの観点からの評価は、九州大学都市研究センターでの研究が初。その研究成果を応用したESG評価は、aiESGのみ。
● アパレル業界における持続可能性について
近年のアパレル製品の製造においては、価格の低下と共に、供給過多による過剰な生産が多く見受けられます。例えば、一人当たり年間18枚の衣類を購入し、その内12枚を廃棄するというデータがあり、捨てる量の1.5倍を購入していることを示しております。加えて、1年に1回も着ない服が、一人当たり25枚もあります。また、製造過程における人権侵害や環境への負荷が大きい点も看過できない点です。人権については、劣悪な労働環境が示されるラナプラザの崩壊事故や、人権を侵害した綿花の栽培などが問題となっております。環境負荷については、製造に必要な水使用量(衣類一枚あたり浴槽約11杯分に相当する約2300L)やCO2排出量(衣類一枚あたり500mLのペットボトル255本分に相当する約25.5 kg)が挙げられます(※1)。
したがって、アパレル製品においては、製造過程において人権や環境への大きな負荷がかかっているにもかかわらず、過剰に大量生産がされているのが現状です。これは、アパレル業界における持続可能性を考える上で、深刻な問題であります。
※1 https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
● 真にサステナブルなアパレル製品開発
この度、aiESGと当社は、両者の技術を組み合わせることにより、製造過程から使用過程に至るまで、真にサステナブルなアパレル製品を開発する運びとなりました。
当社のCOVEROSS(R)(カバロス)テクノロジーは、供給過多という現状を変えるイノベーションとなるものです。そして、このCOVEROSS(R)テクノロジーを活用し、あらゆる衣類をサーキュラーファッションにつなげるための技術・サービスの開発を目指します。一方、aiESGは製造工程におけるESG負荷を見える化するサービス「aiESG(アイエスジー)」を提供しています。これにより、何を、どの国から、どれだけ調達すれば、どれだけESG負荷を低減できるのかをシミュレーションすることが可能となります。
これら両者の強みを最大限に活かし、製造過程から使用過程、さらには二次流通に至るまで、人権と環境に配慮したアパレル製品の開発を行ってまいります。
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当協業につきましては、ご興味をお持ちの企業様およびメディア様がご自由に聴講可能なPRイベントを5月16日(火)11時より開催いたします(詳細とお申し込みはこちら(https://aiesg.co.jp/news/0516_hap_pr/ )をご覧ください)。
● 当社のCOVEROSS(R)(カバロス)テクノロジーについて
COVEROSS(R)WIZZARDは、光触媒などを応用し、一工程で10個以上の多機能性(セルフクリーニング、抗菌、抗ウィルス、消臭、UVカット、遮熱、冷感、吸水拡散(べたつき軽減)、透け防止、汗じみ軽減、帯電防止、毛玉防止など)を一枚の生地に同時に付与することができます。同時に、化学繊維や天然繊維素材を問わず、通気性や風合いを維持しつつ、高い耐洗濯性を保持しています。また、使用後の衣服の繊維リサイクル時に必要な「機能剤除去」も可能です。
したがって、一枚の衣類を、より長く、より大切に、使い続けられるような、あらゆる衣類がサーキュラーファッションにつながる技術・サービスの開発を目指しています。
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● aiESGについて
aiESGは、世界で初めてサプライチェーンを全て遡り、製品サービス単位でESG評価を行うサービスを提供しています。例えば、以下は典型的なTシャツの分析例です。化学繊維のTシャツ(オレンジ色)を基準とした際、綿花のTシャツ(青色)が何パーセント人権・環境負荷が小さいかを表示します。エネルギー使用量では13.2%少ないものの、伝染病(※2)リスク下での労働時間は9.4%多いといった情報が得られます。
このようなシミュレーションが、aiESGを用いることで、全世界のあらゆる原材料に対して約3200ものESG項目に亘り可能となります。また、調達国別のリスクのホットスポットも可視化することができます。例えば、先ほどの例では、伝染病リスクの多さは、綿花の調達国であるインド由来のものであることがわかります。
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※2 デング熱、マラリア、HIV、結核
● 株式会社aiESG代表取締役 馬奈木 俊介様からのコメント
aiESGは、製品レベルのESG評価を、サプライチェーンを通じて、定量的かつ科学的に行える世界初のサービスであり、サプライチェーンの最適化に強みがあります。このたびは、サーキュラーファッション界の雄、hap社様とご一緒させて頂けることになり、大変光栄です。両者の強みを組み合わせることで、「ゆりかごから墓場まで」、真にサステナブルなファッションに向けて邁進して参ります。
● hap株式会社代表取締役 鈴木 素 からのコメント
アパレル業界は石油業界の次に世界で環境負荷が高い業界であり、サプライチェーンはグローバルで非常に複雑である。一次製品のみならず、二次製品の環境負荷削減を目指す上では、アパレル製品のデザイン設計からの変革も必要である。その上でaiESG分析・評価さらにはサービスにより日本発の真のサーキュラーファッションの実現を目指していきたいです。
● 株式会社aiESGについて
aiESGは、製品およびサービスレベルのESG分析を通して、持続可能な社会の実現を目指す九州大学発のスタートアップ企業です。国連報告書代表など国際的・学術的な長年のESG研究成果を元に、サプライチェーンを全て遡ったESG評価プラットフォーム「aiESG」を提供しています。
株式会社aiESG コーポレートサイトはこちらから(https://aiesg.co.jp/)
● hap株式会社について
当社は「人と地球に優しい洋服やサービス開発」を「科学と化学」の力で挑戦しております。弊社の商標登録「COVEROSS(R)(カバロス)」は日欧産官学共同研究により「快適性」、「ウェルネス」、「予防」等のキーワードを中心に開発を進め、ウェアラブルデバイスやAI・ブロックチェーンなどの活用により、次世代型パーソナライズライフウェアに進化して参ります。
hap株式会社 コーポレートサイトはこちらから(https//hap-h.jp/)
● 会社概要
会社名 :hap株式会社
本社所在地 :東京都中央区日本橋堀留町1-2-15 第三朝日ビル5階
代表取締役社長 :鈴木 素
事業内容 :繊維製品製造卸
HP :https://hap-h.jp/
設立 :2006年10月
【本件に関するお問合せ先】
hap株式会社 PR担当
メールアドレス:info@hap-h.jp
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