シェルパス、ジェンダーバイアスの実態調査を発表。ジェンダーバイアスの認知度は女性が74.2%、男性が54.5% 性別役割分担への問題は結婚を機に割合が増加
PR TIMES / 2025年1月29日 14時15分
「ジェンダーバイアスを事業で解決する」シェルパス株式会社(本社:東京都目黒区・代表取締役:新井 豪一郎)は男女328人を対象に「ジェンダーバイアスに関する実態調査」を実施いたしました。
■背景 -社会的な不均衡と女性の人生における「制約」-
日本の家庭での無償労働に費やす時間は女性が男性の5.5倍であり、アメリカやドイツの1.6倍を大きく上回り、性別役割分担が女性の人生の選択肢を制限することにつながっています。
また、内閣府による「社会における男女の地位の不平等感に関する調査」では、女性の
85.4%が、男性の71.1%が男性が優遇されていると回答しています。
これらのジェンダーバイアスは、キャリアや収入、家事や育児による自由時間の制限など、女性に対してさまざまな制約を生み出し、結果としてさまざまなジェンダーギャップを引き起こしています。
経済活動や政治におけるジェンダーギャップの解消を目的とした取り組みは行われているものの、社会における性別役割分担は十分に解決されていません。
そのような背景を踏まえて「ジェンダーバイアスに関する実態」調査を通して、男女別、結婚している・していない人別のジェンダーバイアスに対する調査を行いました。
【調査結果サマリー】
・男女でジェンダーバイアスの認知度に約20%の差。女性の74.2%が意味を理解しているのに対し、男性は54.5%という結果に。
・「男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度」については「かなり頻繁に」または「しばしば」感じると答えた割合は女性が77.9%、男性は74.1%と男女差は少ない結果に。一方で女性に対するジェンダーバイアスを「かなり頻繁に」感じる割合は、女性の18.4%に対して男性は9.9%にとどまる。
・女性、男性とも「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合が最も高く、続いて「社会・職場での役割・地位に関するバイアス」を問題視する割合が高い。
・結婚の有無で比較すると「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合は、結婚していない女性の46.0%に対し、結婚している女性では56.3%と増加。男性側も結婚していない男性で44.2%、結婚している男性で52.3%と同様に増加している。
・「ジェンダーバイアスの再生産」を問題視する割合が結婚している女性で17.0%、女性全体で14.1%に達する。
【調査概要】
調査時期:2024年10月~12月
調査方法:アンケート調査
回答者数:328人(女性163人、男性165人)
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-2448f1b8e8b340b6afcf6d3c75c905c7-349x387.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
婚姻状況内訳:
女性回答者:結婚している 69%、結婚していない 31%
男性回答者:結婚している 53%、結婚していない 47%
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-45f21d6fb054b191aa789362bda637e9-849x382.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
・男女でジェンダーバイアスの認知度に約20%の差
調査の中で「ジェンダーバイアス」という言葉の認知度を男女で比較してみました。
その結果、女性の74.2%が意味を理解しているのに対し、男性は54.5%と差が見られました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-b179cfe2e3b76ceaf2f41766ef18f1ce-1084x405.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
・「男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度」は男女比で同程度
「男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度」について男女別に比較すると、「かなり頻繁に」または「しばしば」感じると答えた割合は、女性が77.9%、男性も大きくは変わらず74.1%でした。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-9f9da8291a5ab82e8707468688f7cb29-910x498.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
・「男性によるジェンダーバイアスを感じる頻度」は女性が2倍
「男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度」を男女で比較すると別のことが見えてきます。
女性に対するジェンダーバイアスを「かなり頻繁に」感じる割合が、女性の18.4%である一方で、男性は9.9%にとどまっています。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-c6e9eecd67d7f2f2dacc3a91de2d094c-638x403.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
問題視されるジェンダーバイアスの種類
さらに、今回の調査では「男性が見直すべき女性に対するジェンダーバイアス」について具体例を記述してもらい、回答を以下の6つに分類しました。
・家庭における固定的な性別役割分担:育児家事は女性、稼ぐのは男性 など
・社会での役割・地位に関するバイアス:女性はサポート役、男性はリーダー など
・能力や特性に関するバイアス:男性は論理的、女性は感情的 など
・外見に関するバイアス:女性は清楚で美しいのが良いという価値観 など
・伝統的なジェンダー論:男尊女卑、結婚後は男性側の姓を採用すべき など
・ジェンダーバイアスの再生産:バイアスを次の世代に無意識に継承 など
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-df6400507bc9d72e6075bdabb7425d81-1032x586.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
