[トピックス]ネット通販、買うならアマゾンか?
PR TIMES / 2012年11月27日 17時55分
最近電子書籍で巷を賑わせている楽天とアマゾンですが、この両者が日本のネット通販事業の2強であることは言うまでもありません。事業開始がそれぞれ1997年、2000年で、アマゾンは当初書籍のみとネット通販の歴史や商品取扱高では現在でも楽天に分があります。
しかし、消費者のインターネット上での購買行動を観察すると、自社ウェブサイトへの訪問者をアマゾンがうまく購買に繋げている様子をうかがうことができます。
■ 集客力の高い楽天、購買効率の高いアマゾン
現在カンター・ジャパンでは、消費者のインターネット上の行動履歴を追跡するサービスを開発しています。今回試験的に、インターネット利用者のうち、パソコンからのインターネット上の行動履歴を提供してくれる消費者を募り、約6,700名の履歴情報を得て分析しました。追跡期間は2012年7月13日から8月12日の1ヵ月間で、協力者の男女比は凡そ60%:40%です。
まず、期間中に楽天のウェブサイトを訪問した人の割合は約90%、アマゾンのウェブサイトを訪問した人は約70%でした。集客の観点では、楽天の強さが目立ちました。
一方、それぞれのウェブサイトを訪問した人のうち、実際に商品を購入した人の割合は、楽天が約5%、アマゾンが約20%とアマゾンの方が高くなりました。購買効率の点では、アマゾンが優れているようです。購入に至ったのべ回数でみても、楽天約600回、アマゾン約2,400回と約4倍の開きが見られました。
■ 楽天で検索し、アマゾンで買う
次に、各ウェブサイトで実際に購入が行われた際、その直前にどのウェブサイトを訪問しているかを確認しました。すると、楽天からアマゾンに流入しているケースが1割ほどであるのに対し、逆は2%程度に過ぎませんでした。
このことから、「アマゾンで購入する人は、事前に楽天で商品を調べる」消費パターンが目立つようになっているといえそうです。
■ 消費者の行動特性を知る
今回のインターネット上の行動履歴の解析は試験的に行ったものであり、行動履歴の追跡時期・期間を変えたり、協力者数を増やしたりと今後継続して改良を行う必要があると我々は認識しています。それでも、このような形で競合サイトの違いを見ることによって、消費者の行動特性や傾向を踏まえたマーケティング施策の検討が可能になるのではないかと考えています。
カンター・ジャパンは、インターネット行動解析から得られる興味深い消費者の行動特性について、今後もトピックスにまとめて発信する予定です。
(参考)ネット通販に関する最近の動向
・10月にヤフーとアスクルが食品・日用品ネット通販サイト「ロハコ」を開始
・11月にリクルートが来年3月からのネット通販事業参入を発表
■ 会社概要
カンター・ジャパンは、前身企業から数えると日本で50年超の歴史を持つ市場調査会社です。13の企業(グループ)で構成されるカンター・グループに属し、日本だけでなく海外の消費者調査まで幅広く手掛けています。
・社名:株式会社カンター・ジャパン
・本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F、7F
・代表取締役:宮島正敬
・事業内容:市場調査、およびそれに付随するアドバイザリー業務
・ウェブサイト:http://www.kantar.jp
■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社カンター・ジャパン 広報 東園 E-mail:Marketing@kantar.co.jp Tel:03-6859-3229
※このトピックス(画像入り)は、カンター・ジャパンのウェブサイトでダウンロードすることができます。
http://kantar.jp/whatsnew/2012/11/kantarjapan_pr_1127.html
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【レポート】2024年は史上初のフィフティーフィフティーの時代 40歳以上の約7割が「終活」の重要性を実感? 高齢化と高齢化とデジタル化で変化するシニアのライフスタイルトレンド
PR TIMES / 2024年9月18日 11時45分
-
インテントデータとAIで隠れたニーズを捉え商談獲得率を向上させる「ウルテク」2024年9月18日提供開始
PR TIMES / 2024年9月18日 10時45分
-
ログリー、「lift Plus」にて購買行動ターゲティング機能を提供開始
PR TIMES / 2024年9月10日 17時45分
-
カウネットがContentsquareを導入、顧客体験の要と位置づけるUI・UXの改善を加速
PR TIMES / 2024年9月5日 13時45分
-
FIND NEW SPACE - ブランド成長とイノベーションを生み出す モーメント戦略ウェビナーのご案内
共同通信PRワイヤー / 2024年8月28日 11時0分
ランキング
-
1キオクシアHD、1200億円の融資枠設定=三重・岩手の投資に活用
時事通信 / 2024年9月20日 22時41分
-
2「コンビニは高い」払拭目指すセブン-イレブン 松竹梅の“梅”重点強化
食品新聞 / 2024年9月20日 9時57分
-
3漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
-
4ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
5日経平均は9月下旬以降再び下落する懸念がある それでも中期での日本株の魅力は変わらない
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 9時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください