『訪問看護師が足りない!』迫りくる2025年問題と2040年問題現役看護師と看護学生をつなぐコミュニティ『ナスコミュ』開催
PR TIMES / 2024年10月10日 10時45分
この度、くじら訪問看護ステーションを平塚で運営するノーマライズファインド株式会社(神奈川県平塚市中原3-17-7 代表取締役:篠崎 智佳)は、地元看護学生と現役看護師が気軽に交流できる場「ナスコミュ」を2024年12月14日に開催する。看護学生にとって訪問看護はあまりなじみがない職場とされている。訪問看護の重要性を説くとともに、看護学生の悩み相談にも対応する。現役看護師と看護学生をつなぐ新しいコミュニティ「ナスコミュ」の取り組みに是非ともご注目ください。
【取り組みの背景】
日本の医療・介護業界が直面する最大の課題の一つに、「2025年問題」と「2040年問題」があります。これらは、少子高齢化の加速により、医療・介護サービスの需要が急増し、深刻な人材不足に直面することを指します。特に看護業界では訪問看護の現場で看護師不足が顕著で、これらの問題が重くのしかかってきます。少しでも看護学生に訪問看護に興味を持ってもらえればと発案しました。
2025年問題と2040年問題とは?
総務省統計局の「人口推計」によると、2023年1月時点の総人口は1億2,475万人で、そのうち65歳以上の人口は3617万3,000人となっています。
2025年問題とは、団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が全員75歳以上の高齢者となり、医療や介護の需要が急増する状況を指します。この問題により、病院や施設のキャパシティを超えた医療・介護が必要となり、自宅での療養や訪問看護の需要がますます高まることが予測されています。
さらに、内閣府の「令和5年版高齢社会白書」によると、高齢者人口の増加は続き、2040年問題は、団塊ジュニア世代(1971年~1974年生まれ)が高齢化することにより、医療・介護の需要がピークに達するという予測です。この時期には労働人口も減少しており、医療従事者の人材不足がさらに深刻化します。看護師や介護職員を確保しなければ、国全体の医療・介護体制が機能不全に陥る危険性があるのです。
訪問看護の重要性と現状
高齢者人口が増えることで、介護を必要とする人口も増えることが予想されるため、訪問看護サービスの需要は今後も増えていきますが、一方で、生産年齢人口は減少の一途をたどっており、多くの業界で人手不足が問題となっています。訪問看護においても2040年問題は深刻な課題です。2020年の訪問看護ステーションに就業している看護職数は7万人弱となっている一方で、2025年までに13万人の看護職が必要とされています。(参考:訪問看護の現状とこれから2024年版|日本訪問看護財団)需要が高まるスピードに対して、訪問看護に従事する看護職の人手不足は今後も避けられない問題となります。
訪問看護は、病院でのケアとは異なり、患者の自宅でその人に合った個別のケアを提供する重要な役割を担っています。特に高齢者の増加に伴い、在宅療養を希望する患者が増えており、そのニーズに応えられる訪問看護師が求められています。
しかし、実際は、訪問看護師の不足により、現場の負担が増え続け、看護ケアの質の低下やサービスの提供が遅れる事態も考えられます。2025年、2040年の問題を乗り越えるためには、早急に人材を育成し、訪問看護という選択肢を広く認知してもらうことが必要です。
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訪問看護の利用者は年々増加している
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看護職員が不足すると推計されている都道府県は37都道府県。都市部で不足傾向が強い。特に訪問看護は需要が4.5万人と増大が大きい上に、求人倍率が3.26倍と人材確保が困難。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/150074/3/150074-3-aa738898289da04aa36b3506c6340c5a-1265x897.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全国的な看護師不足、訪問看護の需要増大に加え、神奈川県では、人口10万人あたりの看護職員就業者数が全国平均を大きく下回っていてる。
若い世代の教育・育成の必要性
訪問看護師の年齢階級は、40歳以上が多くを占めています。今後更に訪問看護のニーズが高まる中、若い世代の看護師が訪問看護の現場で専門性を発揮するための教育、人材育成が喫緊の課題となっています。その課題解決に向けて、厚生労働省では、「在宅医療に関する専門知識や経験を豊富に備え、地域で人材育成事業を支 えることのできる高度人材を養成する。」ことを目的に、「在宅医療関連講師人材養成事業」を2015 (平成27)年度から実施しています。また、日本看護協会、日本訪問看護財団、全国訪問看護事業協会の3団体が策定した訪問看護アクションプラン2025の中でも、「訪問看護師の安定的な確保のため、新卒看護師が訪問看護師を目指すことができる教育モデルを確立し、新卒の訪問看護師を確保する」と、謳っています。このような課題解決のためにも、ナスコミュでは、いち早く看護学生に訪問看護を知ってもらい、訪問看護師の教育・育成への課題解決へ向けた取り組みをしていきます。
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訪問看護ステーションにおける、25歳未満の看護師の割合はわずか0.3%。訪問看護ステーションでは、40~50代前半で、構成割合が高くなっており、若手の参入が少ない。
日本初!看護学生×現役看護師が集い学びあう「ナスコミュ」が果たす役割
このような問題を解決するために、看護学生と現役看護師をつなぐ「ナスコミュ」が生まれました。ナスコミュは、看護学生が現場のリアルな課題や訪問看護の意義を学ぶ機会を提供し、将来の医療を担う人材を育成するためのコミュニティです。具体的には、以下の機能を通じて、看護師不足や訪問看護の需要に対応するための支援を行います。
1. セミナー開催
経験豊富な看護師が登壇し、訪問看護の現場で直面する課題や解決策について学ぶ場を提供。看護学生は、現場の現実を知り、将来のキャリア選択に役立つ知識を得ることができます。
2. メンター制度
現役看護師が看護学生をサポートし、訪問看護のスキルや実務についてアドバイスを行います。これにより、学生は訪問看護の魅力を深く理解し、自らのキャリアの選択肢を広げられます。
3. 交流フォーラム
学生同士や現役看護師と自由にディスカッションができる場を提供。互いに意見の交換や、情報共有を行うことで、訪問看護の魅力や重要性に対する認識を深めます。
4. 訪問看護に特化した情報提供
訪問看護の仕事内容や必要なスキル、現場のリアルな声を届ける特別コンテンツを充実させ、看護学生が早期に訪問看護に関心を持つきっかけを提供します。
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未来の看護を支えるナスコミュの必要性
ナスコミュは3年で会員1000人を目指し、日本の訪問看護の人材不足という深刻な課題に向かいます。
2025年、2040年問題に直面する現代において、看護師不足や訪問看護の需要に対処するためには、現場での経験や知識を早期に学び、訪問看護というキャリアに興味を持つ若手人材が必要です。ナスコミュは、そうした人材を育成し、未来の医療体制を支えるための重要なコミュニティを目指します。
今、看護学生が訪問看護に興味を持ち、その意義を理解することは、未来の医療・介護システムにおいて極めて重要な意味を持っています。ナスコミュを通じて、未来のリーダーたちが訪問看護の分野で活躍し、医療体制を支える担い手となってくれることを願います。
問い合わせ先
〒254‐0075
神奈川県平塚市中原3-17-7
TEL:0463-75-9263 携帯080-7073-2013
Mail: info@kujirakango.com
HP: https://www.kujirakango.com/
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