イーコス、カクヤスに対しレボインターナショナルと共同で廃食用油をSAF等に再資源化するスキーム構築の支援を実施

サーキュラーエコノミー（資源循環）に貢献



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　株式会社イーコス（本社：東京都千代田区、代表：清水 浩三、以下：イーコス）は、持続可能な未来を築くための解決策として、事業者の廃棄物の再資源化スキームを構築するコンサルティングサービスを提供しています。
　この度イーコスは、株式会社カクヤスグループ(本社:東京都北区、代表取締役:前垣内洋行、以下:カクヤスグループ)、カクヤスグループの子会社である株式会社カクヤス（本社:東京都北区、代表取締役:佐藤順一、以下:カクヤス）に対し、株式会社レボインターナショナル（本社: 京都府京都市下京区、代表取締役CEO: 越川 哲也、以下:レボインターナショナル）と共同で、飲食店および家庭から出される廃食用油をSAF（持続可能な航空燃料Sustainable Aviation Fuel）等に再資源化するスキームの構築支援を行いました。

運用開始の背景
　SAFは主にバイオマス（動植物由来の資源）や廃食用油、都市から出るゴミなどを原料として製造される持続可能な航空燃料で、従来の航空燃料よりも温室効果ガスを大幅に削減できると期待されております。また、C-FUEL（バイオディーゼル燃料）も廃食用油を原料として製造される温室効果ガスの削減効果が高い軽油代替燃料です。
　国内で発生する廃食用油は事業系では年間40万t、家庭系では年間10万tにのぼると推定されており、自治体などによる家庭の廃食用油の回収が進められておりますが、その多くは回収場所に持ち込むなど方法は限られております。
　カクヤス様は首都圏を中心に関西、九州の一部で酒類・食品等の飲食店向けおよび家庭向け販売「なんでも酒やカクヤス」を年中無休で運営しており、その独自の流通網を生かし、商品のお届けと同時にビールの空樽や空き瓶の回収を手がけておられます（以下：2Way型サービス）。カクヤス様より、この2Way型サービスを活かした廃食用油回収の取り組みができないかとイーコスにご相談があり、今回のスキーム構築へと至りました。

廃食用油の再資源化スキーム
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　カクヤスの各拠点にて回収した廃食用油は社内物流センターおよび各配送センターに集約され、レボインターナショナルが引き取りを行います。その後、レボインターナショナルにおいてバイオ燃料化（SAF等）され、廃食用油が再資源化される仕組みとなります。

取り組みに対する思い
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株式会社カクヤスグループ グループ経営戦略部 サステナビリティ推進課長 五十川様

　本取組の背景について、株式会社カクヤスグループ グループ経営戦略部 サステナビリティ推進課長 五十川様にお話をお伺いしました。

――――：どのような経緯でSAF（Sustainable Aviation Fuel）の取り組みが始まったのでしょうか。

　五十川様：弊社グループは、限りある資源を有効活用し、資源循環型社会を実現することが重要課題だと認識しております。一般家庭や飲食店から出た廃食用油の多くが再利用されずに廃棄されていることは、社会問題の一つです。自社の強みである2way型サービス（配送・回収）を活かすことで、一般家庭や飲食店から出た廃食用油を回収し持続可能な航空燃料（SAF）等に再資源化できると考え、2024年6月下旬にこの取り組みを開始いたしました。


――――：取り組みの中で苦労された点はございますか。
　
　五十川様：酒類の配送・回収は長年やっているものの、液体である油を回収することは初めてのことでしたので回収方法に苦労しました。特に飲食店様から出される廃食用油は、一斗缶に入っていることが多く、一斗缶の開け方もバラバラなので、こぼれないような回収方法の検討が必要でした。自社で一斗缶専用の回収カバーを開発し、このカバーを利用することで運搬時の漏れなどを防ぐよう努めています。また、先ほど申し上げた通り、一般家庭からの廃食油の多くが廃棄されている状況ですので、この取り組みをもっと知っていただくことがこれからの課題になります。

