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Iktos社、タンパク質-タンパク質間およびRNA-タンパク質間相互作用を標的とする創薬に特化したライフサイエンス技術企業Synsight社を買収

PR TIMES / 2024年7月8日 16時45分

Iktos社の目指すAIとロボティクスを駆使したエンドツーエンド創薬プラットフォーム構築に向けた大きな一歩



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細胞内の微小管ネットワークを使用し、タンパク質-タンパク質間およびRNA-タンパク質間相互作用を検出するMT Bench技術

- Synsight社は、Iktos社に対し、フランス国立衛生医学研究所(INSERM)の特許技術の世界的独占ライセンスを提供します。この技術は、タンパク質-タンパク質間およびRNA-タンパク質間相互作用のモジュレーターを、高性能AIを活用したin cellulo(細胞内)スクリーニングで発見することを可能にします。
- 本合併は、Iktos社のAI創薬プラットフォームをさらに補完するものです。Iktos社のAI創薬プラットフォームには、生成AIによる分子設計、逆合成解析による反応ルート探索、AI駆動型自動合成機能が含まれていますが、今回の合併により生物学的試験の自動化という重要なステップが追加されます。


2024年7月8日、パリ - 人工知能(AI)とロボティクスによる新薬設計を専門とするIktos社は、AIとハイコンテントイメージングを新薬候補探索に応用するフランスのバイオテクノロジー企業Synsight社を買収したことを、お知らせします。この買収により、Iktos社のAIとロボティクスを活用した独自のAI創薬プラットフォームを完成させることになります。

Iktos社の創薬バリューチェーンを強化
Synsight社は、INSERMからの独占的ライセンスのもと、MT Bench(TM)技術を開発しました。この技術は、in celluloにおけるタンパク質-タンパク質間相互作用(PPI)およびRNA-タンパク質間相互作用(RPI)をこれまでにない性能で検出し、これらの相互作用を調節できる分子のスクリーニングを可能にします。

Iktos社は、創薬のための生成AI分野におけるリーディングカンパニーであり、製薬企業との豊富な共同研究実績があります。同社は、これまで手作業で多くのリソースを必要としていた創薬プロセスを加速・自動化するために、独自のAI駆動型ロボット合成プラットフォームであるIktos Roboticsを開発しています。Synsight社のMT Bench(TM)技術の統合により、Iktos Roboticsのプラットフォームに、化合物の生物学的試験という重要な補完要素が加わります。これにより、Iktos社の創薬バリューチェーンを強化し、これまで外部委託していた生物学的試験を内製化することで、創薬のDesign-Make-Test(設計-合成-評価)プロセスをさらに加速します。

また、この統合によりIktos社は、がんや神経変性疾患など多くの疾患において重要な役割を果たすPPIやRPIを標的とした創薬プログラムを開始することも可能になります。

AI、細胞イメージング、ロボット化の利点を活かしたSynsight社のスクリーニングプラットフォーム
Cyril BauvaisとGuillaume Bollotによって設立されたSynsight社は、Genopoleバイオクラスターの一員であり、Evry Genopoleに拠点を置き、パリ・サクレー大学(UMR 1204 SABNPラボ)との共同研究室を運営しています。Synsight社は細胞イメージング、AI、ロボット化を駆使し、PPIやRPIを標的とした新薬候補の探索を推進しています。

Iktos社の共同創業者兼CEOであるYann Gaston-Matheは次のように述べています:
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136969/3/136969-3-5a7cec0a41b6f7c5e88f9593133e96fc-604x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「今回の買収は、Iktos社にとって重要なマイルストーンです。AI創薬のリーディングカンパニーであるIktos社は、困難な創薬プログラムのボトルネックを解消し、医薬品候補の同定を加速します。Synsight社の買収により、歴史的に難易度の高い標的であるPPIやRPIに対する新たなモジュレーター開発にIktos社のプラットフォームを拡大することができ、がんや神経変性疾患など様々な治療領域におけるアンメットメディカルニーズに対応することが可能になります。」


Iktos社のシニア・バイス・プレジデント、創薬部門長であるAlexis Denisは次のように述べています:
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136969/3/136969-3-6728a12db9212af12855f3872d2b3e94-347x347.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「PPIとRPIは、主要な生物学的メカニズムを制御し、多くの疾患において主要な役割を果たしているため、非常に重要な標的ファミリーです。これらは非常に有望な創薬標的ですが、非常に困難な標的であり、治療薬の開発が難しいことで知られています。Synsight社のMT Bench技術プラットフォームは、これらの相互作用を研究し、これらの標的を調節する新規分子を同定するための素晴らしいツールです。Iktos社の生成AI技術とロボティクスプラットフォームを組み合わせることで、この困難だが非常に有望な分野でブレークスルーを起こすための唯一無二のツールを手に入れることができると確信しています。」