男女ともに「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合がもっとも高く、結婚している女性は過半数が実感
以下のグラフの通り、女性、男性とも「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合がもっとも高く、続いて「社会・職場での役割・地位に関するバイアス」が多く挙げられています。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-f266089b0fc9f951899e13d09d973484-649x240.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
結婚の有無で比較すると「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合は、結婚していない女性の46.0%に対し、結婚している女性では56.3%と増加しています。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-84ee9effde8fedbdd9657ddacef405e1-496x248.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<固定的な性別役割分担を経験した具体事例>
「産後1ヶ月程で私が『早く仕事に復帰したい』とこぼしたら、夫から『子どもを産んだ女性で働きたい欲のある人は初めて見た。女性はみんな育休延長して子育てに専念したいのかと思ってた』と言われた」
「男性の上司から『復帰は無理しなくていい。そんなに早く復帰しないで子どもとの時間を優先したら?』と言われた」
「『女性はお金を持っていない』『良い暮らしをしていたり、お金のかかることをしていると、それは旦那の収入のおかげ』という先入観で接してくる男性が多い。
例えば、(比較的人気のエリアに住んでいると思われて)『旦那さんすごいですね、何やってるんですか?』と聞いてきたり、不動産屋や銀行で比較的大きな取引をしようとすると夫の代わりに来たと決めつけられる。」
・男性も結婚を機に「固定的な役割分担」の問題を認識している
「家庭における固定的な性別役割分担」を問題視する割合について、男性側も結婚の有無で比較すると、結婚していない男性で44.2%、結婚している男性で52.3%と同様に増加しています。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-37aa106dae117d0837458e9a96dfb741-495x233.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<性別役割分担の具体事例>
「mother guiltyを常に感じる。家に帰るのが遅かったり、スーパーの惣菜で晩ご飯を作ったり、出張で家を空けたりする時は、子どもと夫に謝ってしまう。」
「出張の多いポジション就職面接で、子どもの有無や人数、出張が可能か質問された」
「出張に行くと子供はどうしているの?と必ず聞かれる(男性なら聞かれないのでは?と思う)」
「『社会的責任を伴うポジションと育児家事との両立は難しい。そこまでして出世したくない』という会話が普通にしばしば交わされる」
「子育ては母親がするものという風潮はやはり強く感じますし、自分もそう思い込んでる節があります。実際、起業して稼ごうと思ってもいかに子育ての合間をぬって下準備をするかになってくる」
・親が助長する「ジェンダーバイアスの再生産」も17.0%の結婚している女性が問題視
さらに、今回の調査では女性の立場から見た女性に対するジェンダーバイアスについても調査を行いました。
注目した点は「ジェンダーバイアスの再生産」を問題視する割合が結婚している女性で17.0%、女性全体で14.1%に達することです。
17.0%という数字は一見小さく見えるかもしれませんが、この数字はジェンダーバイアスの再生産を認識できている割合であり、実際にはより高い割合が無意識のうちにジェンダーバイアスを次世代に伝えている可能性があります。
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-0dc095ee9933e967738338fde866920a-803x371.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
調査では次のような意見が女性回答者から寄せられました。
「義母から食材や調味料が自分に送られてくる。女性だからといって料理をする訳ではない」
「第一子の保育園送迎を夫にお願いしていたところ、母や義母から「男は仕事で忙しいのだから送迎させるなんて」と言われた。」
「『娘は収入の低い職業でもよい』と思ってしまう自分がいる」
「自分の息子へ、「男の子だから」勉強頑張って欲しいと思ってしまう」
代表経歴
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152474/3/152474-3-b13db5fc7d5de27c746f288d7b9cd514-540x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表取締役 新井 豪一郎
イギリス、オーストラリア、日本育ち。1997年NTT入社後、Strategy&を経て、星野リゾ ートにてスキーリゾート事業責任者およびスキー場再生企業の取締役COO。
2010年に株式会社CLEARNOTE(旧アルクテラス)を創業し、ノート共有アプリ「Clearnote」を日本、台湾、タイ、インドネシアで展開。各国で最も学生アクティブユーザ ー数の多い学習アプリに。国籍、性別、性別マイノリティも含むダイバーシティ性のある組織づくりを実施し、組織のDE&Iの重要性を再認識する。
CLEARNOTE社をコクヨ株式会社に売却後、DNX Venturesでベンチャーキャピタリストを経て、娘がより活躍できる社会を築くためにシェルパスを共同創業。
会社概要・お問合せ先
会社名:シェルパス株式会社(pr@sherpath.jp)
代表者:新井 豪一郎
所在地:東京都目黒区自由が丘1−3−19-305
設立:2024年7月29日
コーポレートサイト:https://sherpath.jp/
不動産事業サイト:https://home.sherpath.jp/
note:https://note.com/_sherpath
instagram:https://www.instagram.com/sherpath_fudosan/
匿名オープンチャット:https://line.me/ti/g2/mQtPva0sNmYaKTgVJj3tJ8P4-mSVhvW1KRCTFw
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