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一斗缶回収用の専用カバー（1）
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一斗缶回収用の専用カバー（2）




――――：SAFの取り組みやその他全般的な環境に関する取り組みについて、今後の展望をお聞かせください。
　五十川様：廃食用油の回収は今年６月からの開始で、10 月までの 5 か月間で約 20 トンの回収をすることができました。当初は首都圏のみでしたが、今年の11月よりエリアを拡大し、関西・九州エリアでも廃食油の回収を開始いたしました。自治体などが取り組んでいる廃食用油の回収は、所定の場所までもっていく必要がございますが、弊社の2way型サービスでは玄関先での回収が可能です。この2way型サービスを活かし今後もサステナビリティの取り組みを促進してまいります。また、飲食店様からは、SDGsに関心はあるが何から取り組めばいいか分からないというお声をいただきます。そのような飲食店様に対しては、廃食用油の回収をはじめとするSDGsの具体的な取り組みをご提案し、活動への参加を実感していただけるようサポートしております。
　これからも、多くの方にSDGsに関心を持ってもらうための取り組みを検討していきたいと思います。
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イーコスについて
　イーコスは、循環型社会の構築に向けた廃棄物の再資源化スキームを構築するコンサルティングサービスを提供しています。全国2,000社を超える廃棄物処理業者様とのネットワークを活用し、プラスチック類、廃油、食品残渣など、あらゆる廃棄物の再資源化をサポートします。また、廃棄物管理クラウドサービス「エコロジネットプラス」のご利用を通じて、事業者様の廃棄物情報の管理を支援。自社の廃棄物情報を一元管理することにより、廃棄物の再資源化への取り組みを推進します。
　自社の廃棄物に関して、再資源化やコスト削減、ガバナンス強化に向けた取り組みを行いたい事業者様は、ぜひ一度イーコスまでお問い合わせ下さい。
【会社概要】
社名：株式会社イーコス
本社所在地：東京都千代田区内神田2-5-6 亀田ビル7階
代表取締役：清水　浩三
設立： 平成14年4月
事業内容：
・産業廃棄物の収集・運搬・処理及び再生処理に関する管理及びコンサルタント業務
・排出物管理システム「エコロジネットプラス」の開発・運用業務
・環境ソリューション人材教育業務
・環境関連機器の販売・レンタル並びに卸売業
・再生資源の売買業務並びに卸売業及び輸出入業務
・建物施設・設備の管理業務
会社HP：https://1154.jp/
エコロジネットプラス：https://ecology-net.com/

パートナー企業様について
【株式会社カクヤスグループ】
本 社:東京都北区豊島 2-3-1
代表取締役:前垣内 洋行
設立(創業):1982 年 6 月 15 日(1921 年 11 月 1 日)
事 業 内 容:グループの事業戦略構築、
経営管理およびそれに付帯する業務
U R L:https://www.kakuyasu-group.co.jp /

【株式会社カクヤス】
本社:東京都北区豊島 2-3-1
代表取締役:佐藤 順一
設立:2020 年 10 月 1 日
事業内容:酒類・食品等の飲食店および一般家庭用 販売、「なんでも酒やカクヤス」その他の店舗運営
URL:https://www.kakuyasu.co.jp /

【株式会社レボインターナショナル】
本社: 京都府京都市下京区綾小路通烏丸東入竹屋之町252-1 四条烏丸アーバンライフビル 101
代表取締役:越川 哲也
設立／活動開始:1999年10月／1995年8月
事業内容:
・バイオディーゼル燃料研究開発・製造・販売・輸出事業
・使用済み食用油引取事業
・バイオディーゼル燃料製造プラント販売・エンジニアリング事業
・市民活動支援事業
・原料植物及び油脂の研究開発・ベトナム及びカンボジアにおけるプランテーション事業
・洗剤・エコロジー関連商品販売事業
URL: https://revo-international.co.jp

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