Synsight社の共同設立者兼社長であるCyril Bauvaisは次のように述べています:
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136969/3/136969-3-3436dac0a8cab0659eaab83a895d4c82-702x702.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

「Iktosチームの一員となり、当社のプラットフォームを加えることで、唯一無二の創薬エンジンを構築できることを大変嬉しく思います。Iktos社の優れた生成AIと逆合成解析AI技術は、当社のハイコンテントスクリーニングと細胞内分子間相互作用の検出に関する専門知識を組み合わせることで、PPIとRPIを標的とする創薬において競争上の優位性をもたらします。私だけでなく、Synsightチーム全員が、新しい仲間とのコラボレーションの成功を楽しみにしています。」




Iktos社について
Iktos社は、創薬化学と新薬設計の研究に応用される人工知能とロボティクスソリューションの開発を専門とするフランスのスタートアップ企業です。Iktos社が開発する独自の革新的な生成AIソリューションは、低分子創薬プロジェクトで設定した成功基準をすべて満たすような最適化された分子を、インシリコで設計することが可能です。Iktos社の技術を活用することで、医薬品研究開発の上流工程における生産性を大幅に向上させることができます。Iktos社は、Makya(TM)(新薬設計のための生成AI)およびSpaya(TM)(逆合成解析AI)というSaaSソフトウェアプラットフォームを通じてその技術を提供しています。また、製薬企業との戦略的提携を通じて、Iktos社独自のプラットフォームと最先端の能力を動員して、パートナーの利益のために低分子創薬の加速化を図っています。さらにIktos社は、創薬のDesign-Make-Test-Analyze(設計-合成-評価-解析)サイクルを劇的に加速するための独自のAI駆動型自動合成プラットフォームIktos Roboticsを開発し、がん・自己免疫疾患・炎症性疾患を標的とした独自の医薬品候補パイプラインの開発も進めています。
より詳しい情報はこちら: http://www.iktos.ai/

Synsight社について
Synsight社は、特にタンパク質-RNA間相互作用を標的とした治療用分子の発見と開発を専門とするフランスの企業です。人工知能と細胞イメージングを融合させた創薬プラットフォームにより、Synsight社は独自の低分子治療プロジェクトおよび提携プロジェクトのポートフォリオを開発しています。

タンパク質-タンパク質間相互作用およびRNA-タンパク質間相互作用の標的について
生きている細胞内では、タンパク質、RNA、DNAといったすべての高分子が、細胞のあらゆるレベルで基本的な役割を果たす複数の相互作用を介して、複雑で相互に結びついたネットワーク内で相互作用しています。代謝、シグナル伝達、細胞増殖、細胞間コミュニケーション、あるいは膜構造の維持さえも、タンパク質-タンパク質間相互作用(PPI)に関連する多くの分子によって制御されています。RNAと相互作用する大きなタンパク質ファミリーについても同様です。実際、コーディングRNAやノンコーディングRNAの運命(安定性、細胞内での輸送)は、RNAとこれらのタンパク質との相互作用(RPI)と非常に強く関連しています。従って、これらのネットワークや相互作用を特異的に破壊する低分子の探索は、特にオンコロジーや神経変性疾患において、新しい分子標的治療薬を開発する上で非常に有望な分野です。

MT Bench(TM)について
MT Bench (Microtubule Bench)技術はもともとINSERMで開発され、Synsight社がラボの自動化、ロボティクス、ハイコンテントイメージング、AI/機械学習を応用してさらに開発を進めたもので、薬物分子のスクリーニングと最適化を可能にします。細胞内の微小管ネットワークをベンチとして使用し、タンパク質-タンパク質間相互作用やタンパク質-RNA間相互作用を検出・定量化することで、細胞内状況における貴重な定性的・定量的データを提供します。MT Benchが特に革新的なのは、低分子がこれらの相互作用をどのように調節するかを直接観察できるため、細胞内から化合物の有効性を直接評価できることです。これは、生物学的に適切な環境における潜在的な薬物候補の挙動を正確に理解するために極めて重要です。RNA-タンパク質間相互作用の正確かつ効果的な標的化が大きな課題となっているRNA標的創薬の分野において、MT Benchは画期的な可能性を秘めたユニークで貴重なツールとなります。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
Iktos
Yann Gaston-Mathe (CEO) - contact@iktos.com
藤 秀義(イクトス株式会社 代表取締役) - hideyoshi.fuji@iktos.comUlysse Communication
Nicolas Daniels - ndaniels@ulysse-communication.com / + 33 6 63 66 59 22
Charles Courbet - ccourbet@ulysse-communication.com / + 33 6 28 93 03 06

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