太陽電池モジュールの複合加速劣化試験サービスを開始
PR TIMES / 2012年11月1日 11時47分
テュフ ラインランド ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:ミヒャエル・ユングニッチュ)は、横浜市にある太陽光発電評価センター(SEAC)で複合加速劣化試験サービスを開始したことを本日発表しました。
太陽電池モジュールの故障や劣化は、太陽光照射、周辺温度、湿度などの様々な環境ストレスが組み合わさり発生します。これらのストレスを個々に評価するためには、多くの試験方法が導入されていますが、実際の自然環境を模擬した、光、温度、湿度といったストレスの組み合わせによる複合加速劣化試験は、太陽電池に関するIEC規格では規定されていません。
テュフ ラインランド ジャパンは、太陽電池モジュールに対して光、温度、湿度ストレスを複合的に印加することが可能な、新しくユニークな試験サービスを開始しました。現在、このような太陽電池モジュールに対する複合加速劣化試験サービスを提供するのは、日本ではテュフ ラインランド ジャパンだけです。
この試験により、太陽電池モジュールの充填材の劣化(剥離、黄変)などの評価が見込まれます。また、アモルファスシリコン太陽電池(注)の光劣化現象に対する加速劣化試験としても有用です。
この新しいサービスのために使われるチャンバーの特長は、太陽光紫外部の3倍までの光ストレス印加と、様々なサイクル試験(温度ストレス:-30~90°C、湿度ストレス:最大85%Rh)が可能な点で、顧客からの要望に応じて、任意の条件設定を行うことができます。
テュフ ラインランド ジャパン 太陽光発電評価センター長、ステファン・キーンは「地球環境を考えたグリーンエネルギー導入を目指す日本の市場のために、こうした技術を開始できたことをうれしく思います」と語っています。
(注)シリコン太陽電池には大きく分けて、結晶系と薄膜のアモルファス系の2種類があります
【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。61カ国に500の拠点があり、従業員数は16,000人、年間売上高は14億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。http://www.tuv.com/jp
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